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2017-12-17

映画 「ゲット・アウト」

テーマ:洋画

笑顔は、人を不幸に誘う罠。 …泣いて笑って、狂気の桜。

 

 

低予算で大ヒットという映画には、何かしら、面白い工夫があるもの。

 

本作は、10月公開だったそうなんですが、新潟では遅れて封切られて、

 

今週で終わりで1日1回しか上映がないというので、休日に行って来ました。

 

 

監督・脚本は、これがデビュー作となるジョーダン・ピール。

 

彼は、有名なお笑い芸人だそうな。ダウンタウンの松ちゃんみたいですね。

 

 

さて、映画ですが、なかなかコワいです。

 

幽霊や怪物は出てきませんが、登場する人間たちの心がモンスター。

 

できるだけ、事前情報を入れずに見ることをおススメします。

 

 

 

主人公は、黒人の青年。

 

彼は、白人の恋人と一緒に、彼女の両親に会いに行く。

 

差別意識とか、大丈夫なのかな、と思っていると、

 

彼らは、実に、穏やかに彼を歓迎してくれたのであった…

 

 

よく見ると、冒頭からすでに、何かが変です。

 

その異様さを、観客は、どの時点で感じるのか。

 

そこが、肝ですね。

 

 

彼女の両親に会いに行くだけでも、相当なプレッシャーなのに、

 

不可解な状況に遭遇する度に、彼の心は、動揺していきます。

 

 

さあ、誰が味方で、誰が敵か。

 

もしかしたら、全員が敵かもしれないし、全員、ただのいい人かもしれない。

 

場合によっては、狂っているのは、自分の方かもしれない。

 

 

そんな、「ローズマリーの赤ちゃん」や「ダイ・ハード」的な、孤独な戦いが始まります。

 

果たして彼は、このピンチを切り抜けることができるのか?

 

 

 

閉鎖的な集団というのは、傍から見ると、滑稽で異様だったりします。

 

政治団体とか、宗教団体とか、専門業者の寄り合いとか、飲み屋の常連グループとか。

 

 

そこに、常に新鮮な空気を取り込もうとする姿勢があれば、

 

新たな来訪者も、安心して溶け込めるとも思うのですが、

 

結束が固く、秘密厳守であればあるほど、換気不足で、息苦しいもの。

 

 

過去に、ひどい目に遭わされた人ほど、人間不信だったり、人見知りが激しかったり。

 

慣れればどうにかなるレベルもあれば、

 

最初からイカレていて、近づかない方がいい場合もある。

 

 

 

M・ナイト・シャマラン監督作品とか、ロマン・ポランスキー監督とかの要素が強いですね。

 

スタイルとしては、ロバート・ワイズ監督の「たたり」(モノクロの古い映画ですよ~)とか、

 

日本だと「エンジェル・ダスト」「めがね」なんかを思い出します。

 

 

この映画の怖さは、人が豹変していくところかもしれない。

 

どうしてこんな風になってしまったのか。

 

細かいところは抑えて表現してありますが、細かい描写は多いです。

 

ギャグの小技も効いていて、なかなか粋な秀作になっています。

 

 

「get out」は、「出ていけ」という意味。

 

お前なんか、いなくなっちまえ!

 

嫌なもの、俺の心から出ていけ!

 

危ないから、ここを早く出て行った方がいい!

 

 

さあ、タイトルの真の意味は何でしょう?

 

 

 

 

 

実は、個人的に、とても驚いたんですが、

 

映画に行く前に、家で朝のコーヒーを飲んだ時、

 

いつもと違う、ある行動をしたんです。

 

そしたら、それが、映画の場面とリンクした…

 

 

うわ、これはすげえ!

