廃線跡サイクリングと保存車と | 狸力の巣

狸力の巣

まぁ…なんとなく作ったモノです。



最近の状況なんかを綴ってみたりしてます。

そんな訳で名寄駅にやって来た、駅前にバスが居るなぁ~と思ったら

何か昔の時刻表で見覚えのある地名が並んでるぞ。

あ~深名線代替バスですなコレ、もう廃線から干支二回りか~。

 

早速観光案内所でレンタサイクルを、此処ではロードも借りられる…但し1500円か。

まぁ背に腹は代えられないんで借りれば…圧足りないんで空気入れて、コンポはシマノのクラリス…まぁ良いか。

 

早速漕ぎ出す前にリュックの荷物の半分をコインロッカーに、それでも未だ重い。

へこへこ漕ぎ出す、道もよく判っていないし路面の舗装はひび割れが多いし小石が散乱しているし。

 

駅を出て南下の後に左折、国道に出たらひたすらに国道を東へ。

北海道で真面目に走るのは良いねぇ~と思う間もなく雨降ってきた、しかもそこそこ強い。

 

うわ~んと思いつつも止まるのしんどいし雨宿りした所で止む保証も無い。

 

腹括って走れば幸い15分程で止んだ、ズボンぐちゃぐちゃだけど。

そんなこんなで名寄市を出て下川町に、そして走り出して45分程で

下川駅跡に保存…と言うか利用されてるキハ22。

 

えぇ何故か前面貫通扉から車内に入れるのか階段作られてます。

乗ってきたレンタサイクルと共に、いやぁチェーン周りの油足りてないから異音と抵抗大きくてシンドイ。

名寄側もやっぱり階段作られちゃって、しかもよく見たら連結器撤去されてるんで…。

なので連結面が一番いい雰囲気かも、保存されて30年で風雪考えるとよく持ってる方かな??

サボもつけられて、それなりに大切にはされてるんですね。

車内はカーペット仕様で宿泊も事前予約すれば出来るそうな、車利用なら無くもないか。

もう一両はフローリングで集会所とかにも使える感じ。

まぁ周囲のものを何とかすれば…と言うか主に前面の階段だな。

 

すぐ近くにバスターミナルがあって

下川駅があった痕跡が色々と、道内だと定番だけどね。

此処迄の記念碑立てているのはちょっと珍しい、最後まで名寄~下川は第三セクターでの存続を望んでいたからなぁ。

 

 

では名寄に戻りますか、帰りは廃線跡も確認しつつ…下川町の中心部では道路になっていたけど

郊外になる辺りで未舗装に、その先には築堤も。

 

国道を走っていくと不自然に陸橋が。

跨線橋の名前の通り下を見ると

廃線跡が一直線に、しかも橋の欄干には

名寄本線の名前が残ってました。

 

もう少し進んだら

上名寄駅跡と書かれた駅名標とバス停が、まぁこの駅名標は廃線の後に設置されたものらしい。

実際は設置方向が逆で、次駅案内が左右逆だったみたい。

これを撮っていたら

丁度下川行のバスが、1時間に1本あるかどうかの本数でこのクラスでは…第三セクター化も厳しかっただろうなぁ。

 

更に名寄側に進めば

また跨線橋が、今度は

区画整理されちゃって線路跡は判り難いけど…

おそらく此処も直線だったっぽい。

 

さらに進む、また雨雲っぽいのが出てきて嫌な予感。

道路の脇に

中名寄駅は駅舎が現存、かつてはバス待合所にも転用されていたらしい。

今は別の所有者が居て、中には名寄本線の資料なども。

駅舎自体はS54に作られたカプセルタイプの小さいやつ、似たような駅舎が道東・道北にそこそこ有ったそうで。

大抵廃線と共に片づけられちゃったけど。

中の資料で

こういう切実な奴を見るとねぇ…しかもJR北海道になってるから最後まで足搔いて居た頃だな。

 

国道は廃線跡といったん離れる、名寄市に戻ってある程度宗谷本線にに近づいた辺りで急な雨。

名寄公園のパークゴルフ場脇の道を走れば

此処が名寄本線廃線跡で

名寄市北国博物館の脇に出た、この博物館は

宗谷本線からも見えるこれが有名。

ハイ!!キマロキ編成での保存と言う強烈なものです。

先頭のキは機関車59601、いかにも北海道の9600と言う切り詰めデフにフロントデッキの巨大手摺。

2両目はマでマックレー車キ911、雪をかき集める車両…と言うか建設系機械っぽいな。

 

 

3両目はロでロータリー車キ604、マックレー車がかき集めた雪を飛ばします。

日本でキ600の保存は確か3両だった筈、会津の鳥追観音と小樽と此処と…これでコンプリート!?

