AIK48。 | 境界線型録

境界線型録

I Have A Pen. A Pen, A Pen Pen Pen.




 合気道のような武道もそうだが、一種、ブランド性というのがかなり影響をもつ。
 トップブランドは、もちろん本家本元の合気会。植芝盛平宗家が興された総本山。次いで、塩田剛三先生が興された養神館。すでに多様な流があり、それぞれに個性を持っている。
 古流の教えのままに型稽古のみでやるところ、試合をやるところ。中にはフルコンタクト的な格闘をするところもあるらしい。
 辺境の一亜流に属し稽古する一人として、その気持ちはわからなくもない。

 合気道って、実際にどうなのさ?
 というのは入門したもの誰もが抱く疑問だろう。疑問を抱かない方がおかしいと私も思う。
 はっきり言って、型稽古をいくらやっても、技は使えないだろう。
 例えば、町でチンピラに因縁をつけられ、なんだテメエとやる。そんな時、力ではなく、技で抑えられる合気道家はどのくらいいるだろうか?元々体が強ければ勝つと思うけれど、合気道でやっている何カ条だのなんとか投げだので敵を抑えこみ身を護ったと言えるだろうか?たまたま相手が崩れてくれれば、関節技みたいなもので絞められることもあるだろう。でも、どうなんだろう。
 そういう目で見れば、合気道でやっている型稽古は、ほとんど無力だろうと私は思う。なぜなら、どう見ても「技」はないから。
 けれど、「型」に「技」を見出すか否かは、個人の問題。自己責任というものだろう。
 ま、今夜はそういう話をしたいのではなかった。

 唐突だが、わが家に女子高生が攻めこんできた。

 今夜は娘部屋を占拠し、可愛いモルモットのモルちゃんを私の寝床部屋に追いやったり横暴を働き、キャッキャ、キャッキャと騒音を撒き散らしている。
 女子高生どもと晩飯を食いながら思った。
 こいつらは、使えるぜ。
 で、小娘にちょっとカマをかけてみた。
 「おまえら、合気和術をやったらどうだ」と。
 この小娘どもを土曜教室に入門させて、AIK48を編成して売り出そう、と考えたのである。
 ちょうど道場にも数名予備軍がいて、AKBに劣らない美形揃いだし、なんなら私もリーダーとして参加しても良い。
 若い娘が生息する場には、必ず若い男もオヤジもジジイも集まって、せっせと消費行動をする。販促の基本的なセオリーである。私はそういう手は避けているが、こと遊びとなると使いたくなる。
 そこで、可愛らしい小娘を口説いた。
 「へい、べいびぃ。おれと一緒に合気しない?」と。

 うーん……と小娘どもは身をくねらせて悩んだ。
 もう一押しだな。
 「オジサンについてくれば、きっとメジャーにしてあげる。ソフトクリームだって奢ってあげるぜ」
 うーん。
 「うーん、じゃねぇ。やれといったらやれ、このガキどもは」と脅してみたが、「うーん」と悩んだふりして、キャッキャと笑う。
 しかたないので写真撮影して瞞す手口に出た。
 少女は一眼レフに弱い。昔、アホなカメラマン崩れがナンパやいかがわしい商売に使っていた手口だ。ま、瞞される方もなんだけど。
 記念に一枚、ボケボケのを貼ろう。

$新・境界線型録-bokegarl

 パシャ、パシャ、という音に陶然としつつ、少女たちは「うーん、うーん」という。
 まったく近頃の少女は決断力がなくていけない。
 ま、今夜のところは勘弁してやるから、じっくり考えて色よい返事をしろ、しないとこの恥ずかしい写真をウィキリークスに露出するぞ、と脅して解放してやった。
 というわけで、わが教室はもしかすると女子高生ハーレム教室になるかもしれない。その可能性は0.0000001%くらいある。
 いかん。女子高生に取り巻かれて、つい旧素浪人に戻っていた。が、こちらの方がやはり気楽だな。

 あ、ツイッターだが、呟いてもなぜか表示されなかったりする。あれもキャパを越えてしまっているのではないか。覗いてみたい人は、http://twitter.com/ysbiken へ。でも、あまり呟かないし、使い方がどうにも思いつかない。野生動物関係に使うかな。