 

もう、見る前から「始まっていた」んだ、きっと。

 

映画館の駐車場が満車で、グルグル回っても停め場がなくて、

 

あきらめて帰ろうとした時に、1台すうっと空いたのも、何か意味があったのかも。

 

とにかく、この映画に誘われた感じがして、不思議な気分になった桑畑でした。

 

 

面白いと感じた人は、何回も見て、楽しんで下さい。

 

見逃した人は、ぜひDVDで。(未公開映像があるそうな)

 

 

 

一期一会。

 

縁(えにし)。

 

死なばもろとも。

 

 

…今日は、しりとりで締めました。おあとがよろしいようで。

 

 

 

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2017-12-17

オリジナル小説 「字幕の男」前編

テーマ:小説

今までは、それが普通だと思っていた。

 

しかしどうも、そうじゃないらしい。

 

 

僕は、ついに、自分の能力に気づいたのだ。

 

 

授業中に、先生から、質問される。

 

友達から、大事なことを相談される。

 

 

大人には、大人向けの答え。

 

子供には、子供向けの答え。

 

女子には、女子向けの答え。

 

 

それが、見えるのだ。

 

正確には、読めると言った方がいい。

 

 

 

その時に、言うべき言葉が、文字で表示されるのだ。

 

映画でいうところの、字幕、ってやつ。

 

 

幼い頃は、何か文字が見えるのはわかったけど、

 

漢字やら記号がわからなくて、理解できなかった。

 

 

しかし、今の僕なら、大抵の文章が読めてくる。

 

 

僕は、気の利いた、絶妙な切り返しができる男になっていた。

 

相手が言って欲しいことを、いいタイミングで言ってあげられる男になっていた。

 

最初は、それが、誰にでもある普通のことだと思っていたんだ。

 

 

でも、そうじゃないらしい。

 

僕は、どうやら、すごい能力を持っているらしい。

 

 

ただ、この能力には、問題があった。

 

①その時によって、表示される場所が違うので、目をずっと見ながらの会話が難しい。

 

②その時の感情によって、言葉がすぐに切り替わったりして、読み逃がすことも多い。

 

③読めない漢字や聞きなれない外国語だと、読み違えて失笑を買う。

 

④知らない言葉だと、アクセントを間違えて、大人に笑われちゃう。

 

 

やっぱり、年相応の会話力ってもんがあるんだな。

 

同じ言葉でも、言い方ひとつで、まるで意味が違ってくるみたいなのだ。

 

 

だから、最近は、字幕が浮かんでも、すぐに口に出さないようにしている。

 

そうしているうちに、色んなことがわかってきた。

 

 

観察していると、字幕は、3種類くらい見えている。

 

はっきり見えているのが、無難な答え。

 

挑戦的に言いたいバージョンと、ソフトに言いたいバージョンが、

 

手前と奥に、ぼんやり見えるのだ。

 

ちょうど、3Dアートのように、焦点を合わせて見分けるテクニックがいる。

 

 

それをうまく使い分ければ、きっと、面白い生き方ができる。

 

才能は、最大限に生かすべきなのだ。

 

 

喜ばせたい相手には、優しい言葉をかけてあげる。

 

気に食わない奴には、キツ~い一発を食らわせてやる。

 

 

ただ、注意しなければならないのは、

 

自分の、身の丈に合った言い方じゃないと、説得力がないということ。

 

 

そこは、慎重になるべきだ。

 

 

たまに、何も字幕が出てこない時がある。

 

そういう時は、何も言わない方がいい、ということ。

 

黙って、一緒にいるだけで、いい時がある。

 

 

 

 

 

 

さて、僕は、大人と呼ばれる年齢になった。

 

相変わらず、字幕の世界で生きている。

 

確かに、奴のおかげで、仕事も家庭も、スムーズに動いている。

 

 

でも、

 

何だか、

 

時たまなんだけど、

 

うざいなあ、と感じることが多くなってきた。 (つづく)

 

 

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2017-12-11

映画 「探偵はBARにいる 3」

テーマ:邦画

ハードボイルドとコメディは、紙一重。

 

 

人気シリーズとなった、北海道ススキノを舞台にした、大人の探偵物語。

 

いやあ、笑えますね~

 

 

まず、注目していただきたいのが、東映であるということ。

 

今どきは、大抵のドル箱は、東宝がほとんど。

 

東映と松竹、ガンバレ!

