4-1.カーブフィッティングは何故おきるか?1 | 日経225先物システムトレード構築方法

4-1.カーブフィッティングは何故おきるか?1

4.検証結果の評価方法

テーマ4.の第一回目の話です。

      ↓ ↓ ↓


システム戦略で検証する度に、検証結果の評価って奴をしなくてはなりません。

その評価をするに当って、とても大切な根本問題を抑えておきましょう。

まず第一回は、


システムトレードで一番やっかいな問題


について考えてみようと思います。


ちょうど 3.優位性のあるルールの作り方

で、単純移動平均線を使ったルールを作っておりますが、

成績を良くする為には、骨格ルール、フィルタールール、共に

(※参照 3-1.システム・ルールを構成する要素(2009.4.10)  

どうしても検証という奴が必要になります。


しかし、この検証という奴は、成績向上と同時に、

カーブフィッティングを引き起こすという厄介さを孕んでます。


いきなり数値を並べて説明しても判り難いので、

今日はちょっと例話から入ってみようと思います。


ジャンケン大会がありました。

1000人ぐらいが参加してのトーナメント戦です。


優勝     1

決勝     2

準決勝    4

準々決勝  8

七回戦   16

六回戦   32

五回戦   64

四回戦  128

三回戦  256

二回戦  512

一回戦 1024


ちょうど、10回勝てば優勝ですね。


ベスト16以上は勝率6割をキープです。

ベスト8以上は勝率7割

ベスト4以上は勝率8割

準優勝以上は勝率9割

優勝者は勝率10割


そこで、ジャンケンで勝率6割以上の秘訣を探るために、

ベスト16以上の人たちを集めて、彼らに共通するものを探ろうと思います。


そしたら・・・全員、黒い靴下を履いてました。

つまり、黒い靴下を履けば、ジャンケンで勝率6割のルールが出来るわけです。


・・・・更に、ベスト4以上の人たちの共通項目を調べたら、なんと全員が

眼鏡をかけてました。


黒い靴下を履くという骨格ルールに

眼鏡をかけるというフィルタールールを付け加えると、勝率7割です。


・・・・・(笑


なんか変ですねぇ~、こんな調子で行えば勝率10割のジャンケンルールが

簡単に出来上がってしまいます。


システムトレード構築方法

はい、これは思いっ切りカーブフィッティングしています。


・・・というか、こじつけですね^^;


ところで、システムトレードを構築するときに、

こういう罠に陥ってませんか?


ジャンケンというゲームと、服装、装飾品になにか因果関係があれば

そこには理(ことわり)があります。


しかし、どこから見てもありませんよね?


つまり、なんの理(ことわり)の無いものを幾ら抽出しても

まったくシステムになってないわけです。


次回は、もう少しこの話を続けます。


※ちなみに、勝率ナンタラ%とかいって、こういう訳の判らんものを売ってる輩の多いこと…



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