トキは今ひなの孵化せし佐渡島 | 無精庵徒然草

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無聊をかこつ生活に憧れてるので、タイトルが無聊庵にしたい…けど、当面は従前通り「無精庵徒然草」とします。なんでも日記サイトです。08年、富山に帰郷。富山情報が増える…はず。

昨日は、悲報もあったが、朗報もあった。

← 22日は、花散らしの風雨が夕刻まで。

「環境省は22日、野生繁殖に向け、新潟県佐 渡市で放鳥した国の特別天然記念物のトキの 卵が孵化したと発表した。ひな一羽が確認さ れ、親鳥がひなに給餌する様子も見られた。 トキの卵が自然界で孵化するのは、1976年に 佐渡島内で確認されて以来、国内では36年ぶ りで、放鳥トキでは初めて」(読売新聞)と いったニュースがテレビやラジオ、新聞などで報じられた。 詳しくは、「 トキのひな誕生 今後には課題も NHKニュース」など参照ねが いたい。

「■ときエクスプレス■ [朱鷺]-[ニッポニアニッポン]」によると、「 朱鷺 は、学名を「ニッポニアニッポン」(Nipponia nippon)といい、その名の通 り、日本中 にいた鳥で、日本を代表する鳥である。稲作文化を中心とする日本 人の生活に深く関わり、古く は「日本書紀」にもその名が残されている 」とい う。

同上サイトによると:

江戸時代の末期、長崎のオランダ商館に勤めていた医師、フィ リップ・ フランツ・フォン・シーボルト(Philipp Franz von Siebold)は、日本の民 具、美術品、動物や植物の標本などを多く 収集し、本国・オランダへ送っ た。この中には朱鷺の標本も含ま れていた。当時ライデン博物館の館長 だったテミンク (Temminck)がこれを研究し、Ibis nipponという学名を つけて 1835年(天保6年)に発表した。その後、1853年(嘉永6年)にラ イ エンバッハという研究者がNipponia属を新設し、現在では Nipponia nippon という学名が定着している。Nipponia属に分類 されている鳥は、朱鷺1種の みである。

ところで小生は昨日、「 楠木正成は歯痛の守護神?」なる日記を書いてい る。 日記の日付は22日だが、書いたのは21日。 この二週間、 自宅では、ジーボルト (著)の『江戸参府紀行』 (東洋文庫 (87), 斎藤 信 (翻訳))をゆるゆる読み続けている。 読み終えるのは今週中か。

→ 咲き誇る桜、散り際の桜もいいけど、ほ とんど葉桜となり、無数の桜の花びらが路肩 に、歩道の隅に、堤防の土手に、川面に散り 敷かれた光景も、哀れだけれど、美しい。花 びらは、人に車に踏みつけにされ、薄汚れて いき、風と川に流され、視界から消えてい く。

長々とシーボルトの著を読んでいる最中、シーボルトにも縁の深い朗報に接 し、奇遇もあって、 トキの卵が自然界で孵化する、この成功が我がことのよう に嬉しい。 (我が富山にもトキが一羽、生息している!)

ただ、先行き課題・難関が待ち受けていて、関係者は気が抜けない日々が続き そう。

ところで日記の表題「 トキは今ひなの孵化せし佐渡島(さどがしま) 」は、 言うまでもなく、光秀の発句「時は今 雨が下しる 五月哉」に絡めたもの。 たわいない!