同居 | IN VINO VERITAS

IN VINO VERITAS

とあるヴァイオリン弾きの日々雑感

夏と秋が同居している…

とはよく言ったものだが、実際は、すれ違いの生活を送っているようにも見える(笑)。

昼はまだまだ、賑やかに蝉の大合唱が聴こえるけれど、日が落ちる頃にはそれもぴたっと止み、風向きが変わると、鈴虫が鳴き始める。

虫の音が聴こえ始めたときは、辺りはもう真っ暗…。

夏の初めの、あの、いつまでも明るかった夕刻の空の色を思い出しては、月日の流れと季節の移り変わりに狼狽することしばし。

明日は何を着ようか…と、空を見上げたときの、ひんやりとした空気と緑の匂い。

これから色づく木々の葉も、行く夏を惜しみながらゆっくりと身体を休め、夜風に吹かれながら秋を待っている。