蕎麦湯注意。 | 境界線型録

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I Have A Pen. A Pen, A Pen Pen Pen.


 近年最悪のへまをしてしまった。



 昨夜、和術系お稽古仲間と忘年会をやり午前頃に帰宅すると、酔いが醒めてしまったのでもう一杯呑んで寝ようと思った。台所に良い具合に蕎麦湯があったので、それで焼酎を割り、上機嫌で寝床部屋へいった。暗闇の中、蕎麦湯割り焼酎を零さないようにそろそろ歩きつつ、眠気も醒めているので一応メールチェックだけしようと机のPCへ向かった時である。足許に敷いてあった布団の角を踏んでゲギョッとバランスを失い、蕎麦湯割り焼酎をPCにドバーッと気前よく呑ませてしまった。机には仕事用PCと遊び用PCの2台のノートがディスプレイを開いたまま並んでいて、主に遊び用のキーボードに呑ませてしまった。
 慌てて下からバスタオルを持ってきて拭き立ち上げてみたが、遊び用の方はうんともすんとも言わない。仕事用はマウスが酔っぱらってしまったが、PC本体は生きていた。

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 今日は合気道の審査の日なので昼から審査会場に行き、ちょうど昨日一緒に呑んでいたPCも生産しているでかい電気屋さんにお勤めの方に「蕎麦湯割り焼酎を呑んだPCは生き返るかね?」と問うと、「水とかなら乾けば大丈夫でしょうが、蕎麦湯だとデンプン質みたいのがまずいかもしれませんねぇ」とのこと。
 審査会と道場の打ち上げを終えて帰宅しPCを立ち上げてみると、仕事用は大丈夫。マウスも物干しに吊しておいたら生き返った。さて、遊び用はとスイッチを入れたが、HDDのアクセスランプがちらっと点くだけで、立ち上がらない。ご臨終か、と思いつつ、何度かスイッチを押していると、突然ウニューンと動きだし、ウインドウズが立ち上がった。おぉ!と喜んだが、まずは冷静に仕事関係のデータと昨日やっておいた嘘語りのデータをUSBメモリに落とし、グーグルクロームでネットへ繋ごうとしたら、スンとダウンした。その後、二度立ち上がり、二度スンとダウン。今は、また立ち上がっているが、いつ切れるかわからないので、ひとまず仕事用PCで更新作業している。嘘クライマックスはさっきアップした。

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 昨日参加の若者の皆さんは、ご苦労さんでした。私は外で呑むのは好きじゃないが、呑むとしつこいので必ず最後まで居て誰かに絡む。ま、絡むのは愛情と信頼の証。今日の審査では、娘さんはなかなか立派にやり遂げた。
 二段審査は久しぶりに迫力のあるものになり良かった。
 私はいつものようにいきなり演武の指令を受けたが断り、二段審査の受けだけにしてもらった。ちょっとまたぎっくりが再発しそうな気配で、けれどわが手塩にかけた高齢系教え子の審査なので、オオトリの三人取りだけは派手にしたく、それに集中することにした。やや体が止まり気味になり本人もちょっと不本意だったようだが、さすがに空手家だけあって気迫が篭もった良い演武になった。私も大サービスして超絶受け身をした。
 審査後はいつものように他支部指導員さんたちと和術遊び。何で浮くんだぁ、と怒っていた。和すれば浮くのである、人体は。

 遊びPCは、今まだ生きている。いつ落ちるかわからないけれど、大人しくOS画面を表示している。いつ何時、蕎麦湯の祟りで落ちるかわからないが、とりあえず生きている。なかなかスリリングである。
 明日風呂に入れてやろうかな、とか思いついてしまった。しばらく休ませることにして、風呂にとぷんと浸からせ、世俗の垢だの蕎麦湯だのを洗い流し、再びしっかり乾燥するのを待って、スイッチを入れてみる。立ち上がるか、立ち上がらないか。賭である。
 バッテリーを外しておけば、それも一手かも、という気がする。どのくらいの時間で完全に細部まで乾燥するものかわからないが、どうなんだろう。恐いから止めとこうか。
 とか思いつつ、今夜もPCの上で蕎麦湯割りを呑んでいるのだが。

 本日、12:30の月。

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