ありがとうございました! | That's my line !

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不肖久世恭弘が、疑問に思ったこと、感動したこと、驚愕したこと、憤慨したことなど、その未熟がゆえ、学習し向上して行く様を綴った成長記録です!

『JUDY〜The Great Unknown Squadron〜2016』無事、幕を降ろすことができました。

観劇、ご支援くださった皆様、本当にありがとうございました。
そして、共に芝居を創ってくれたキャスト・スタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした。

史実に基づいた内容だけに、変に慣れた、クセのある役者より気持ちがある素人のほうを優先してキャスティングする方針の私だが、箱を開けてみると、実質初舞台という参加者が6名もいることに・・・。まず、声が出ないところからの指導、ジッと存在できない、クセが強いなど、台本に基づく稽古に入る以前にクリアしなければならないことが山積。一時は「絶望的」という文字が絶えず心中に去来してました。

『言っても、素人は1〜2人までだな・・・』と来年の反省事項として心に刻み、このメンバーと心中する覚悟で地道でしつこい声掛けで、意識付けと緊張解しを促して稽古を進めた。

私より大変だったのは、劇団員の木内友三であったろう。
演出に見てもらう前に大まかにシーンを創っていたのは、彼女である。
この作業が大変なのである。
初参加の役者に立ち位置や動きをつけ、自然に動けるようになるまでをつけるのである。

見せ方を知らない素人は、日常そのままの動きをする。(実は日常的でなく不自然なのだが…)
それを客目線でやるよう指導する。

『もっと、自然に・・・!』と指導が飛ぶ。

客目線で演じることが不自然なのに、『もっと、自然に・・・!』とは、これ如何に?!
素人からすると軽くパニックである。
そこを、素人役者の屁理屈など聞き入れない態度で、しつこく指導するのである。
完全な憎まれ役であり、嫌われ役である。
それが、その役者を良く見せるためなどとは、素人だから気づく由もない。

他のレギュラー出演者も自分のパート回りは積極的に指導し、若手旗揚げ劇団の演出家が数名いた感じで稽古を積んだ。
その徹底した態度で押し進めた成果が、今回のこの結果に大きく繋がったと私は考える。
本当にご苦労なことであったろうと思う。

途中、怪我のための降板劇があった。
これも結果的に、座組に緊張感が生まれ好転するきっかけになったかと思う。

去年のメンバーは気持ちもよく、男気溢れる最高のユニットと称したが、今年は女性陣が多かったこともあり、男性陣が非常に大人しかった。

芙蓉部隊の話なのに大丈夫かなぁ・・・?!と心配していた。

しかし、毎年、観に来てくださる私のお客さんがたは、誰も口を揃えて「今年は、今までで一番良かったんじゃない?!」という評価だった。
判断は他人がするものなので、私の意見はこの期に及んで割愛させていただく。

ただ、珍しく宴席を嫌がらず、打ち上げもここ数年行ったことなかったカラオケまで行く盛り上がりを見せ、和やかにユニットを解散することができた。(まぁ、個々にはいろんな感情はあったろうが…)

だが、ひどく疲れた公演だった。
私は初心者が多過ぎて、常にケアしてたからかと思っていたが、他のレギュラーメンバーの男優も舞監も「今年は疲れた!」と言っていた。何が原因だったのだろう・・・?!
ひとつ考えられるのは、女優が多かったということもあろう。

ほんと女優には気を遣う。
ヘソ曲げたら大事になるし、下手したら派閥ができてユニット崩壊にも繋がる。
それを痛いほど知っている私は、女優に対して常に平身低頭である。
それで、すっかり疲れてしまったのだと思い直した。
それなら、他のレギュラーメンバーや舞監の疲れも理解できる。
ほんと女優とは厄介なものだ。

毎年そうだが、大変じゃない公演はない。
それでも、幕が上がり、そして、無事、幕が降りる。
それは、例年楽しみにしてくれている顧客の皆さんを中心に、この公演に真摯に向き合ってる役者たちの想いの成せる業なのだろうと思います。

演劇という、映画より高いチケット代の他に交通費、そして、長い観劇時間を拘束されてのご観覧。
観に来ていただいたお客様には感謝の一念です。
そのご尽力に添えるよう、今後とも頑張って行きたいと思います。

お越しいただいた皆様、そして、参加してくれた役者陣、本当にありがとうございました!
また、お目にかかりましょう。

来年は、2017年7月19日(水)〜7月23日(日)です!

本当に本当にありがとうございました!