 

 

やっぱり、一番面白かったのは、1作目でしょう。

 

カルメン・マキが歌う「時計を止めて」の場面が絶品でした。

 

…これは、大人の映画だ!

 

 

たしか、2作目までは、PG12かなんかだと思ったんですが、今回は、普通にG。

 

もう、小学生も安心して見られるような、健全な映画になっちゃったんですな。

 

 

…馬鹿野郎、それでも東映かっ!

 

東映が健全なのは、仮面ライダーとかスーパー戦隊だけでいいんだよ。

 

 

大人の映画は、もっといかがわしくしろ!

 

「仁義なき戦い」とか、「トラック野郎」とか、「遊戯シリーズ」とか、「殺人拳シリーズ」とか…

 

ああ、少年の頃の、甘ったるい興奮が甦る。

 

松田優作が、女の体を舐め回す場面を見て、どんな味がするんだろう、なんて(笑)

 

まだ、思春期前の桑畑少年にとっては、禁断の世界でございました。

 

 

 

さて、今回の映画ですが、

 

なかなか見事に、マヌケなアクションコメディ映画に仕上がりました。

 

これなら、親子でも安心して見られます…わけないか。

 

いやいや、今どきは、子供の方が色んなこと知ってるから、ユルいかもしれない。

 

 

相変わらず、そんなアホな、という場面の連続。

 

実際のヤクザは、もっとヤバいだろ、ってツッコミたくなっちゃいますが、

 

そこは、東映。

 

リリー・フランキーすら、生ぬるいように感じてしまうから、楽しいです。

 

(でも、野獣死すべしネタは、松田優作リスペクトでしょうなあ)

 

 

何だろう、安心感のある、不思議な犯罪娯楽映画。

 

こういう枠って、今の世の中に、必要なんでしょう。

 

 

 

スタジオジブリだって、ラピュタまでは東映だったんだけど、

 

トトロを蹴ったせいで、東宝に行っちゃったんだから、

 

東映は商売が下手だなあ、なんて印象が強かったんだけど、

 

そこは、いかがわしい東映だから、まあ、しょうがねえかと。

 

 

なので、このシリーズ、盛り上げて欲しいんですよね。

 

 

松田龍平が、空手アクションをすると、松田優作のジーパン刑事を思い出します。

 

銃や刃物はあんまり出て来なくて、格闘が多いのも、

 

何だか、ジャッキー・チェンの「スパルタンX」みたいで笑えます。

 

きっと、あんまりお金がなくて、ユルいヤクザなんでしょうね。

 

そんな中で、松重豊のキャラは、際立っています。

 

 

今回も、大泉洋の拷問シーンが見ものです。

 

予告編でも、極寒の中、パンツ一丁で船に括り付けられている場面がでますが、

 

あの他にも、2つほどありますので、どうかお楽しみに。

 

 

それから、エンドロールの後に、オマケ映像がありますので、どうかお見逃しなく。

 

 

 

探偵という職業は、何だか、憧れます。

 

先日の記事と関連しますが、俺の職業は、ある意味、探偵なんだそうです。

 

問題が起きて、その原因を、わずかな手掛かりをもとに、突き止めていく…

 

 

謎が解けると、スッキリする反面、知らなきゃよかった、なんてことも。

 

そこは、人間としての宿命というか、業というか…

 

 

不思議な生き物なんですよね、人間って。

 

知りたくないけど、知らずにいられない、というか。

 

わかるような気もするんだけど、わかりたくない、というか。

 

 

きっと、そういうことを繰り返して、大人になっていくんでしょうな。

 

 

