女性議員や、企業の女性役員を増やすことに頑なに反対する人って、
「女性枠」が逆差別だと言いますが、そんなの進める側も百も承知なんすよね。
能力主義が徹底できてない日本社会の現状を見てないから、話にならない。
クォータ制が逆差別（女性優遇策）との批判がありながら、なぜ必要とされるのか。
社会の指導的地位に（特に政治家や公務員に）、きちんと女性の悩みに対応できる人がいないと問題があること、理解してるでしょうか。
日本を実態以上に美化する傾向のある 「どうしようもないレベル」 の一部ネット民
については、何を言っても説得不可能の知性しかないので置くとして。
ある程度の社会経験と常識があれば、（下の記事ほど極端な例に遭遇したかは別として）
理解するに苦しくない実態が日本にはあること。机上の空理的に機械の平等と言えば済むものでないこと、そこが肝心。
では、日本の企業文化の酷い一例を、確認していきましょう。
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宝島 no.752 より。 （最新号です）
７年間勤務した元女性社員が告白
「上司と寝なければ絶対に出世しない」
あの超有名百貨店で”性接待”が横行！？
「女性が出世するには、上司と寝なければ絶対に無理なんです」----。
こう告白するのは、超有名百貨店に勤務していた３２歳の女性だ。
この百貨店では女性は男性上司から「ヤレる」と判断されなければ、引き上げられないというのだ。
元社員が目撃した一流企業で横行する信じがたいセクハラ、パワハラの実態！！
取材・文 本誌編集部
「X百貨店の店内で大きな仕事を動かす時には、”性接待”が前提なんです。一部有名ブランドは別ですが、テナントの配置を決める時も権限のある男性部長に、ショップの女性たちがいい場所を確保しようと、身体を売って営業するのは当たり前。社内人事でも、女性が出世するには、上司と寝なければ、絶対に無理なんです」
X百貨店の信じがたい内部事情を告発するのは、同百貨店の旗艦店で、ファッションフロア担当として勤務していたA子さんだ。長澤まさみ似の美貌を持つA子さんは現在３２歳。都内有名大学を卒業後、Xに入社。約７年間、異動もなく勤めたが、数年前にセクハラやパワハラが原因で退社している。
「絶対」という言葉を強調するA子さんが受けたセクハラとは、どんなものだったのか。
女性社員たちは「ヤレる」かどうかで分別されている
「X百貨店で働く女性社員たちは、『ヤレる女』『ヤレない女』に分別されているんです。私のような女性社員にも普通にこんなことが伝わってくるのは、狙ってるのが男性上司だけじゃないから。同僚の男性社員たちは、出世するためにヤレる女をリストアップして上司に報告、年増になって自分の身体で勝負できなくなった女性上司たちは、部下や新入りの中から、さらに上の上司たちに差し出す女性社員を常に探している。だから、若手の女性社員たちは、ことあるごとに探りを入れられる。私も『アンタも、出世したければそういうことをしなければダメよ』とある女性上司に直接言われたことがあります」
このような状況で、「ヤレない女」に分類されていたというA子さんが昇格試験を受けた。筆記と面接による試験のため、必死に勉強したというが、上司にいわれた言葉で自分がいかに不利な立場に置かれているかを知ったという。
「試験の数日前に上司が近寄ってきて、『キミ、今のままだとちょっと点数が足りないけど、大丈夫？相談に乗るから飲みにいかない？』と誘われました。明らかに夜の誘いだとわかったのですが、『試験勉強がありますので』と断った。試験は不合格。ある上司と愛人関係にあると噂のあった後輩は、全く勉強している気配がないにもかかわらず合格して昇進した。確証はないのですが、昇格試験の合否にそういった判定基準があることを思い知らされました」
また、普段お客さんに見せる紳士的な表の顔と違って、社員たちの飲み会などでの乱痴気ぶりは、ひどいものだという。
「愛人候補なのでしょうか、上司たちが皆の見ている前で特定の女性の胸を見せつけるように揉んだり、キスしたり……。障害者用のトイレでセックスしているのを目撃したこともあります。普段、お客さんの前で紳士的な態度を装っている反動なのでしょうか、見ていられないような飲み会ばかりでした」
