「王将」 村田英雄 | 昭和歌謡ブログ マンボウ 虹色歌模様

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王将 村田英雄
王将・夫婦駒 石原裕次郎

1月17日は、歌手・村田英雄の誕生日です。
1929年(昭和4年)1月17日―2002年6月13日

三波春夫と同様、浪曲界から歌謡界に転身した演歌歌手であり、三波春夫とは終生好敵手の関係でありました。
ある種スマートさがある三波春夫に対して、村田英雄は無骨そのものであり、男っぽさが魅力でした。
三波春夫 元禄名槍譜俵星玄播

村田だ
歌う曲も、男を歌ったものが多かった。
「無法松の一生」「皆の衆」「人生劇場」・・・。


豪放磊落で細かいことにとらわれず、女性には優しくモテたとか
その辺が伝説にもなり、ビートたけしからはギャグにされ、清水あきらから物真似される所以でもあるでしょうね。


村田英雄の初ヒットは、1961年(昭和36年)「王将
なんと300万枚のレコード売上げといいます。今では夢のような数字です。

1958年にレコードデビューしてから3年。
この曲で、一気に人気歌手の仲間入りを果たし、紅白歌合戦も初出場となりました。

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「王将」 村田英雄
http://www.youtube.com/watch?v=STbyrf-n9dU&feature=related
作詞・西条八十 作曲・船村徹

吹けば飛ぶような将棋の駒に
かけた命を笑わば笑え
うまれ浪花の 八百八橋
月も知ってる 俺らの意気地

あの手この手の思案を胸に
やぶれ長屋で今年も暮れた
愚痴も言わずに 女房の小春
つくる笑顔が いじらしい

明日は東京に 出て行くからは
なにがなんでも 勝たねばならぬ
空に灯がつく 通天閣に
おれの闘志が また燃える



「王将」のモデルは、明治・大正・昭和初期に大阪で活躍した将棋指し・阪田三吉。
阪東妻三郎で映画化されるなど人気の人物でした。餃子の王将ではありません。


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石原裕次郎も、同じく阪田三吉のドラマ曲「王将・夫婦駒」を歌っています。
これまたいいですよ。

このドラマは、昭和40年「王将物語」
坂田三吉を長門裕之、小春を藤純子が演じました。

あばれ香車なら どろんこ桂馬
乱れ角行なら むかい飛車
坂田三吉 勝負にゃ泣かぬ
可愛い小春の ために泣く

駒を握らしゃ 将棋の鬼で
俥ひかせりゃ 甲斐性無(がしんたれ)
こんな男の 情にひかれ 
今朝も小春の やつれ髪

勝てば王将 負ければ歩(ひよこ)
浪花 東京の 勝負どこ
命二つを 一つに燃やす
俺と小春は 夫婦駒


「王将・夫婦駒」 石原裕次郎
http://www.youtube.com/watch?v=kGLuJjTeXAI
作詞・大高ひさを 作曲・野崎真一


村田英雄は、後年は人生を歌った「人生峠」「夫婦酒」などのヒットを残し、2002年に永眠しました。


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