FUJITA'S BAR
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2015-09-30

U-NOTE Ⅱ 「夏時間、終了。」

テーマ:ケガ・病気
今日で、早朝出勤が終わりました。


7月から9月までの3ヵ月間は、朝7時から仕事を始めます。

今日で9月が終わりなので、明日からは、朝8時からの通常勤務になります。


俺は、無遅刻無欠勤で、この3ヵ月をクリアしました。

今夜の食卓は、おいしい豚肉で、ささやかなお祝い。


ビールは、サッポロのゴールドベルグ。(正確には発泡酒)

塩こしょう、大根おろしレモンなど、お好みで。



パーフェクト勤務もすごいけど、

薬を全く飲まずに、ここまでやれたことが、俺的には大きい。


自分の仕事は、確実に、世の中の役に立っている。

そう思うと、苦にはならないですね。


世の中に必要とされるのは、ありがたいこと。


力の限り、この仕事を続けたいと思います。



豚さんに、感謝。

会社のみなさんに、感謝。


働けることに、感謝。

動く体に、感謝。



…そして、生かされていることに、感謝。

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2015-09-30

さくらももこの世界展に行きました。

テーマ:美術
新津美術館で開催中の「さくらももこの世界展」に、娘と行って参りました。


1990年、「ちびまる子ちゃん」がTV放映されたばかりの時、

23歳だった俺は、小田原に住んでいました。

初めて見た回が、「まるちゃん、学校でお腹が痛くなる」だったと思います。

その時の楽しさを、今でも鮮明に覚えています。

『おお~!』と叫びながら、家まで懸命に走って行く場面が爆笑でしたなあ。



その翌年、故郷の新潟に戻り、まるちゃんの単行本を買いました。

確か、7巻まで持っていたと思います。

結婚して、娘が生まれて、物心ついた時に、本棚にあるマンガを娘が見つけて読み、

娘はいつしか、「ちびまる子ちゃん」に詳しくなって行きました。

そして、我が家では今、全巻が揃っているみたい。(俺、その先読んでいないけど)


そんなわけで、親子二代でまるちゃんを読んでいたこともあって、

この間の日曜日に、父と娘で行きました。(カミさんは興味なし)



まるちゃんの扉絵や表紙って、不思議な魅力がありますよね。

よくわからんアジア系のキャラが細かく描いてあって、やたら楽しい。

インド人風のおっちゃんとか、エジプトの壁画風のおねえさんとか、

象とかラクダとか、カラフルなお魚とか、恐竜とか妖精とか…


この世の嫌なことを、ふっと忘れさせるような、安心する絵です。

曼荼羅のようであり、ペルシャ絨毯のようであり、キルトのようでもある。


近くで見ると、実に緻密で、色彩感覚も優れています。

いやあ、メガネ持っていってよかった~

俺は老眼が始まっているので、細かい文字や絵を見る時には絶対必要なんです。


一番驚いたのは、2000年の作品「魚の絵」。

プライベート用に描いたものらしいんですが、色づかいがお見事。

まるで、生きて動いているかのような、美しいオーラを放っています。


彼女の画力と、優れた感性を、気持ちよく味わえる傑作だと思います。



他で気に入ったのは、ビールの絵柄が楽しい「学級劇 ちびまる子ちゃん」の扉絵。

ちょっぴりお色気のある「すてきな夏休みの始まり」の扉絵。

「ひとりずもう」の上巻・下巻の表紙絵が、どちらも味があっていい。


極めつけは、坂本冬美のCD「花はただ咲く」ジャケット用イラスト。

何ともいえない、可愛らしいお色気を放っていますね☆




マンガのファンにとっては、下絵や直筆の生原稿が見られるのも楽しみ。

ダルマやこけしなど、民芸品もあったりして、なかなか面白い。


お絵かきコーナーや、おみくじコーナー、撮影ブースなどもあり、

家族揃って楽しめる会場になっています。



この展示会は、昨年に西日本からスタートして、全国を回っているみたいです。

この間まで秋田でやっていたらしく、現在は新潟で開催中。

(開催情報は、さくらプロダクションのホームページをご覧下さい)



さくらももこ先生は、デビューして30周年だそうです。

デビュー作は、「教えてやるんだありがたく思え!」(1985年りぼんオリジナル)

その翌年の1986年に「ちびまる子ちゃん」が「りぼん8月号」で連載スタート。


そうすると来年は、まるちゃん30周年になるわけですか。

今年の年末には、新作劇場映画も公開される予定だそうで、

まだまだ人気は続きそうですね。



俺が、彼女の最大の魅力だと思うところは、文章表現力です。

マンガはもちろん、エッセイの切り口が、なかなかシブい。

アニメが第2期に入って、毒が薄くなってきたなあと思った頃に、

「もものかんづめ」を読んだんですね。

これがまあ、すごい本で、週刊誌のえげつない行為と真っ向から戦っている。

彼女が本気で文章書いたら、きっと無敵だろうなあと感じたものです。



やっぱり俺は、文章のうまい人に憧れるんだよなあ。

ナンシー関先生(故人)と同様、熟練された、毒のあるギャグが好きです。


以前に、「毒のあるドラえもんが見たい」という内容の記事を書きましたが、

やっぱり「ちびまる子ちゃん」も、毒が盛り込んであった方が、絶対面白い。


ガキんちょ相手の健全なTVアニメもいいけれど、R18のまるちゃんも見てみたい。

せめてPG12でいいから、さくら先生にちょっとがんばっていただきたいですね。

そのうち、昼ドラのドロドロ系の脚本とか、書いてもらったらブレイク間違いなし!




