リフレックスを中止する人は・・ | kyupinの日記 気が向けば更新

リフレックスを中止する人は・・

リフレックス(レメロン)の処方は増えているのは増えているが、今はガンガンは処方していない。だいたい、どういう感じで効くか掴めて来たので、直感的に良さそうな人は処方するが、良くないと思える人は最初は避けるようになった。

量についても、いったん2錠まで増やし、やはり多いかも?と思い1錠に減らした人もいる。2錠処方しているような人は概ね調子が良いようである。(2錠も使っている人は数名)

中止するパターンは、
① 眠くてやってられん。
② うつ状態の改善がいま1つ。
③ テンションがかえって落ちる感じ(意欲低下)。
④ 疲労感、全身倦怠感。
⑤ 頻脈などの自律神経系副作用。
⑥ 慢性的希死念慮の悪化。


くらいでしょうか?

中毒疹などが生じたことはないので、そこまで皮膚には副作用が出ないようである。あまり使っていないが、既にのべ50人以上には処方している。

僕の患者さんでは、なぜか過食で中止した人はいない。質的なものだが、改善の仕方に不自然さを感じ元に戻した人もいる。

お年寄りでは2錠は多いのかもしれないね。
1錠では少し足りず、どうするか微妙な判断になることがある。その時、追加する薬に迷う。

SSRIに抱く嫌悪感をリフレックスで感じることがある。それはアパシーっぽくなったり、投げやりな感覚になる人がいるからである。そういう人はセロトニンを増やすべきではないんだと思う。

神経症的な重い不眠の人に、リフレックスを試みると圧倒的に効いて、その後眠剤が整理できることがある。その際に、やはりちょっと不自然さがあったりするわけ。やがて、その不自然さが気になり始めリフレックスを中止する。そういう風にしていると、あら不思議、以前より眠剤が減っていたりする。

リフレックスは良く眠れるし、うつも改善するけど、なんだかちょっと人工的なんだよな。良い人も多いけど。

最もあっぱれと思うパターンは、厭世観、意欲低下、無気力などで仕事にろくに行けなかった人が、無欠勤で行けるようになる時。

やはり意欲が出る人は良くなり方が素晴らしい。ただ、これが長く続くかどうかはまだ不明だ(発売されてまもないため)。

リフレックスは、処方するのに少し決断がいる薬であることは確かだ。

参考
精神科医と薬、エイジング