もしアスペルガーがなかったら・・ | kyupinの日記 気が向けば更新

もしアスペルガーがなかったら・・

「アスペルガー症候群はない」という人もいるが、もしなかったらどうなるのか?というのを考えてみた。

個人的に、「アスペルガー症候群は存在しない」という意見はとても理解できる。なぜなら、ずっと以前はそういう診断はしなかったし、それで困ることはなかったからだ。今でも、アスペルガー症候群の診断をしない医師もわりあいいるが、そう診断しないからといって、そこまで大きな影響はない。なぜなら、精神科治療はファジーな面があるので、基本的に対症療法ということがある。

アスペルガーは幻覚妄想が活発にあるケースでは極めて紛らわしいことがあるが、落ち着いてくると統合失調症の対人接触性とは異なるため、ずっと精神科医を欺き続けることは難しいと思う。時間が経てば、統合失調症とは別の診断にならざるを得ない。(参考

もし今日的な「アスペルガー症候群」の診断が存在しなかった場合、たぶんとりあえず状態像で診断されると思うが、「統合失調症状態」や「うつ状態」のまま放置もできないので、いつかは何がしかの診断をすることになるのだろう。その場合、よく診ていれば、統合失調症はありえない。

アスペルガーは強迫性障害がみられることが多いため、このあたりの神経症圏の診断に落ち着くことも多そうだ。

摩訶不思議系の人たちは「パーソナリティ障害」のどれかになってしまいそうな気がする。とりあえず、平凡な「うつ病」などとは診断し辛いことだけは確かだ。