「ちびまる子ちゃん」の世界は、居心地がいい。

「サザエさん」よりも「ドラえもん」よりも「クレヨンしんちゃん」よりも。


俺が一番感情移入するキャラは、藤木君です。

子供の頃の俺って、こんなイメージだったかもしれない(笑)

やたらとぶつぶつ言って、よかれと思ってやったことが裏目に出て…

結果、卑怯者扱いされるところが、涙を誘いますね。


ちなみに娘は、まるちゃんを地で行っているようなオバサン女子高生なので、

たまちゃんととしこちゃんと一緒に、トリオを組みたいそうです(笑)


やっぱり、変な人がいっぱいいる方が、安心する。

本来、世の中って、そういうところだと思う。


こうでなくちゃダメ。

この範囲で遊びなさい。この範囲で考えなさい。

俺は、そういう教育方法が、大嫌いである。


このルールだけ守ってくれたら、後は自由でよろしい。

そんなことを言ってもらえる環境だったら、すごく力が出る子供もいる。

さくらももこの世界は、そういう環境に息づいているように思うんです。


制約をかければかけるほど、純粋な発想が失われていく。

大人になれば、イヤでも拘束の嵐に苛まれるんだから、

せめて、物心つくまでの、子供のうちは、自由な発想を楽しんでいたい。




娘が高校生になると、父親との会話は減るものだそうですが、

我が家では、話題に不自由はしないかもなあ…なんて。



しばしの間、年頃の娘と、楽しいひとときを過ごせました。



才能あふれるさくら先生に、拍手喝采の親子2人であった。(キートン山田の声で)





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2015-09-24

ブラウン管テレビ、ついに壊れる。

テーマ:日常コラム
12年間愛用したブラウン管テレビが、ついに壊れました。


地デジが始まった時点で、処分した家庭も多いと思いますが、

我が家ではずっと、モニターとして使っていたんですね。


DVDレコーダーとか、ハードディスクプレイヤーはありますが、

せっかく映るものを捨てる気にはなれなくて、ずっとそのまま使っていました。


俺、こう見えて、結構物持ちがいいんです。


冷蔵庫もガスレンジも炊飯器も洗濯機も、みんな10年以上経過しています。

エアコンは、23年使っていますが、未だに健在。

車は、新車で購入して、廃車になるまで乗りつぶします。

気に入った服は、ずっと使いまわして、10年以上着ている服もいっぱい。


貧乏性なのかどうかわかりませんが、使えるものは、捨てられないんですよね。

限界まで使い切らないと、手放す気にならないのかも…



朝、5時40分に起きて、いつものようにテレビのスイッチを入れ、

ボーッとしながら支度していると、

突然、ブツンと音がして、画面が真っ暗に。

数秒後にまた音がして、画面が回復。

しかし、いやに真っ赤な絵柄…


お~ 特撮番組みたいで面白いじゃん。

でもこれ、いやに目が疲れるなあ。


その映像は、10分くらいで、またブツンと音がして、再び真っ暗に。

その後、ボヤーッとした映像が時たま映るんですが、よくわからない。


ただ、音だけは、鮮明に聞こえるんですね。


ラジオだと思えば、それはそれでいいんだけど、

衝撃の映像は、CMの後すぐ!なんて言われちゃうと、困ってしまいますね。


ニュース番組ならいいけど、ドラマやバラエティは、余計にストレスがたまっちゃう。


面倒くさいので、消しました。



今夜の夕食は、静かでした。

ウチの家族はみんなよくしゃべるので、食卓の話題は尽きません。

う~む、これはもしかして、一家団欒のひとときなのかも…?

テレビのない生活も、悪くないかな~なんて思いました。


いやいや、でも、DVDが見れない生活は、やっぱりイヤだ。



明日は給料日なので、仕事が終わったら、家族で電気屋に行って来ようと思います。





SONYのトリニトロン28型横長テレビさん、長い間、ごくろうさまでした。

君の最後の力を振り絞った貴重な映像を、しかと見ましたよ。



寿命をまっとうしたテレビさんに、敬意を払って、合掌。

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2015-09-22

映画 「ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声」

テーマ:洋画
才能は、磨けば磨くほど、さらに美しくなっていく。



少年が大人になる前の、ほんの数年間。

声変わりをする前の、最も美しい声が出る期間限定の、ボーイ・ソプラノ。


アメリカ少年合唱団(ABS)の全面協力を得て、美しい映画が誕生しました。

監督は、フランソワ・ジラール。

「レッド・バイオリン」の音色が、とても素晴らしかったのをよく覚えています。


日本語のタイトルセンスも、宣伝チラシも地味ですが、

本編はとても素晴らしいので、映画館で見る価値があると思います。


ただし、一般受けはしないかもしれないので、過剰な期待はご遠慮下さい。


俺は、個人的に、とても心を揺さぶられました。




複雑な事情で、母親と二人暮らしの少年が主人公。

母親はアル中で、生活環境はあまりよくなかったが、それなりにうまくやっていた。

しかし、不慮の事故で、母親が急死。

少年は、ひとりぼっちになってしまう…


最近見た「バケモノの子」とおんなじシチュエーションですね。



彼が何故、少年合唱団に入ることになるのかは、秘密にしておきます。

調べれば、ネタバレした紹介文がいくらでも読めますので、探してみて下さい。





主演は、ギャレット・ウェアリング。

頬がぽっちゃりした、一昔前の美少年という感じです。

イメージで言うと、名画で有名な少年サムエルに似ていますね。


俺も、色白で頬がふっくらした少年だったので、何だか親しみを感じます(笑)