男は、いつも、ちょっとだけ、背伸びしたいものなんです。

 

知らない領域に首突っ込んで、抜けなくなって、もがいて、

 

気がついたら、新しい場所にいる…

 

 

彼は、きっと、探偵が天職なんでしょう。

 

いつ、命を落とすかもしれないけど、

 

生きている限り、依頼される限り、危ない領域に足を踏み入れて行く。

 

 

…カッコいいじゃん。

 

 

 

東映は、そういうジャンルを、世界最先端で、担当して欲しいのです。

 

 

原作は、ハードボイルド。

 

映画は、なんちゃってコメディ。

 

 

…人を怒らせるくらい、東映カラーで押しまくれ!

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2017-12-11

映画 「南瓜とマヨネーズ」

テーマ:邦画

正直に生きることは、簡単なようで、難しい。

 

 

新潟県出身の漫画家、魚喃キリコ原作の映画化。

 

富永昌敬監督は、ずっとこの作品を映画化したくて、準備していたそうな。

 

原作者本人が絶賛する出来栄えだというので、映画館に行きました。

 

 

個人的に好きなのは、「blue」。

 

シネウインドで見て、古町モールやら万代橋やら、新潟交通の銀バスやら。

 

すげえ、新潟でロケやってんだ、なんて感心してたら、原作者が新潟県人だった(笑)

 

それで、原作本を購入して読んだら、原作の方が面白かったことを覚えています。

 

 

で、今回の「南瓜とマヨネーズ」ですが、正直、マンガはさほど面白いとは感じませんでした。

 

しかしながら、映画はとても面白かったです。

 

たぶん、オダギリジョーと、太賀というキャスティングが絶妙だったからかも。

 

 

主演は、臼田あさ美。

 

彼女の演技をまともに見たことがないんですが、なるほどなあ、と思いました。

 

原作だと、洋服屋で働いていた設定だったんですが、映画では、ライブハウスでした。

 

そこで知り合ったのが、ミュージシャンの太賀。

 

彼と同棲しながら、彼の夢を応援しているんですな。

 

 

そこへ、元彼が登場。

 

原作だと、俺目線ではすごく嫌な奴に見えるんですが、

 

オダジョーが演じると、何だか、人間らしい感じがするんですなあ。

 

ちょうど、「ゆれる」と「オーバーフェンス」の中間みたいなキャラです。

 

 

今彼と、元彼の間で、揺れ動く女心。

 

これって、めっちゃリア充ですな。

 

ある意味、女子の理想なのか、実体験に基づくのか。

 

 

臼田あさ美は、原作のファンで、主演を熱望していたらしい。

 

ほほう、「エル」のイザベル・ユペールとおんなじ立ち位置ですな。

 

 

太賀は、難しい役を、たくさんこなしている、やり手の俳優。

 

「禁忌」「ほとりの朔子」「淵に立つ」など、名演が多い、これからが楽しみな男です。

 

 

オダジョーも、太賀も、憎めない、やんちゃキャラなんですなあ。

 

男として、羨ましい限りです。

 

 

 

南瓜とマヨネーズは、合わない組み合わせ的な意味を感じますが、

 

原作者の意図は、パンフレットに記述してあるので、そちらをお読み下さい。

 

 

魚喃キリコのタッチは、林清一の影響を受けているらしい。

 

なるほど、モノトーン調の、昭和の貸本マンガのような、独特の雰囲気がある。

 

だからこそ、理屈や常識にこだわらない、深い精神世界を表現できると思うんですね。

 

 

 

人が、人を好きになるのに、理由はあるんだろうか。

 

たぶん、あるんだろうけど、それは、誰にもわかるような明確な説明は不可能。

 

だからこそ、色んな視点で、様々な表現があるのでしょう。

 

 

人間にとって、永遠のテーマですな。

 

 

 

恋愛は、いつも、身近にある。

 

それに気づく人と、気づかない人がいるだけ。

 