男性上司に自らすり寄っていく女性社員もいる
しかし、それだけひどいセクハラが人目も憚らず行われているのなら、社内で告発することはできなかったのだろうか。Xは、株式を公開する上場企業としてセクハラ対策の窓口を設けている。ところが、その窓口が全く機能していなかったとA子さんは振り返る。
「一度、連絡した際には、最初は親身になって聞いてくれていた担当の中年女性が、『上司を告発したい』と真意を話した途端、逆に説教モードになり、思いとどまらせようとしてきました。なぜだかわかりませんが」
また、Xにいる男性社員には、社内での結婚、離婚を繰り返す者が多くいるという。一般的な企業であれば、「離婚」は私生活の不祥事として、会社での評価にマイナスとなるが、Xの場合はむしろ”箔”がついたかのような扱いがあるという。A子さんが告白を続ける。
「部長クラスになれば、黙っていても、若くて『ヤレる』女性たちが献上されるので、愛人を囲うのは当然のこと。しかも、帰り道に立ち寄りやすいように、自宅の沿線沿いに愛人社員を住まわせる者もいました」
では、このような不埒な男女関係が長らくX百貨店内で平然と行われている要因は何なのか。A子さんが分析する。
「男性上司の下に、多くの若い女性部下がいる構図が、こうした企業風土を作る温床になっていると思います。上司が自ら求めなくても、すり寄る女性は必ずいる。そうすれば、その女性を持ち上げたくなるのは男なら当然でしょう。すると、同じ方法を使ってライバルに勝とうとする女性社員が次々に出てきて……という悪循環じゃないでしょうか。
加えて、女性の多い職場だから、同性へのパワハラも多いんです。とくに女上司に目を付けられるとネチネチといじめられ、同僚にも目を付けられます。そこから抜け出すためには辞めるか、出世するしかない。そして、出世するためには上司に”枕営業”をするしかないんです」
枕営業をしなかったからなのか、A子さんは結局出世できなかった。そしてセクハラやパワハラに嫌気がさして、退社している。
百貨店業界でトップグループを形成するXで横行する性接待やセクハラが事実だとすれば、女性の本来の能力を無視し、尊厳を傷つける行為として、決して許されるものではない。
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記事の引用終わり。
上の記事。
普通に考えてかなり極端な事例ですから、これを読んで
脊髄反射的に 「男性社会許せねぇ」 となるのもどうかと思いますが…。
女性の多い企業の話ですし。
しかし程度の差はあっても、普通にお勤めした経験のある人なら、社内のセクハラ・パワハラの噂話が流れてきたりする経験、ありますよね？
中には…結構、酷いのもあったりする。
上の記事の場合、
・セクハラを相談された窓口が 「村社会的身内の理論」 で、社内の問題を世間様に露呈させることを好まず抑制しちゃったこと
・男性にすり寄る女性側にも問題
・実力主義なんかじゃない人事
・もともとの日本人の意識全体が、こういう企業風土を残す土壌であったこと
などなど、いろんな問題があると思います。
女性側も問題があったり、単純に女性上司が増えたら解決するという話ではないですね。
しかし上の記事は極端な例ではあるけど、A子さんの分析する「構造」は、ありがちな話であって
必ずしも実力のある女性が登用されるわけではない
「日本人の低意識ゆえの歪み」 の一例として理解することができます。
個人的には、
根っこからの問題としてハラスメントを許容する風土があり
それを告発することが許されない風土があるように思います。
（日本の場合、正当な告発した側の粗探しをしてバッシングする傾向もあります）
私が思うに、頭の固い保守が「女性枠」に反発するのは
ハラスメントの実態を踏まえてなのか、甚だ疑問なのです。
実力主義、フェアな意見を主張してるようで、
もともとがフェアな状況じゃないじゃん、という前提が抜けている。（だから話にならない）
そこの理解がある人たち（政府与党含む）は、きちんと建設的な議論を進めています。
安倍総理や担当大臣も、きちんとした理解があります。