彼を指導する“教官”を演じるのは、名優・ダスティン・ホフマン。

「パフューム」の演技はヒドかったですが、今回はバッチリです。

一応“鬼教官”という設定のようですが、「セッション」のクソオヤジに比べれば、

優し過ぎて涙が出そうなおっちゃんです。


厳しい指導はするけれど、彼の持つ人柄がにじみ出るのか、すごくいい印象。

彼のような先生なら、俺みたいなヘタレでも、ついていけるような気がしました。


学校長は、キャシー・ベイツ。

彼女は、「ミザリー」と「黙秘」以外は、いい役柄が多いですよね。

今回も、お人よしのオバチャン権力者を好演しています。


なつかしのデブラ・ウィンガーも出演していますので、見つけてね☆



“悪役”としてお見事だったのが、

ジョー・ウェスト少年と、エディ・イザードのおっちゃん。

秀才って、天才に嫉妬するものなのかなあ。

そこから、優れた物語が生まれるんですよね。

「アマデウス」しかり、「め組の大吾」しかり。


とにかくこの映画、すごく自然な演出が盛りだくさんで、好感が持てます。

細かいことを「言葉」で説明するんじゃくて、

出演者の表現力で、やんわり伝えるところが、グレードが高いと思いました。



才能というのは、人格とは関係ないのかもしれない。

だけど、その能力を磨くことで、新たな人格が形成されることはある。


ジャン・クロード・ヴァンダム主演の「その男、ヴァンダム」の中で、

自分より才能のある人たちが、埋もれていくのがつらい、と泣く場面がある。

才能があれば自動的に認められるほど、世の中は甘くないのだ。



そういう意味では、主人公の少年は、恵まれているのかもしれない。

しかし、僅かなチャンスをタイミングよく掴むのは、容易なことじゃない。


冒頭の場面で、彼には「理不尽に立ち向かう能力」が備わっていることがわかる。

すでに彼は、自分なりに、生きるスタイルを確立していたのである。

そこから考えると、出番の少なかった母親の存在が、大きく感じられる。


短い会話の中に、両者の何気ない表情の中に、ヒントが隠されていると思う。

俺は、最初のシーンで、すでに魅了されてしまいました。

この映画は、最初からちゃんと、じっくり見た方がいいですよ~




才能というのは、本人が気づいていない場合もある。

それだからこそ、周囲の人たちの力が大きいのである。

誰からも気づいてもらえなければ、ただ、埋もれていくだけである。


だけど、どこかで、それを望まれて、それを披露する機会を得た人は、幸せだと思う。

磨くべき才能があり、人を魅了する素質があり、強力な協力者を得た時、

初めてそれは、大きな力となって、世の中を変えていく。



それはまさに、奇跡なのである。


偶然なのか、必然なのか。

俺は少なくとも、この映画を劇場で見られて、よかったと思う。


俺がずっと抱えてきたトラウマも、少年時代の悲しい思い出も、

この映画が、彼の歌声が、浄化してくれたように感じられました。




…ハレルヤ。










【作品データ】

監督:フランソワ・ジラール 脚本:ベン・リプリー

音楽:ブライアン・バーン 主題歌:ジョシュ・グローバン&アメリカ少年合唱団

出演:ギャレット・ウェアリング ダスティン・ホフマン

   キャシー・ベイツ デブラ・ウィンガー ジョシュ・ルーカス

   エディ・イザード ジョー・ウェスト ケヴィン・マクヘイル


 (2014年アメリカ 上映時間:104分)




☆日本の「ほたるこい」も、楽曲として登場します。

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2015-09-20

のあのあシアター 最終回のお知らせ

テーマ:酒&タバコ
11月8日(日)に、最後ののあのあシアターを開催します。


最後のプログラムは、派手なものはやめて、シンプルにいきます。

テーマは、「人を魅了する男 ミシェル&マイケル」。

上映作品は、以下の2本。



①「バスキアのすべて」(2010年アメリカ 93分)

監督:タムラ・デイビス

出演:ジャン・ミシェル・バスキア ジュリアン・シュナーベル


27歳でこの世を去った、伝説のアーティストのドキュメンタリー映画。

1996年の映画「バスキア」では、ジェフリー・ライトが彼を演じましたが、

本作では、未公開だったインタビュー映像を使用したので、ご本人が登場します。


「バスキア」の監督だったジュリアン・シュナーベルや、

精神科医、ディーラーなど、貴重な情報が満載の1本です。


芸術の秋は、アート映画で決まり。


彼の、迷いのないダイナミックな描き方から、何かを学びましょう。




②「マイケル」(1996年アメリカ 106分)