ロータリーの動力源は蒸気機関なので中にはボイラーが…と言うか殆どボイラーのみ。

ちなみにキ911とキ604の連結は当然連結器なんて使えないんでこんな構造に。

キ600のロータリー中心下から出た連結棒がキ911の連結器上にある取り付け部分と固定されていますねぇ。

最後に

もう1両のキで機関車D51398、これも北海道の標準的なスタイルな気が。

キマロキの編成には入っていないけど、ヨ3500が最後尾。

当初の保存時にはいなかったけど国鉄分割民営化の際に編成に必要という意見が多くて追加したそうな。

 

保存団体の事務所的な使い方もされているそうで。

何故か一つだけ置いてあった深名線の駅名標、しかもなぜ天塩弥生…??

 

このキマロキ編成が置いてあるのは旧名寄本線と言う話だけど、レールをよく見ると

見辛いけど継ぎ目板上にレールボンドが、保存のために軌道を設置するなら不要なもの。

そして継ぎ目左右両側のレールにちゃんとボンドが固定されているんで…名寄本線のレールと思っていいのかな??

少し小高い丘の上にあるんで色々な感じで撮ってみる。

信号機や梯子がうるさいけど、こっちの方が格好いいかも。

 

北国博物館にも寄って見学、雪に対する備えとかが話の大半で…寒さ厳しいからなぁ。

博物館出たら丁度踏切鳴動でキハ40が名寄駅に入っていった…慌てて撮ったけど一応絡められた??

 

時刻表を見るとキハ40と交換でサロベツが下るので

踏切からそれっぽく、夏の北海道は線路わきの雑草が元気過ぎて厳しいなぁ。

 

更に駅に近づけば陸橋があるんで

上から、今使っているかわからない照明塔と右が宗谷本線で左が旧名寄本線。

と思ったらキハ40が入替でやって来た、この部分だけレールが残っているのは引き上げ線としてまだ使っているからなのね。

 

この引き上げたキハ40が

名寄発の普通旭川行になったんで発車迄。

 

さて1630近いし自転車返そうっと、観光案内所はバスターミナルと併設されていて、学生が沢山。

列車やバスで帰るんだ~この辺りでは高校がそんなに沢山有る訳でも無いもんなぁ~と思う次第。

その後駅に行ったら

風っこそうやの案内とかわいらしい風っこが居た、記念入場券買ってまだ明るいけど疲れたし宿へ。

 

駅付近では無くて国道沿いで徒歩15分弱。

一旦チェックインして転がる…流石にロードで慣れてるとはいえ35キロほど走ったし。

しかも往路は17㎞を45分と、不慣れな借り物で重いリュック背負って雨も降ったのに…。

 

でも明るいうちに街を見たいと散歩再開。

西條という百貨店では無いけどデパート的なものが今も元気、なかは一寸古い感じがしたけど。

格好いい感じの飲み屋とか

渋い二条市場、右側の総菜屋はお握りもあって朝やってたら明日買いたいなぁ~。

 

さて18時頃、流石に11時前のラーメンでは空腹だ。

飲み屋探して…結局観光協会のパンフレットに乗ってた店へ。

 

揚げ物食って

冷奴だけど山わさび乗せで良い感じ。

この店選んだのがこれ、煮込みジンギスカンがあるから。

名寄界隈は元々鍋で羊肉食っていたそうで、そのままジンギスカンと言えば煮込んだものを指すようになったとか。

 

味は煮込んだジンギスカンでした。

い好きなんだけど…最後に頼んだもんで味濃いからその分ビール飲んで、最終的には腹が一杯いっぱいに。

 

腹ごなししなきゃ~と駅まで歩いて駅前のスーパー冷かして、バスターミナルにはまだまだ学生が。

 

部活やって帰ろうとすると20時前だもんなぁ、自転車で通えるような距離でもないし。

さて駅へ、駅にももちろん学生はいる。

名寄止まりで折り返し旭川行のキハ40とか

札幌行の宗谷を撮る、2030だけど深夜の様。

そして凄いのは21時過ぎにまだ稚内行のサロベツがあるんだよなぁ。

帰宅の学生を乗せた旭川行きが発車待ちしていたけど、もうシンドイ。

と言う訳で実質北海道1日目にしてこってりした日だったなぁ。

 

流石に肌寒くなってきたんで帰ろうっと、宿に直行すればいいのに遠回りしてまでセイコマ寄った。

風呂入って洗濯、乾燥と2日分を片づける。

北海道だ~明日も乗るぞ~。