いつから始まって、いつ終わるのかも、誰にもわからない。

 

 

恋を経験しないまま、人生を終わる人もいれば、

 

あらゆる恋を、現在進行形で突っ走る人もいる。

 

 

恋をしたから得ってわけでもなく、

 

恋を経験していないから損をしているというわけじゃない。

 

 

恋を経験したのなら、それを生かして、潤いのある人生を送ればいいし、

 

恋が未経験なら、これからの可能性に、胸を膨らませればいい。

 

 

俺は、おっさんなので、若者に偉そうに説教できる立場にありません。

 

ただ、ひとつだけ言わせてもらえば、

 

恋愛は、いいものです。

 

 

丁寧に育てれば、きれいな花が咲く。

 

相手の、魅力的な一瞬を、ちゃんと覚えておいてあげて下さい。

 

彼女の、一番美しい姿を。

 

彼の、一番カッコいい姿を。

 

 

それはきっと、一生の宝物になるでしょう。

 

 

彼らが素敵なのは、自分の気持ちに、正直に生きていること。

 

好きなものは好き。

 

嫌なものは嫌。

 

いいものは、いい。

 

悪いものは、悪い。

 

 

ピュアな心を、ストレートに爆発させられるのが、若さの特権かもしれない。

 

そういう気持ちを失わない人は、いつまでも、魅力的。

 

 

単純な発想こそが、事態を打開する鍵になる。

 

それができる人と、できない人がいる。

 

俺はたぶん、できない組だと思うんですね。

 

だからこそ、ためにためた、魂の一撃が撃てるのだ。

 

 

恋愛のバイブルとなるような、魚喃キリコの金字塔。

 

年齢や性別に関係なく、自分独自の視点で、お楽しみ下さい。

 

 

 

直球こそが、世界を変えていく。

 

正直に生きることは、気持ちがいい。

 

 

簡単なようで、難しい。

 

難しいけど、やってしまえば、意外と単純。

 

 

…恋は、やっぱり、面白い!

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2017-12-11

映画 「エル ELLE」

テーマ:洋画

トラウマは、生きる力に変換できる。

 

 

東京では8月に公開された映画ですが、新潟では、今、上映中です。

 

オランダの天才変態映画監督、ポール・バーホーベンの最新作。

 

彼のすごさは、今更説明するまでもありませんよね。

 

表記は、ポール・ヴァーホーヴェンだったりしますが、

 

オランダ語だと、ヴァーフーヴェンになってて、色々ややこしいので、

 

昔から書き慣れている、バーホーベンにしておきます。

 

 

「エル」は、フランス語で「彼女」という意味だそうな。

 

主人公のミシェルは、自宅に侵入して来た覆面男にレイプされてしまう。

 

しかし彼女は、男が去った後に、普通に掃除をして、お風呂に入っちゃう。

 

ええ~っ、通報しないんですか?

 

 

もうこの辺ですでに、彼女はただの女ではない、と思う。

 

訪ねて来た息子にも、何も言わない。

 

夜になって、一緒に食事した友人たちに、やっと言う。

 

…レイプされたの。あ、言わない方がよかったわね、なんて。

 

 

おいおい、ねえさん、それでいいんかい?

 

 

しかし映画は、そこからが面白い。

 

彼女は、独自の調査を始める。

 

果たして、犯人は一体誰なのか…

 

 

 

主演は、フランスの女優、イザベル・ユペール。

 

俺は彼女の映画を見ていないので、初なんですが、すごいオーラを放つ女優さんですね。

 

当初は、アメリカで、アメリカの女優を起用して撮影するつもりだったらしいのですが、

 

ニコール・キッドマン、ダイアン・レイン、ジュリアン・ムーア、シャーリーズ・セロンなど、

 

ことごとく断られたらしい。道徳的にどうのこうのという、下らん理由で。

 

唯一、オファーを受けてくれそうだったのが、われらがジェニファー・ジェイソン・リー。

 

でも、あまり有名じゃないからダメだ、と却下されたらしい。惜しいなあ。ちくしょう。

 

 

でも、ニコールは、「ドッグウィル」でレイプされていたし、

 

ジュリアンは、「ウィンドレス」で男たちに凌辱されていたし、

 

ダイアンもセロンも、強いイメージがあるから、逆に男をレイプしそう。

 

 

で、映画を見て、納得です。

 

イザベルの演技、素晴らしい!すげえ64歳もいたもんだ!