監督・脚本:ノーラ・エフロン

出演:ジョン・トラボルタ ウィリアム・ハート アンディ・マクダウェル


ジョン・トラボルタが、天使ミカエルを演じます。

バスキアは短命でしたが、こちらはかなりの長寿。

人生、長く生きればいいってもんじゃありません。

短くても長くても、それなりに楽しむ方法というものはあるんです。


コメディであり、ファンタジーであり、寂しくて切なくなる映画。

のあのあシアター最後の作品に、俺はこれをチョイスしました。


クリスマスシーズンを前に、ロマンチックなお話をお届けします。


本作はDVDでも入手困難な映画なので、お得感がありますよ☆




行き急ぐ男と、長く生きて、くたびれた男。

両者とも、周りの人たちを魅了し、幸せな気分にしてくれます。


バスキアは、前衛的な創作活動で。

マイケルは、不思議なダンスで。

(「サタデー・ナイト・フィーバー」「パルプ・フィクション」のファンは必見)


「MICHEL」は、ビートルズの歌にもあるし、ミケランジェロの一部でもある。

「MICHAEL」は、英語ではマイケル。愛称はミッキーですね。


2人の名前が似ているので、組み合わせてみたら面白いかなと思って企画しました。



見終わった後は、何とも言えない気分になりますが、

どこかの世界でまだ、彼らが活躍しているようにも思えます。


桑畑四十郎が、のあのあシアターを終えるのにふさわしい2本と言えるでしょう。


たぶん、一般受けは全然しないだろうと思いますが、あえて、これでいきます。

もし来て下さって、退屈な思いをしたら、ごめんなさい。



のあのあシアターを愛して下さった皆様、ありがとうございました。

いよいよ、次で最後です。


スタートはいつも通り、PM3:00から。

ワンドリンク付きで、1500円。


よろしくお願いします。





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2015-09-18

亀田の柿の種 ピーナッツなし

テーマ:飲食物
こんな食品があったんですね。知りませんでした。


新潟県人にとってはポピュラーなメーカー、亀田製菓。

先日、もらいもので酒のおつまみをいくつかストックしておいたんですが、

てっきり柿ピーだと思っていたのが、まさかの「柿の種」のみ!


うひゃあ、驚いた。



もともと「柿の種」というお菓子は、新潟県産のオリジナル。

煎餅菓子だけど、形状が柿の種に似ているということで、ネーミングされたらしい。

ピーナッツを混ぜた「柿ピー」は、俺が生まれる前に発売されていました。

起源は、帝国ホテル説、社長の奥さん説など色々あるようです。

(詳しくは、ウィキペディアで「柿の種」を検索すると出てきます)



俺が子供の頃、「元祖 浪花屋の柿の種」という商品があって、

CMでも前田吟が出ていたりして、ローカル的にはメジャーでした(笑)

でも、柿の種ばっかり食っていると、口の中が辛くなって、

子供心にはしんどいおやつでした(汗)


そこで、救世主として「バタピー」が登場したんですね。

単価からすれば、柿の種5に、バタピーが1くらいの割合かなあと思ったんですが、

「笑っていいとも!」で鶴瓶さんが、『…柿柿柿、ピーやろ!』と主張していたりして、

個人によって感覚は異なるもののようです。


でも、「ピーナッツなし」というネーミングはどうかと… 何だか損した気分に。

せめて、「柿の種オンリー」にすれば、お得感があるような気がするんですけどね。

カロリーみたいに「ピーナッツOFF」とか、

無糖みたいに「無ピー」とか。

…こういうどうでもいいことを、延々と考えてしまう、変なおっさん。




今夜は、晩酌で焼酎の梨ソーダ割りを楽しんでいます。

柿の種に、どれだけバタピーを入れるかを、創意工夫で考察しています。





今週も、お仕事いっぱいがんばりました。

一週間で、185頭出荷したんですよ~


虫の声を聞きながら、柿ピーを食べる咀嚼音が、リズムを刻んでいます。


攻殻機動隊のグラスに、丸い氷が回る・回る・回る。



…秋の、静寂のひととき。


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2015-09-18

映画 「カリフォルニア・ダウン」3D字幕

テーマ:アニメ・特撮
家族を大切にすべし。…家族「だけ」を!


真面目な映画ばっかり見ていると、たまにアホな映画を見たくなるもの。

そんなワケで、わざわざ3D字幕版を、劇場で見て参りました。


主演は、“ヘラクレス工務店社長”の、ドゥエイン・ジョンソン。

本作の役柄は、レスキューのプロのおっちゃん。

困難な救出も、野性の勘と腕で、何とかこなしています。



突如、アメリカ西海岸を、巨大地震が襲う。

大変だ!国民たちよ避難せよ! …はあ、一体どこへ?

自信がなさそうな地震科学者の、テキトーな警告により、

パニックはいっそう広がってしまうが、そこはアメリカ。

大勢が死にまくりますが、血は一滴も流れません(笑)


グラグラッと横揺れ縦揺れ!

バキバキッと地割れが起き、吸い込まれる大勢のアメリカ国民!

