女性アーティストウォッチャー⑤Maylee Todd | 奥浜レイラオフィシャルブログ「L→R」powered by Ameba

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三つ子の魂 百まで、なんて言葉を意識する瞬間が時々あります。
彼女の音源を聴いた時がそうだったかな。


「あ!これ!セサミストリートで流れてた曲だー!」


そう、我が家は兄弟4人ともセサミストリート生まれセサミストリート育ち。(東京生まれヒップホップ育ちとはえらい違いです)
セサミプレイスっていうピューロランドみたいなアミューズメント施設にも行ってました。
あれ、まだあるのかなー。確か多摩の方。


あの時はタイトルも知らなかったのに、大人になっても曲は覚えているんですね。
しかも、好きな雰囲気って大人になってもあんまり変わらないのかも。



きっと彼女もセサミストリート育ちなのでしょう。
今回紹介する歌姫は
Maylee Todd嬢です。


先月ビルボードでライブも行って、観てきましたわたくし。
忙しくて遅くなってしまいましたが、ライブレポも交えつつ書きますねー!

今回の来日公演、メディアにはあんまり注目されていなかったんでしょうか?
ライブのレポートがビルボード公式の以外ほとんどありません。。
つまり!代わりに私のを見てね笑


まずは彼女のバイオから・・
Maylee Toddはカナダのトロントを拠点に活動するシンガーソングライターです。
ソウルやポップ、ロック、ジャズ、ディスコやファンクも!様々な音楽を独自の解釈でサウンドにし、曲毎に色んな顔を見せるんだけど、とにかくどこを切り取ってもグルーヴィー!
初めて曲を聴いた時から、すっかりハマってしまいました。


Maylee Todd 海外版HP


いままでにソロではアルバムを2010年に一枚、日本では2012年に「Hieroglyphics」という曲で注目され、2013年4月にアルバム「Escapology(エスカポロジー)」で日本デビュー。


彼女はヴィジュアルごとアーティスト!という感じがします。
写真を見てもらうと分かるかな!
こちらは最新作のジャケット。

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ちょっとオーガニックな印象も受けますが、他の写真も見てみましょう。
こんな時もあり!

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怪獣!?ぬいぐるみ!?むーん、掴めません。
でもそれで良いんです。
作品毎に、もっと言うと日ごとに変化する、七変化アーティストがメイリーちゃんなのです。
彼女のインスピレーション源の一部は、夢の中からなんですってー!一体どんな夢を見ているんだ!
メイクやファッション、ビデオにも、ところどころに毒っけを感じます。
ここで「毒か・・奥浜のやつ、好きそうだなー」と思われた方。はい、正解です。



さて、6/22の初来日公演は大盛況でした!
私は初回を見たのですが(夕方と夜の二回公演でした)
薄いピンクと水色の光沢のあるチャイナ風ドレスに、サンダルで登場した彼女。
しかし、ステージに立つやいなやサンダルを脱ぎました!礼儀として履いて来たけれども落ち着かなかったんでしょうね 笑


歌い出した彼女は、聴いていた音源よりも少しハスキーな印象。肝っ玉座ってるなー!という堂々とした振る舞い、歌い方。
なんだかバーやヴェニューのような、現場で鍛えられた感じがあるなーと思いました。
高音で歌うところ、子供のころのマイケル・ジャクソンを彷彿とさせます。


写真などからもっと繊細な印象を持ってましたが、ステージの彼女は腰のどしっとしたサルサ歌手のような雰囲気。強くてヘルシーな自然児のような魅力!


ライブの中盤、彼女がステージから降りてきたところからが一度目のハイライトでした。
ビルボード東京は基本的にはお食事をしながら観るスタイルなので、お客さんも着席。テーブルもギュッとしているのですが、歌いながら降りて来たメイリーちゃんお客さんに立って踊ろうよ!と呼びかけます。
最初はみんな立ちませんよね。
スペースもないし、年齢層もわりと高め。ノリノリイケイケ姉ちゃんもいませんでした。これは手強い…


でも彼女はテーブルの上に背中から寝てみたり、お客さんに触れたりしながら歌っていると(でもお客を挑発する意味ではなく、本当に身体が自然と動いている感じでしたが)彼女の楽しそうに踊る様子を見て、触発された人たちが立って身体を揺らし始めました。

で、最終的にはビルボードのお客さんをみんな立たせて踊らせてしまった!
(もちろん私も)
盛り上げ方もいやらしくなくて、つい構えずこちらも乗っちゃう感じ。
あれはマジカルでしたねー
ビルボードを総立ち、総踊りにさせましたから。


さっきも書いたように彼女の「現場で積んできた」感、そして天性の茶目っ気が、アーティスティックさ+αの魅力だと思いました。
チャーミングな部分が見えたのも、ビルボードのキャパや近さならではかもしれません。
歌が上手い、発想が面白い…だけではなく、人としての懐の深さも見えて彼女を一層好きになった!


後半、Baby's Got Itを歌うシーンでは、ジュディオングばりの(いや、ヘドヴィグか?カレンOか?)マントを付けて登場。
多いに盛り上げて、また私たちを踊らせた後に、別の曲でしっとりとまたソウルフルに歌いあげる場面もあったり、強さと切なさを魅せられてグッときてしまった。

彼女が50歳、60歳になった時の歌声も聞いてみたいなと思いました。
今も見え隠れする声の哀愁が、年を重ねたらどうなっていくのか…
長く長く彼女を見ていたいですね。


お団子頭とか、裸足とか、豪快な笑い声とか、がばっと背中の開いた衣装の隠さないブラジャーとか(笑)
親しみのあるキャラクターと、ぶっ飛んだ発想、声の力強さ、パフォーマンス能力。
底知れない可能性を感じました。
もしかしたら・・ここでこんなに間近で観たライブが、後々プレミアムなものになるのかもって。

彼女の魅力はライブで更に見せられると思うのです。
だから、是非今年の夏フェスに出てほしかったな。
たくさんの人に見てもらって、おや?と足を止めてほしかった!
来年こそ!期待してます!


ちなみに、冒頭で話したセサミストリートの曲は
こちらに
「Pinball」(原曲はポインター・シスターズが歌う「Pinball number count」)


彼女、家族も興味深くて父親がエルヴィス・プレスリーのモノマネをする芸人さん、祖父はエスケープ・アーティスト/イリュージョニストとして活躍していた人という。
そんな家族がほんとにいるんだ笑!
パフォーマーのサラブレッドと言ってもいいかも。


アルバムのタイトルはEscapology=(手品の)脱出芸という意味で、おじいちゃんのお仕事からヒントを得たということもあるみたい。あと実体験から曲を書いているそうですが、それを自分から抜けて客観的に見る、違う角度から見るという意味合いもあるそうですが。
何度も言いますが、一体どんな家族なんだー!!ますます興味津々です・・


ほんと、彼女の世界観は一度覗いたら深みにハマっていくような気がします。
でも、脱出は・・しなくてよし!このまま突き進みましょう。

動画も独特の世界なので、是非検索してみてくださいー!

次回の女性アーティストウォッチャーもお楽しみに!