 

彼女は、「危険な愛」を見て、バーホーベン監督を敬愛していたそうで、

 

堂々たる、風格のある女を、楽しそうに演じていました。

 

まさに、ベストなキャスティングですね。

 

 

 

 

 

生きていると、色んなことがあります。

 

嫌なことも、死にたくなるような苦しみも多い。

 

ミシェルもまた、壮絶なトラウマを抱えていた…

 

 

だから、警察への不信感が強くて、通報しなかったんですな。

 

 

 

じゃあ、彼女は、このまま泣き寝入りするのか?

 

いえいえ、奴は、そんなにヤワじゃありません。

 

ここからの、彼女の行動が、だんだん熱を帯びていくのです。

 

 

ひたすら、クール。

 

冷静に、大胆に、青白い炎が燃えている。

 

 

原作は、「ベティ・ブルー」のフィリップ・ディジャン。

 

イザベルは、原作を読んで、映画化するならミシェルを演じたいと申し出たらしい。

 

まさに、フランス映画にふさわしい、強烈な題材だと思います。

 

(でも個人的には、ジェニファー版も見たいですが)

 

 

バーホーベン作品に出てくる女性は、とにかく、強いイメージがあります。

 

男はみんなバカで、アホで、マヌケです。

 

彼の描く女性の強さは、“痛みを知っているからの強さ”でもあると思うのです。

 

「氷の微笑」でも、「ショーガール」でも、「ブラック・ブック」でも。

 

殴られれば痛いし、辱めを受ければ、心も体も傷つく。

 

その上で、どうやって生き抜くかを、彼女たちは考えます。

 

 

 

 

生き物として、女は、男にはない強さを持っている。

 

それは、間違いない。

 

 

 

 

 

俺が、この映画で受けたイメージは、合気道です。

 

俺は、半年しか習っていない緑帯なので、大したことは言えませんが、

 

合気道は、相手の力を利用して、反撃します。

 

相手が何もしてこなければ、危害は加えない。

 

だから、基本的には、優しくて紳士的。

 

 

半身になって、するりと交わし、最小限の力で、効果的なダメージを与える。

 

そのしなやかさが、彼女の演技から感じられる。

 

 

女として、人間として、カッコいいです。

 

 

 

レイプが題材だと、どうしても暗くてドロドロしてしまいがちなんですが、

 

この映画は、とことん、笑わせてくれます。

 

笑っちゃいけないんだろうけど、何だかすごくて、おかしくなっちゃうのです。

 

 

もし、トラウマに苦しんで、抜け出せない人がいたら、この映画をご覧下さい。

 

楽しめるか、頭にくるかのどっちかです。

 

 

ポール・バーホーベン監督も、もう79歳。

 

これからも、強い女性が主人公の変態映画を作り続けていただきたいです。

 

 

トラウマは、乗り越え方次第で、生きるための推進力になる。

 

…燃やせ燃やせ、怒りを燃やせ!