大量破壊兵器の最高峰は、自然現象でしょうな。

農業を生業にしている男にとっては、自然はどうにもならないシロモノ。

奴が本気出したら、人類なんて軽く滅びちゃいます。


そんなワケで、全編、人が死にまくり。

だけど、底抜けに明るい映画なんですなあ、不思議なことに。


こんなに一度にいっぱい死ぬと、レスキューもへったくれもありません。

ジョンソンオヤジは、職務そっちのけで、家族を救いに行きます。

正確に言うと、「家族だけ」を助けに行きます。

ついでに言うと、娘を助けた彼氏兄弟を、「ついで」に助けたりします。


う~む、このウスラバカな展開、たまりませんなあ。

さすが世界一のウルトラバカが集結しているだけあって、見応えがあります。

こんなスケールのデカい能天気大作を生み出すことができるのは、アメリカだけ。

中国や韓国だともっとショボいけど、アメリカはバカ度では一流ですから☆


そんなワケで、半分ネタバレしたような文章になってしまいましたが、

予告編とチラシと広告で、すでに200%ネタバレしているようなもんなので、

俺、知らねえ~(笑)



大体、冒頭からすでに怪しい。

「○○フラグ」という流行り言葉がありますが、立ちまくりですね。

これはぜひ、ポップコーンを頬張りながら、ゲラゲラ笑って見て下さい。



基本、「ヘラクレス」とおんなじ映画だったような気がします。

彼が主演すると、全部こうなっちゃうのかもしれないなあ。


とにかく、ドゥエイン・ジョンソンは、面白い俳優だと思います。

ヴィン・ディーゼルよりも、使い道がありそうな気がする。

次はぜひ、マッチョなSF映画にでも出演してもらいたい。

ホラーもいいなあ。狼男とか…

デンゼル・ワシントンと共演して、犯罪映画なんかもいいですね。

ウィル・スミスやウェズリー・スナイプスとの絡みも見てみたい。


可能性はどんどん広がる、ウルトラアクションバカ俳優。

その名は、ドゥエイン・ジョンソン!



…男は、バカになりきれることこそが、最大の長所なのだ!







【作品データ】

監督:ブラッド・ペイトン 脚本:カールトン・キューズ

原案:アンドレ・ファブリツィオ ジェレミー・パスモア

撮影:スティーヴ・イェドリン 音楽:アンドリュー・ロッキングトン

出演:ドウェイン・ジョンソン カーラ・グギーノ

   アレクサンドラ・ダダリオ ポール・ジアマッティ


 (2015年 アメリカ 上映時間:114分)



☆ウィキペディアによると、脚本は6人がかりだったそうな。

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2015-09-17

第17回 のあのあシアター レポート

テーマ:酒&タバコ
今回のテーマは、「ザ・調教」でした。


音楽映画を2本選び、その共通項としてのキーワードなんですね。

でも決してエロい映画ではなく、真っ直ぐな作品です。



①「4分間のピアニスト」(2006年ドイツ 111分)

監督・脚本:クリス・クラウス

出演:ハンナー・ヘルツシュプルンケ


女子刑務所に収監されている女が主人公。

夜中、同室の仲間が首吊り自殺していることに気づき、

とりあえず、ポケットのタバコを失敬。何ともクールなオープニングです。


刑務所内で、ピアノ教室を開くことになり、老齢の女性教師が赴任。

彼女は、主人公の才能を見抜き、指導してコンクールに出場させることを決意。

しかし、心が歪んでしまった主人公は、なかなかセンセイになつきません。


ここから、“調教”が始まります。


あの手この手で、何とか鍵盤に向かわせようとするセンセイの熱意が、

少しずつ、荒くれ女の魂に火をつけていきます。


この映画はよく、「ピアノ版あしたのジョー」と呼ばれています。

なるほど確かに、矢吹丈と丹下段平の関係に似ていますね。


さあ、彼女は果たして、無事にコンクールに出場することができるのでしょうか…?



ドイツ映画というのは、独特の雰囲気を持っています。

人によって解釈は様々でしょうが、俺的に言うと、

“ストレートで、生々しい表現”が大きな特徴である、と思うんです。


アメリカ映画だったら、もっと簡潔にわかりやすく、

フランス映画だったら、もっと詩的でふんわりと、

日本映画だったら、もっと静かに奥ゆかしく、

韓国映画だったら、もっとうす汚くドロドロに…といったところでしょうが、

ドイツ映画というのは、一味違った切り口で突っ走るんですよね。


主演のハンナーは、1200人のオーディションで選ばれたそうです。

彼女のまなざしは、独特の輝きを放っていて、印象に残ります。


モーツァルトのピアノソナタ、シューマンのピアノ協奏曲が、

躍動感あふれる演奏で、画面から放射されていきます。


なぜこのタイトルがついたかは、終盤でわかるようになっています。



映画「セッション」を見て、俺はこの映画を思い出しました。


魂で奏でる、女の情念バズーカを体感せよ!