時代錯誤の一部のネット保守が、女性の社会進出に必至に噛みつきますが、
「女性枠」が必要とされるに至った、前提となる理解が欠けています。
単に、安倍総理が慰安婦問題の対策のためのポーズとして女性優遇してると勘違いしてる人もいる。
全然違う。
政府は普通に社会問題に取り組んでるだけです。
リベラルはそれをきちんと評価しないし、保守はそれを歪んで（慰安婦問題のためのポーズと）評価する。
どちらも、おかしい。 特に朝日と産経が、おかしい。 どちらも狂気の新聞社です。
総理の女性施策演説について
各社の記事を読み比べた検証日記がありますので、ご参照。
安倍総理の演説、各紙読み比べなど
http://ameblo.jp/lcsfelix/entry-11931874569.html
朝日は朝日でアレなんですが…産経も、ズレてますよね。
それに流されるネット保守も…。
あまり頑なでアホなこと言ってると
保守は女性の人権に対する理解が足りないと解され、
ますます女性から支持されなくなります。 （そして古臭い男性的主張に陥り無限ループ、ですね）
少し、データを振り返ります。
セーブザチルドレンのお母さんに優しい国ランキングでは、世界の国との相対比較になるため
経済的に恵まれた日本は３２位です。
一方で、世界男女格差指数では１０４位です。
これは「国内の男女格差」を世界と比較したランキングです。
今年の男女格差指数 日本は１０４位 （去年のｍｙ日記）
http://ameblo.jp/lcsfelix/entry-11945128585.html
過ごしやすさという観点で世界と比較すれば、
日本は治安もよく、女性は恵まれた生活を享受できていると言えるでしょう。
しかし国内の男女格差については、世界でも随分と酷い。
加えて、ハラスメントへの対応も、先進国としては非常に劣っています。
ハラスメントがあるから女性の社会進出が進まないとも言えるし、
女性の社会進出が進まないからハラスメントが横行するとも言えます。
で、あるゆえのクォータ制という「劇薬」なのですよね。
いつまでも続ける制度ではないと思いますが、今の日本には必要だと、私は考えます。
これに加えて、ハラスメントの相談窓口が充実したり、被害を告発し世間にきちんと訴える女性の存在については、健全化の動きとして応援すべきです。
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男女格差指数１０４位の日記と重複しますが、
通常、読者はリンク先に飛ばないことを前提に書いてますので、追記です。
世界と比較して日本がどうなのか、宮台真司さんの意見も貼っておきますね。
宮台真司 女性登用の義務化に経済界が反発。世界の標準はコレだ！
https://www.youtube.com/watch?v=VIyT7HUuKPU
企業に於ける女性管理職の割合、世界比較。
フィリピン ４８％
アメリカ ４４％
フランス ３９％
スウェーデン ３６％
EUが続き…
少ないドイツで ２９％
日本は １１．２％
韓国と並んで最も低い。
企業についてだけでなく、議会についても少し。
こちらは荻上チキさんが２０１４年６月のセクハラ野次問題を受けて、議員さんにアンケート調査。
これは、リンク先に飛んで読んでみてくださいとしか…言い様がありません。
結構、ひどい。
最後に私見。
よく保守が安全保障関係で憲法を改正し 「世界で普通の国」 を目指してるのに対し、
女性の社会進出では徹底して世界基準に反発してるでしょ。
ある時は世界基準をめざし、ある時は日本の独自性を強調する。
そのへんからして、わけわかんないんだよねぇ…。(*´Д｀)
ただのダブルスタンダードなんすよね。
やっぱり神道系の宗教右派だからとしか言いようがないといいますか、
ただの時代錯誤じゃん。 と思うわけであります。
穿った見た方をすれば
セクハラ天国の日本の文化を応援してると言いますか、
そういうオヤジ文化的なものと同レベルなのが「偏狭なネット保守」と言っていいのだと思います。
１０代、２０代でここに陥った人は、
著しく社会常識を欠くという点で、まさに末期と言って差し支えないでしょう。