曽野さんネタで何度も引っ張るのも、どうかと思いますが…
単にアパルトヘイト云々ではなく、わりと広範囲な問題ですよね。
そもそも論として、曽野綾子さんの議論の出発点
「安い労働力として移民を受け入れる」
ここからして酷い、という声があるわけです。(私も同様に思います)
移民政策の是非について個人的な立ち位置を。
私は 安易な移民には反対です。
もちろん、手を尽くしたあとの最終的な判断は難しいかもしれません。
しかし最初から大量受け入れ前提の議論は、あまり好みません。
(主な理由として、今でも外国人研修生の問題があり、そのような問題が拡大することを懸念します)
時々引用させていただいてますが、
東京都議会の二人の女性議員の意見を参考に。
みんなの党2050有識者ヒアリング
(2014年8月20日 塩村あやか都議 オフィシャルサイトより)
http://shiomura-ayaka.com/2014/08/20/report-757.html
「なんくるないさ…」と「もう一人産める日本」が少子化対策のカギ
(2014年 8月23日 上田令子都議ブログ お姐が行く より)
http://blog.livedoor.jp/edomam/archives/52298208.html
上の記事の発端。
テーマは2050年の人口問題について。
講師は増田寛也氏。元岩手県知事・元総務大臣。野村総研顧問、東大公共政策大学院客員教授。
それを受けてのレポートですね。
まぁ 正直、この二人のレポートのほうが
同党の男性国会議員さん達よりも参考になったという…。
塩村あやか都議は
安易な移民政策より、まだ政治でやれることがありますよね、と。
上田令子都議は
女性の就業率と出生率が両方とも高い沖縄 を例に出して、可能性を模索しています。
フランス式については、個人的に 「システムのよいとこ取り」 でないと
日本にそのまま導入したら負の側面が爆発するというか、
カオス路線まっしぐらなのではないかと思いますが…。
(メリット、デメリットを同じテーブルに乗せて、きちんと論じてない気がします)
※ 例えば、フランスでは異文化の摩擦のため、大変な問題になっていることなど指摘されています。
ですので、移民反対の立場でフランス式の利点を引用するのは 「システムの優れた点」 の採用という意味であるべきです。
http://www.nippon.com/ja/column/g00258/
国会では、やはり元みんなの党の薬師寺みちよ議員が、都議さん達と同じ問題意識で
良い質問をなさっていたので、さらに議論を深めていただきたいと思っています。
先日の自分の日記ともリンクしますが、
職場でのハラスメントに対する女性の声に対しては、女性議員のほうが敏感です。
このあたりまでセットにした前提で議論できるのは、女性の強みだと思います。
http://ameblo.jp/lcsfelix/entry-11990053971.html
安倍総理の見解も確認。
ラジオ放送で独立総合研究所の青山繁晴氏に人口減少と移民について聞かれ、
その対策の第一に女性の活力を生かすと答えています。(もちろん出生率は伸ばしながら)
ザ・ボイス9月11日放送。20分から23分40秒。
ttp://www.youtube.com/watch?v=zI4x4X7lRf4
シンクタンクの代表が一国の総理に質問し、回答が
その20日前に女性都議たちが言ってることと同じ路線でした、ということです。
労働力不足を論じるにしても、まずはそこを議論の出発点、共通認識として
その基本路線から細かい部分を、是々非々で論じていくものだと思っています。
だから曽野綾子さんのコラムの場合、議論の前提が狂ってると申しますか、
安い労働力として外国人を受け入れ、
しかも「人種で」隔離しろという話になっておるため批判を浴びて
海外からも抗議を受けてるのにほっかむりして逃走。日本の評判だけ落として放置。
二重にも三重にも酷いなぁ と感じる次第です。
この 「保守が日本を貶める」 の構図が多いため、
もしかしたら愛国者を装って日本を破壊する目的なのではないかと、時々思います。
曽野さんは単に「やっちゃった」感じだとしても、
擁護しようのないコラムを、必死に擁護してる人を見てると、普通に癌だと感じます。