年末にジプレキサザイディスの2.5㎎錠が発売されるらしい | kyupinの日記 気が向けば更新

年末にジプレキサザイディスの2.5㎎錠が発売されるらしい

平成27年、年末にジプレキサザイディスの2.5㎎錠が発売されると言う話。

ジプレキサザイディスを2.5㎎だけ服薬している人や7.5㎎ほど服薬している人には朗報だと思う。

ザイディス錠は水が必要ないので、どこでも服薬できるのが良い。しかし、これ以外、複数服薬している人はそれほどメリットがない。やはり水が必要になるからである。

元々、ジプレキサの10㎎錠はサイズが大きすぎ日本人には服薬しにくい。これがザイディス錠だと、服薬しやすいのでメリットが大きいと思う。ジプレキサの単剤処方の人には、2.5㎎ザイディスは剤型が統一される点でメリットがある。

来年(平成28年)の6月頃に遂にジプレキサもジェネリックの時代に入る。この時、口腔内崩壊錠も発売されるようなのである。今回のイーライリリーの2.5㎎ザイディス錠の発売は、ジェネリック対策もあるように思われる。

ザイディスという言葉というか製法?に関しては特許があり、ジェネリックとして口腔内崩壊錠が発売されたとしてもザイディスと言う用語は使えないと思う。例えば、エビリファイのOD錠はザイディスに見えるが、ザイディスとは命名されていない。

リスパダールODのように表面が硬いタイプの口腔内崩壊錠はODで良いと思うが、エビリファイのODはどうみてもザイディスにしか見えないのよね。しかし仕方なくOD錠と命名されている。

来年、ジプレキサのジェネリックが発売されれば、新しい剤型も発売される可能性が高く、今回の2.5㎎ザイディス錠はイーライリリーが先手を打ったものだと思う。これまで2.5㎎錠のジェネリックが発売されなかった理由は技術的なものと言われていたが、実はそうではなく日本人固有の理由があったものと思われる。

より小さい剤型は日本人のように西洋人に比べ忍容性の低い人たちこそ有用であるが、海外にない剤型は新規に作るとコストがかかる。収益的なものも考慮されていたのであろう。(他、日本人は大型の錠剤やカプセルは苦手など)。ジェネリック発売直前の今はメリットの方がたぶん上回るのである。

注意点として、ジプレキサのジェネリックが発売されたとしても、全ての適応が認められるかどうかわからないこと。たぶん統合失調症には認められると思うが。

例えばプラミペキソールは、現在レストレスレッグス症候群の適応がない。先発品のビ・シフロールは認められているが、ジェネリックはそうではないのである。国は積極的に後発品を普及させたいなら、その辺りのルールも整備するべきだと思う。

参考
近い将来、ジプレキサザイディスの2.5㎎錠が発売されるらしい