馬酔木の花 | 無精庵徒然草

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無聊をかこつ生活に憧れてるので、タイトルが無聊庵にしたい…けど、当面は従前通り「無精庵徒然草」とします。なんでも日記サイトです。08年、富山に帰郷。富山情報が増える…はず。

四月はじめの頃からだったろうか、我が家の庭の馬酔木の木に白くて小さな花 たちが咲き始めた。 毎年のことだが、我が家の庭で春の到来を真っ先に告げてくれる。

← 一昨年、撮影した馬酔木。雨の日だったからか、 デジカメが勝手にフラッシュを焚いてしまった。(「 「馬酔木(あしび)」のことを調べる前に」( 2010/04/10 )参照)

今年は例年とは違って、梅の花も四月になってよう やく咲いたので、そちらに気が向いている間に、ひっ そりと、さりげなく、それこそいつの間にやら咲き 誇っていた。

嗅ぎ慣れない梅の香に馬酔木の花も驚いたのではな かろうか。

馬酔木については、上掲の日記や、その翌日に書いた「 馬酔木のこと少々」 ( 2010/04/11 )にて大凡のことは書いた。

ここでは、季語としての「馬酔木(の花)」に若干、触れてみたい。

「 季語・馬酔木の花」によると、「 ツツジ科の常緑低木。日当たりの良い山地 に自生するが、庭木と しても植えられる。有毒で馬がこの葉を食べると酔った ようにな るという。三~五月頃白い壺状の花が房になって枝先に垂れ下が る。 花は紅色のものもある」とした上で、以下の句が掲げられている:

水温む奈良はあせぼの花盛り 原石鼎 「花影」 旅かなし馬酔木の雨にはぐれ鹿 杉田久女 「杉田久女句集」 春日野や夕づけるみな花馬酔木 日野草城 「青芝」 はしり咲く馬酔木の花の壺のしろ 五十崎古郷 「古郷句集」

→ 馬酔木。小花たちの一個一個が鈴蘭の花 のようであり、 真珠のよう 。 先週、撮影。

「 きままに季語: 馬酔木の花」にて、以下の 句を教えていただいた:

仏にはほとけの微笑あしび咲く 飯 野定子 角川書店俳句歳時記春の部よ り 花馬酔木どんどん道をはずれけり 太田悦子 瓔No2より 花馬酔木話し出したら止まらない たかはしすなお

勝手に転記しちゃいけないかもしれないが、上掲のブログのサイト主の方は以 下の句を載せておられた:

お庭へと続く小道に花馬酔木  SUNAO

さらに、これも俳句(?)として:

小さき木にたんとたんとと花馬酔木  SUNAO

せっかくなので小生も駄句を:

梅の香に酔わんとて咲く馬酔木かな  弥一