デパケンシロップより、デパケンR錠の方が良い人
今日の記事は、寝る前に突然思いついて書いているので、ややまとまらないかもしれない。あまりに文章が酷い場合、明日、修正したい。
一般に向精神薬は錠剤や散剤より液剤の方が鎮静的に働く。これが最も実感できる薬物は、おそらくリスパダール液とセレネース液であろう。
また、たいして鎮静的ではない薬物、例えばエビリファイなども液剤の方が若干鎮静的なので、躁状態の鎮静に使う際には液剤の方がやや効果的だと思う。
しかしエビリファイは液剤は恐ろしく高価なので、僕はこのような使い方はほとんどしない。それくらいなら、ほかの抗精神病薬を使う方が医療経済的に優れている。(ただし、エビリファイ24㎎のOD錠はよく使う。この薬は鎮静には優れものである)。
デパケンシロップないしジェネリックの例えばエピレナートシロップは、少量で鎮静の効果を求めたいときに便利である。またデパケンR錠が大きいこともあり、液剤でないと服薬できない人がいる。
特に高齢者では、デパケンの量が多くなるのも避けたいのでより少量で済むなら、液剤が良いと思われる。
なんとか鎮静したい際に、抗精神病薬ではまずい場合、デパケンシロップは悪くない。また、少量のデパケンシロップを併用したために、他の眠剤などが減量できるのであればその方が望ましい。(これらはセロクエルやジプレキサが糖尿病に禁忌であることも関係している)。
デパケンシロップは、リスパダールのように小さい包装がないため、服薬するたびに測って飲ませるしかない。これは相当に難易度が高いと言わざるを得ない。特に高齢者の夫婦で配偶者が援助して飲ませる場合などである。
2週間後に再診した際に、デパケンシロップがずいぶん残っていたり、とっくになくなったと言う話を聞くと「この夫婦にはシロップ剤は無理だ・・」と思う。
病院や特別養護老人ホームなどに入院ないし入所している人は、看護者ないしヘルパーさんが飲ませるため、その点は大丈夫だが、自宅に帰った際には正しく服薬できる保証はない。まして軽度の認知症がある高齢者などはなおさらである。(また、服用の度に開封の必要がある液剤のボトルは不潔になりやすい)
したがって、わかりやすいように退院時は錠剤に変更し、さらに一包化する。高齢者は成人病の薬を多く併用している人も多く、錠剤、散剤、液剤がバラバラにあるのが凶なのである。
錠剤に変更した際に、液剤と錠剤は大違いまではないが、結構、薬理作用的に相違があることにあらためて気づく。
なお、エピレナートシロップは、なんと4㏄包装のカセット剤型がある。おそらく4㏄は200㎎に相当するので、それを考えて作られているんだと思う。
初めてこの剤型を見た時、それがいかなる人たちに、どのように使われるのかわかって作られていると感じ、かなり感動した。これぞ、プロの仕事だと思う(エピレナートシロップは透明なのも好印象)。
その量なら正確に投与できるうえ、不潔にもならない。
このようなことから、自分で服用せざるを得ないケースや、援助してくれる人がほとんどいない環境では、シロップより錠剤の方が望ましいと思う。
参考
脳梗塞後の抗てんかん薬
デパケンシロップとエピレナートシロップ
一般に向精神薬は錠剤や散剤より液剤の方が鎮静的に働く。これが最も実感できる薬物は、おそらくリスパダール液とセレネース液であろう。
また、たいして鎮静的ではない薬物、例えばエビリファイなども液剤の方が若干鎮静的なので、躁状態の鎮静に使う際には液剤の方がやや効果的だと思う。
しかしエビリファイは液剤は恐ろしく高価なので、僕はこのような使い方はほとんどしない。それくらいなら、ほかの抗精神病薬を使う方が医療経済的に優れている。(ただし、エビリファイ24㎎のOD錠はよく使う。この薬は鎮静には優れものである)。
デパケンシロップないしジェネリックの例えばエピレナートシロップは、少量で鎮静の効果を求めたいときに便利である。またデパケンR錠が大きいこともあり、液剤でないと服薬できない人がいる。
特に高齢者では、デパケンの量が多くなるのも避けたいのでより少量で済むなら、液剤が良いと思われる。
なんとか鎮静したい際に、抗精神病薬ではまずい場合、デパケンシロップは悪くない。また、少量のデパケンシロップを併用したために、他の眠剤などが減量できるのであればその方が望ましい。(これらはセロクエルやジプレキサが糖尿病に禁忌であることも関係している)。
デパケンシロップは、リスパダールのように小さい包装がないため、服薬するたびに測って飲ませるしかない。これは相当に難易度が高いと言わざるを得ない。特に高齢者の夫婦で配偶者が援助して飲ませる場合などである。
2週間後に再診した際に、デパケンシロップがずいぶん残っていたり、とっくになくなったと言う話を聞くと「この夫婦にはシロップ剤は無理だ・・」と思う。
病院や特別養護老人ホームなどに入院ないし入所している人は、看護者ないしヘルパーさんが飲ませるため、その点は大丈夫だが、自宅に帰った際には正しく服薬できる保証はない。まして軽度の認知症がある高齢者などはなおさらである。(また、服用の度に開封の必要がある液剤のボトルは不潔になりやすい)
したがって、わかりやすいように退院時は錠剤に変更し、さらに一包化する。高齢者は成人病の薬を多く併用している人も多く、錠剤、散剤、液剤がバラバラにあるのが凶なのである。
錠剤に変更した際に、液剤と錠剤は大違いまではないが、結構、薬理作用的に相違があることにあらためて気づく。
なお、エピレナートシロップは、なんと4㏄包装のカセット剤型がある。おそらく4㏄は200㎎に相当するので、それを考えて作られているんだと思う。
初めてこの剤型を見た時、それがいかなる人たちに、どのように使われるのかわかって作られていると感じ、かなり感動した。これぞ、プロの仕事だと思う(エピレナートシロップは透明なのも好印象)。
その量なら正確に投与できるうえ、不潔にもならない。
このようなことから、自分で服用せざるを得ないケースや、援助してくれる人がほとんどいない環境では、シロップより錠剤の方が望ましいと思う。
参考
脳梗塞後の抗てんかん薬
デパケンシロップとエピレナートシロップ