先日ニュースにもなった大阪府豊中市元資産家姉妹餓死の問題を考察してみた(パート1) | 不動産投資コンサルタントの山隈健一郎の思っていること

不動産投資コンサルタントの山隈健一郎の思っていること

CCIM(米国商業不動産投資顧問資格)CPM(米国不動産経営管理士)のブログ
普段は、不動産コンサルやセミナー講師をしています。
大家検定(賃貸経営実務検定)の講師もしてます。



資産家や大家さんというと一般的な認識だと物凄くお金を持っていて、

働かないでも家賃収入という不労所得が入って優雅に暮らしているイメージがあるので

なぜ?元資産家が餓死するの?と疑問をもたれた方も多かったのではないだろうか?

確かに昔の大家さんは何も経営努力をしなくても部屋があれば

入居者がつき安定した家賃収入が確保できたかも知れない。

今は本格的な人口減少が進み、そして少子・高齢化時代を迎えている。

世帯数も2015年をピークに下降線を辿ると予想されている。

簡単に入居者がつく時代ではなくなってきている。

大家業は事業です。

知識の無い大家さんは経営が立ち行かなくなり、大変な事が起きてきます。

もう近頃の大家さんにはもう既にニッチもサッチも行かなくなり困っている方もかなりいる。


ハウスメーカーのすすめられるまま賃貸需要が無い土地にアパートマンションを建設する。
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     新築時は入居も何とか付いたが、老朽化が進んでくると空室だらけになる。
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           空室も多くなったので収入が減る。
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     何とかしたいが為、リフォームなどもしたいが収入も減り資金もない。
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     さらに老朽化も進み余計入居者が決まらないといった悪循環に陥る。
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       ついには銀行の返済金額以下の家賃収入になる。
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          赤字なので銀行に返済できなくなる。
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        最後は債務不履行により土地、建物を取り上げられる。

こんな大家さんも出てきている。
だから、豊中の事件も不思議ではない。

パート2に続く