京の冬の旅と早春の草花展 | 京都検定ファンBLOG

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           ペンネーム:京田辺のアラ古稀一休

 

 「京の冬の旅」非公開文化財特別公開の対象のうち、妙心寺にある塔頭3か所(天球院、麟祥院、龍泉菴)を訪ねました。
そのあと、京都府立植物園で開催されている「早春の草花展」を見てきました。こちらは京都検定合格証の提示で無料でしたので何だかうれしい気分でした。
 


特別公開開始時間の前に、前回訪問時に法事のために拝観できなかった法堂明智風呂を見学しました。法堂では、雲龍図国宝の妙心寺鐘(黄鐘調(おうじきちょう)鐘)の昔の音色を聴くことが出来ました。
妙心寺法堂狩野探幽筆通称「八方睨みの龍」は、見る位置によって表情や動きが変化するように見える不思議な龍でした。(写真は撮影不可の所は現地の案内看板を撮影。以下同じ)

 

 

特別公開である岡山藩主池田光政兄弟が建立の「天球院」では、狩野山楽山雪筆の障壁画や、廊下にある伏見城から移した血天井などをガイドさんが詳しく説明されていました。

 


 
狩野山雪筆の障壁画
 


8年ぶり公開の春日局ゆかりの「麟祥院」では、春日局と海北友松が知人であり、その子の友雪を支援したことなどで、海北友雪の雲龍図がこのお寺に存在する経緯の説明などがありました。
 


海北友雪筆 「雲龍図」


 

5年ぶり公開の「龍泉菴」は、妙心寺塔頭のなかでも寺格の高い「妙心寺四派」の一つである龍泉派の本庵であり、日本画家・由里本出(ゆりもといずる)氏が描いた100面に及ぶ障壁画があるそうです。そのほか狩野探幽筆「観音・龍虎図」、長谷川等伯筆「枯木猿猴図」(複製)なども特別展示されていました。

 


 
日本画家・由理本出氏による障壁画
 


今まで、妙心寺では塔頭の「退蔵院」や「東林院」は数回見学していましたが、それ以外は普段は非公開でもあるため今回の3寺院も初めてでしたが、それぞれ素晴らしい文化財がありました。妙心寺には40以上の塔頭があるようなので、どれほど多くの文化財があるのだろうかと思いました。
 なお、今年の京の冬の旅では、スタンプラリーがあり、3か所まわったら抹茶とお菓子などの接待を受けられます。もちろんおいしくいただきました。

そのあとに京都府立植物園早春の草花展を見に行きました。
会場内は、外と別世界であり、早くも春の香りがいっぱい漂っていました。


 会場内の風景

 

 

ラッセルルピナス 


チューリップ

 

シクラメン


 会場までの花壇では、春を告げるスノードロップ福寿草が迎えてくれました。

 

スノードロップ(左)と福寿草(右)

 

 今回の散策では、京の冬の旅と早春の草花展を一日で巡ることが出来、確実に春の訪れが近づいていることを実感できました。少しウキウキした気分になって帰路につきました。