Derbyへの旅4 ~Bakewell~ | Lancashire スローライフ

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Ashford in the Waterでのんびりした後は、予定通りにBakewellと言う町へ。

このBakewellと言う町は、イギリスのお菓子Bakewell Tart(ベイクウェルタルト)の発祥の地のようで、Derbyに向かう途中、ここに寄って、是非ともその本場のタルトを食べてみたいと思ってたのです。


この町は、ワイ川(River Wye)沿いに位置し、歴史あるマーケットタウンで、中世からの石造りの建物が並び、ピークディストリクト東側の起点になっていて、この周辺にマナーハウスも多く、観光客もよく訪れる町になっています。

私達は、既に夕方に到着した為、あまり街歩きはせずに、どこかのTea Roomでベイクウェルタルトを食べようと言う事で、ちょっと散策。


こんなオシャレなTea Roomもあって、入りたかったのですが、テーブルはいっぱいで、別のお店へ。


すぐそばにBakewell Tart Coffee Houseというお店を見つけました。
Bakewell Tartって書いてあるし、ここでいいか~と結構安易に決めました。

入口入ったカウンターでお菓子だけ買って、持ち帰りもでき、奥の方にはテーブルもあって、そこで食べる事もできます。


ちょっと写真が暗くなってしまいましたが、店内はこんな感じです。


こんなに色んな種類のケーキが並んでました(写真撮影許可戴いてます)。
イギリスらしいキャロットケーキ、スコーン、ウォールナッツケーキ(くるみのケーキ)、パブロバなんかもありました。

そしてお目当てのベイクウェルタルトはこちらです。


このタルト、イギリスでは時々目にするんですが、タルト生地(ショートクラスト)の上にジャムが塗られて、アーモンド味のスポンジ生地が流され、上にアーモンドスライスが載った物です。
アイシングがかかった物(こちらがちょこんとチェリーののったやつ)がスーパーでも売られてたと思いますが、伝統的なのは、アーモンドスライスが載ったもののようです。
他にもココナッツやコーンフレークが混ざった物とちょっとアレンジされたベイクウェルタルトもありました。

後、ベイクウェルプディングと言う物もあるんです。
こちらは、聞いた事がなかったので、食べなかったのですが、後で調べてみたところ、実は、こちらの方がタルトよりも歴史があるようです。
1820年、White Horse Inn(現在のThe Rutland Arms)というホテルの奥さんが、見習いコックにジャムタルトを作る様に頼んだところ、タルト生地に使う予定の卵とアーモンドペーストを使わずに、ジャムを敷いた上にその使わなかった卵とアーモンドペーストの混合液を流し込んで焼いてしまったらしいのです。(エッグカスタードのような感じ)
それが、お客様に出したところ、美味しいと評判になり、ベイクウェルプディングとして人気になったとか。
どうやら失敗から生まれたお菓子だったようです。



店内に、こんなサインが・・・

何と、このお店からベイクウェルタルトを世界中のどこへでも送れるそうです。
さすが、ベイクウェルタルト発祥の地ですね~。
写真で見るとアイシングのかかったチェリーのちょこんとのった物を発送してくれるのかな?
きっとこちらの方が日持ちするんでしょうね。



実は、ここのタルトを食べるのが目的ではあったのですが、イギリスのケーキ類って甘くて、私は、あまり普段、ケーキとか食べないんです。
お腹もそんなに空いてなかったし、ちょっと味見程度で良かったので、このトラディッショナルベイクウェルスクエア(大きい鉄板サイズで焼いた物を四角くカットした物)と言うスライスした物を戴きました。

そしたら、ここのは、ジャムが塗ってあるにも拘わらず、そんなに甘すぎず、アーモンドたっぷりで、想像以上にすごく美味しくて、ビックリ!
ボンもイギリスのケーキは甘すぎて・・・とあまり好まないのですが、ここのは美味しいと気に入ったようです。
あまりの美味しさに叔母の家にも小さめのタルトを1ホール買って、お土産にしました。

この町は、毎週月曜に開催されるマーケットが人気のようです(土曜はファーマーズマーッケット開催)。
私達は見て来なかったけど、700年前に建てられたベイクウェル橋とかビクトリア時代の水車や教会など見どころもいっぱいあるようです。

こんな感じで、ピークディストリクト国立公園の中の小さな町や村に立ち寄り、無事、Derbyの叔母の家に到着です。