②「ブラック・スネーク・モーン」(2007年アメリカ 115分)

監督・脚本:クレイグ・ブリュワー

出演:サミュエル・L・ジャクソン クリスティーナ・リッチ


2本目は、ブルースギタリストの物語。

かつてはバンドを組んで酒場でブイブイ言わせていた男は、すでに引退していた。

敬虔なクリスチャンとして教会に通っていたのに、妻は自分の弟と浮気してしまう。

自暴自棄になった彼は、ある朝、道端で倒れている女を発見するのであった。


ギタリストを演じるのは、われらがサミュエル・L・ジャクソン。

倒れている女を演じるのは、われらがクリスティーナ・リッチ。


イラついている男と、心を病んだ女…

ああ、何とスバラシイ組み合わせだろう。


彼は、“これは神の啓示に違いない”と強く思い込み、

彼女を鎖でつないで、家に監禁してしまう!


うひゃあ、この映画、いったいどう決着つけるつもりなんでしょうか。


『…ヤラせてあげるから、早く鎖をほどいて自由にして!』と懇願する女。

食事を用意し、真面目に世話をする、怪しげな黒人男。


う~む、何てブルースな映画なんだろう。



タイトルの「ブラック・スネーク・モーン」は、

1926年に、クラシックブルースシンガーのヴィクトリア・スピーヴィが、

「ブラック・スネーク・ブルース」として録音した歌。

1927年にブラインド・レモン・ジェファーソンがエロティックにアレンジして歌った

「黒ヘビの悶え」が大ヒットし、彼の代表曲になりました。

                 (参考文献:「ブルースの百年」)



本作では、サン・ハウスの貴重映像が流れます。

彼は、1930年代のデルタブルースの名手であり、敬虔なキリスト教徒。

彼のギターのスライド奏法は、ロバート・ジョンソンに受け継がれ、

クリームのカバーで、エリック・クラプトンが弾いちゃっているからスゴイ☆


貴重といえば、ジャクソンがギターを弾いて、クリスティーナが歌う場面もいい。

この映画のサントラがあったら、欲しいなあって思います。


どうでもいいことですが、ジャスティン・ティンバーレイクのデビュー作だそうな。

色んな意味で、貴重な映画と言えるでしょうな。





両作品の女性に共通するのは、幼い頃に、父親から性的虐待を受けていたということ。

この問題の根深い傷跡と、精神的トラウマをいかに克服していくか、

荒療治ではありますが、このくらいインパクトがあれば、何か変わるかも。


本気で傷ついた人の心は、本気で寄り添い、受け入れることでしか解決しない。

この2本の映画は、どちらも異彩を放っていますが、

人間として、とても大切なことを教えてくれます。



傷ついた人ほど、トラウマをたくさん抱えている人ほど、何かを感じるはず。



どうしても、この2本を組み合わせてみたかった。

尺が長くなって、見る方は疲れるかもしれないけど、やってみたかった。


お付き合いして下さった3名のお客様、ありがとうございました。

体調が悪くて参加できなかったCちゃん、よかったらレンタルで探してみてね。



さて、のあのあシアターも、次で最後になります。

10月は、お店とお客様の都合で、見送ることになりました。

11月8日に、開催することになりそうです。

プログラムは、後でブログでお知らせします。



人気はあまりないけど、1年半がんばり続けてきた集大成を、どうぞお楽しみに!
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2015-09-13

ラファエル前派展に行きました。

テーマ:美術
久しぶりに、美術館に行きました。


リニューアルした新潟市美術館は、照明もLEDになったりして、何だか新鮮。

「英国の夢 ラファエル前派展」は、7月19日~9月23日まで開催中。

もっと早く行きたかったんですが、お金と時間がなくて、

何とかやっと先週、行くことができました。


もうすでにピークは過ぎているので、お客も少なめで、ゆっくり見ることができました。



レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロは、

盛期ルネサンスを代表する、三大巨匠。

俺的には、信長、秀吉、家康のような関係であると捉えています。

ラファエロは、2人の天才から多くを学び取り、

穏やかで、調和に満ちた、模範的な作風を生み出しました。


俺が持っている本「西洋美術史入門」の記述によれば、

『…総合力、調和の力こそ、ラファエロ独自の才能。

 すべてをまとめ上げて創造する、プロデューサー的な才能。』とあります。


なるほど、たしかに、彼の作風は、どこか安心できるような、

最大公約数的な魅力があるような気がしますね。


ラファエロは、37歳という若さで、この世を去りました。

しかしながら、膨大な数の作品を世に残し、濃ゆい人生を生きたと言えます。



彼の存在は、伝説となりました。


紀元前、紀元後とか、戦前、前後のように、

大きなインパクトがある人物を境に、時代の区分けがされることは、よくあること。


それだけ、ラファエロの存在は、すごかったんですね。



ちなみに、ウィキペディアによると、日本語表記では、

「ラファエッロ」「ラファエルロ」「ラファエル」と、色々あるようですが、

個人名では「ラファエロ」、時代区分としては「ラファエル」になっちゃうみたい。


ややこしいので、どちらかに統一してもらえるように、えらい先生方、よろしく。




前置きが長くなりましたが、今回の展示は、「ラファエル前派」。

ラファエロがスタンダードになったことに反発し、

イングランドにおいて、ミレイ、ハント、ロセッティを中心とする7人のグループが、

1848年に「ラファエル前派兄弟団」が結成されました。


本展示会は、リバプール国立美術館所蔵の、彼らの力作を、一同にご覧いただけます。



まず、何といっても一番目を引くのは、

ミレイの「ブラック・ブランズウィッカーズの兵士」でしょう。

宣伝ポスターやチラシに印刷されているこの絵は、何ともインパクトがあります。

今風に言うと、いわゆる「壁ドン」みたいな構図なんですね(笑)

