「お、も、て、な、し」
初日の客席にて一緒にやって下さるお客様を見た
このお祭り公演に初参加のキャスト陣が
東京オリンピックからのハヤ替え中ずっと「すげぇ!」「すげぇ!」と
興奮されていました。
そして、それを「そうなの!凄いよね」「お客さん!そうなの!」とご説明をされながらも
ホッとされたお顔の前回もご出演いただいていたキャスト陣の皆様方。
ありがたかったんです。本当に。ありがとうございます。
東京オリンピックで、おもてなしをしようとする皆さんと
聖火ランナーの火を消そうとする火消しの皆さんの攻防戦。
そして、ここでイベント名が変わったことを教わります。
このイベントは東京オリンピックではなく
「歳末明治座る・フェア」だという事に。
せ~のっ!!「年末だよ!!みんな集合!!わ~っっ」
そして始まるお芝居です。
時は江戸初期。
幕府を開いた徳川家康と、その孫家光のところに
お伽衆、丹羽長重がある男を連れて参ります。
かの者は齢にして400を越え、人魚の肉をくらいて
不老不死の命を手に入れた、と。
錫杖の音が聞こえ、現れたのは常陸坊海尊という男ー
「天下人の心得について語りとうございます」
海尊は語り始めます。
「これから語る者の一生は、ある者が聞けば無念のうちに死んだと思い
またあるものが聞けば、その命を燃やし尽くした素晴らしい生涯であるとお思いになるでしょう」
その男の名前は源義経。
源氏の御曹司です。
時は平安末期。
御曹司は、鞍馬山という所で天狗さんたちと修行を重ねていました。
「僕は天狗のすごい力を手に入れた。だけどこの力を何に使ったらいいか分からない!」
そして、そこで金売吉次に奴隷のようにこき使われている海尊と出会うのです。