しかし、厳密には、旅立とうとする兵士を行かせまいとして、

女性が名残を惜しんでいる描写なんです。

彼女のドレスの質感が素晴らしいので、ぜひ近くによって確かめて下さい。



俺が個人的に一番惹かれたのは、マクリーヌの「祈りの後のマデライン」です。

この絵を見た時に、俺はしばらく、釘付けになってしまいました。

クソつまらん解説なんかよりも、俺が感じたことが真実です。


画集に印刷されている写真よりも、現物の方が数百倍美しい。

光と影のバランスが絶妙で、この絵から、物語が想像できる、ロマンチックな作品です。


絵画を楽しむコツは、解説をいきなり読まず、作品をしっかり見てから読むこと。

主観や先入観は、美術鑑賞の妨げになるし、自分の感性を殺すことになりますから。

映画だって、見る前にストーリーをネタバレされたら、嫌じゃありませんか?

あくまでも、自分の感覚で味わい、付属的に解説を読み、参考にすればよろしい。


これはこう感じろとか、これはこう考えろ、といった「押し付け」は、大嫌いだから。



2番目によかったのは、ワッツの「十字架下のマグダラのマリア」。

イエスが処刑されて、意気消沈したマリアの崩壊した精神が、すごく伝わってきます。

ここまで悲しんでくれるなら、彼も浮かばれるんじゃないでしょうか。

表情、構図、色彩すべてが、焦燥感に満ち溢れていて、限りなく美しい。


3番目に挙げたいのは、ポインターの「愛の神殿のプシュケ」。

ギリシャ神話に登場する人物だそうですが、愛する人を想い続ける気持ちは、

昔も今も、そんなに変わらないものがあるんでしょうね。

明るい色調で、健康的なお色気を放つ、魅力あふれる傑作だと思います。


ちなみに、ポインターの「テラスにて」は、もっとエロいです(笑)


コワいのは、レイトンの「エレジー」。

この絵の女性は、この世のものでない感がハンパない!


そして、マニアックなところでは、グリーナウェイの「お嬢さんたち」。

ゴスロリ風のクラシカルな衣装が、何ともいえず、いい感じです。



そして、見逃せない傑作として、ロセッティの「パンドラ」があります。

二の腕がたっぷりした女性が好みなので、彼の絵柄は個人的に好きなんです。

魔性の色づかい、ダイナミックな手の描き方… ああ、スバラシイ。



大きな絵としては、バーンジョーンズの「レバノンの花嫁」かな。

北風と南風女性像がまとっている衣装が、風に舞っている感じがすごくいい。

日本でいうところの風神・雷神みたいで、何ともカッコいいですね。




時間があったので、約2時間くらい、美術館にいました。

今回はちゃんと、メガネを持って行きましたよ~


俺は、基本は映画だけど、読書も絵画も好きです。


動いているから、いいもの。

動かないけど、動きを感じさせてくれるもの。

色彩や文章で、想像の奥行きを広げさせてくれるもの。



日常生活だけでは、五感をフルに活用させることは、はっきり言って少ない。

感覚的に足りないものは、心が欲してくるものだと思う。



美術館で過ごす時間もまた、至福のひととき。

俺が、俺らしくなれる、貴重な時間。



文章の、魅力。

絵画の、魅力。

音楽の、魅力。


それらの総合芸術が、映画の世界。


そのひとつひとつのジャンルを極めていくことで、

より映画を楽しめる感性が磨かれていく。



これからも、俺は、美術館に通います。


その方が、俺の映画人生が、もっと楽しくなるから。







【今後の開催予定】


2015年10月3日~12月13日 名古屋市美術館

2015年12月22日~2016年3月6日 Bunkamura ザ・ミュージアム

2016年3月18日~5月8日 山口県立美術館


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2015-09-13

映画 「白河夜船」

テーマ:邦画
眠れることは、幸福である。 …このままずっと、目覚めずにいられたら。


「白河夜船」とは、「熟睡して前後を知らないこと」という意味だそうです。

1989年に発表された同名小説が、満を持しての映画化。


原作者本人は、絶賛のコメント。

『…こんなにも完璧な映画化は奇跡的。夢が叶い、感無量!』

話半分に差し引いたとしても、彼女が喜んでいるのは事実のようです。


しかしながら、熱狂的なファンには、酷評されているみたい…

この「温度差」って、一体何なんでしょうね。


書き手側の持つイメージと、読み手側のイメージは、異なるもの。

意図したものが伝わらなくて、意図していないものを、相手が感じ取ってしまう。

読む側は、何度も繰り返し読むことで、新しい何かを発見していくものなのだ。


映画もまた、初めて見た時と、2回目に見た時の印象が異なる時がある。

それは、1回目の自分と、2回目の自分が、「違う自分」であるから。



安藤サクラという女優の、ファンになってしまった。


彼女は決して美人と言われる類の存在ではないが、

表現力というずば抜けた才能を持っていることで、画面に映る姿が美しい。

「百円の恋」と本作で、彼女にすっかり魅了されてしまいました。


谷村美月とキャスティングを逆にすれば、なんていう見方もあるかもしれませんが、

俺的には、このバランスでちょうどいいと思う。

もし逆だったら、単なるつまんない恋愛映画になっちゃうでしょうね。



主人公の若い女性は、中年の男性と付き合っている。

彼には入院中の妻がいて、仕事と病院の合間に、彼女をデートに誘う。

彼女は、彼からの電話を待ちながら、ひたすら眠っている…



これは、シンプルなようで、かなり手強い映画だと思います。


目に見えるものを、ただそのまんまにしか感じられない人は、オススメしません。

眠りについて、真剣に考えたことのある人は、挑戦してみて欲しい。

無意識という世界と、現実の世界の時間軸を、飛び越えて考察してみていただきたい。




この映画は、今年の4月に公開されました。

新潟では、やっと今頃封切られたんですが、見られただけで嬉しく思います。


本作は、DVD向きじゃない。

映画館で見るのが、一番いいと断言します。



惰眠を貪る、というのは、一種の贅沢だと思う。

俺がパワフルだった頃は、眠気をいかに克服するかが課題でした。

眠る時間を削って好きなことをやり、力尽きて爆睡するようなパターン。


だけど、うつを体験して、眠れない恐怖と戦うようになってからは、

眠りの時間が、すごく至福のひとときに感じられるようになったものです。

眠れないと、イライラする。

イライラすると、視野が狭くなって、攻撃的になる。

ほんの一瞬だけふうっと意識が遠くなり、数分後に覚醒する。

動悸バクバク、心臓ドンドン。

呼吸は乱れ、咳き込み、大汗をかく。

常にいっぱいいっぱいなので、視点が主観的になる。


思い出してみると、うつの時に見た映画は、

普通の時に比べて、見方が違っていたように思う。


どこか、自分と関係ない世界で、生きている人たちのお話。

それは、安藤が谷村の話を聞く時、谷村が安藤の話を聞く時。

そして、安藤が井浦の話を聞く時の、距離感とも通じている。


人の話を自分のことのように感じる人は、実際少ない。

人の話はただの「情報」であって、決して「自分の領域」ではない。

「共感」はしないけど、「傍観」もしていない。

そういう、ある意味「心地いい距離感」があるのが、この映画の魅力だと思う。



冷めている人にとって、興奮している人は、ただの「滑稽な人」に過ぎない。

興奮している人にとって、冷めている人は、ただの「鈍い人」に過ぎない。

それでも、「人の心に土足で踏み込む」関係よりは、救いがある。


人の心は、強いようで弱いし、弱いようで強いのだから。




本作には、「添い寝屋」という仕事が登場します。

谷村美月は、顧客が眠る時にだけ、傍らに寄り添います。


それは、癒やしの関係なのかもしれない。

「眠る自分」を受け入れてくれる存在を感じながら、眠る…

もしかすると、人はもともと、そういう生き物なのかもしれない。


ちなみに俺は、ひとりの方がよく眠れるけどね。



しかしまあ、サクラちゃんは、気持ちよさそうに眠りますな。

このまま、布団のCMにでも出たらいいんじゃないかって思う。


本作を見ると、俺も何だか、一緒にうたた寝した気分になってしまう。

あ、でも映画館で実際に眠ったらアカンよ。

その場合は、自分だけ「違う映画」を見ていたりして。



この映画のいいところは、話を聞く側が、話す側を批判しないという点にあります。

話をただ、しんみりと、黙って聞いてあげる。

それは違うよ、とか、間違っているよ、という風には決して責めない。

その空気感が心地よくて、話をする方は、ゆっくりと話すし、

聞く方は、静かにじっくりと、ひたすら聞いてあげる。


相手が答えに詰まってイラッとした時は、それ以上は踏み込まない。

できるだけいつも、穏やかな口調で、会話をし続けたいって思う。


俺のイメージは、そんな感じ。


実際、この映画の登場人物たちのようには振る舞えないかもしれないけど、

そうなれたらいいだろうな、そうありたいって願う自分が、どこかにいる。


そういう意味では、この関係は、いつ破綻するかわからない「危うい状態」なのかも。

安心していていい、と言われると、常に不安がつきまとうように、

人の心というのは、相手も自分も、思い通りには決してならない。


不確かな世界だからこそ、確かなものを、手探りで求めているのだ。


人の夢、と書いて、「儚い」と読む。

儚く彷徨い、何かが生まれては、何かが消えていく。


誰かと時間を共有することで、命が輝く瞬間がある。

誰かと感覚を共有することで、心が救われる瞬間がある。


覚醒していない時は、常に眠った状態なのかもしれない。


いつも覚醒していたら疲れるし、いつも眠っていても、やっぱり疲れてしまう。


人は、どういう状態で生きることが望ましいのか。

この映画を見て、一緒に考えて下さい。



…眠れる人は、幸いである。






【作品データ】

監督・撮影:若木信吾 原作:よしもとばなな

脚本:若木信吾 鈴木櫂

出演:安藤サクラ 井浦新 谷村美月 高橋義明

   紅甘 伊沢磨紀 竹原綾


 (2015年 PG12 上映時間:91分)


☆本作の原作小説と、「夜と夜の旅人」「ある体験」を合わせて、

 「眠り三部作」と呼ぶんだそうです。

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