 

 

 

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2017-12-10

U-NOTE Ⅱ 「やっぱり、映画が原点」

テーマ:ケガ・病気

昨日の朝は、鉛のように体が重く、起き上がるのに苦労しました。

 

 

天候も、あの日と同じく、みぞれ混じりの雨…

 

運悪く、ヤブ医者に出くわして、紫色の点滴を打たれ、

 

吐き気とめまいで、ふらふらになりながら、遅れて出勤し、

 

診断書を見せたら、ボロクソに怒られて…

 

『…あんた、今、そんなわけのわからない病気になってるヒマなんかないんだよ!』

 

暴言を吐かれ、その日は帰って、一日中横になって、

 

翌日、死ぬ思いで出勤したら、帰って休めと言われ、そのまま休職…

 

 

何もかも終わりだと思った、あの時の絶望感は、一生忘れない。

 

あちこちの病院を探し、ようやく、今の主治医に辿り着き、予約を取って、

 

まともな診察を受けて、休養が始まった…

 

 

俺は今まで、仕事が嫌で辞めたことは、一度もありません。

 

会社が倒産。傾いて仕事がなくなってきた時の、引き抜き。

 

そして、働き過ぎて倒れたのが2回。

 

どういうわけか、その職場で一番気難しくて怒りっぽい人に仕える運命にあるらしい。

 

 

祖父と父親と兄に、言葉の暴力を受けて育った男は、自己評価が低くなります。

 

悪いことを、すぐに、自分のせいだと感じてしまうのです。

 

それが、卑屈な態度に見えて、みんな、俺を見るとイライラしてくるんだと思います。

 

だから、俺が物事を楽しむと、周りは機嫌が悪くなり、

 

俺が落ち込んで暗くなっていると、周りは安心するのです。

 

 

幸せになってはいけない男。

 

幸せな気分を感じたら、罰が当たる男。

 

ひどい目に遭ったら、それは当たり前で、自業自得。

 

幸運に恵まれたら、次の瞬間には、最悪な出来事が待っている…

 

 

そういう自分の人生を、どこかで、変えたかった。

 

本来、自分だって、人並みに楽しい人生を生きる権利があってもいいはず。

 

 

そう思って、一念発起し、ひとり暮らしを始め、新しい街で、新しい仲間を作った。

 

結婚して、娘が生まれ、自分の家族ができた。

 

 

うつ病になった時は、来るべき時が来た、と思いました。

 

絶望はしたけど、同時に、元気な時に、子育てができてよかった、とも思いました。

 

俺が発病した時、娘はまだ10歳でしたが、

 

陰気な俺と違って、よく笑う、明るい性格でした。

 

俺がずっと家にいて横になっていても、

 

妻も娘も、俺を責めることはありませんでした。

 

むしろ、いつも家にいたから、その分、2人の話をたくさん聞いてあげることができました。

 

 

それはある意味、家族としては、貴重な時間だったのかもしれません。

 

 

 

俺は、つらいことや、苦しいことがあると、

 

好きな映画の主人公の行動を思い浮かべて、自分を奮い立たせていました。

 

映画は、嫌な現実を忘れさせてくれて、夢の世界へ連れて行ってくれます。

 

子供の頃から、映画館の暗闇が好きで、あの独特の空間にいると、安心できました。

 

 

映画を見ている間は、親から怒鳴られる心配がないから。

 

 

 

夜の静寂は、見た映画を頭の中で繰り返し思い出す、至福のひとときでした。

 

セリフが、音楽が、アクションが、俺の中の淀んだふきだまりを、活性化させてくれるのです。

 

眠くなるまでの、束の間の安心感が、自分の一番好きな時間でした。

 

 

父親が眠っている間は、怒鳴り声を聞かなくても済むから。

 

 

 

うつがひどい時は、世界中の人から、責められている気分になります。

 

みんな、自分勝手な理由で、俺をなじり、怒鳴り、殴って、地獄に突き落とそうとする…

 

一体、狂っているのは、誰なのか。

 

 

 

お袋が死んだ時に、答えは出たのです。

 

…あんな奴ら、家族じゃない。

 

それを認めることは、ある意味、死ぬよりもつらいことだったかもしれない。

 

 

もはや、修復とか、そういうレベルの話じゃない。

 

もともと、ちゃんとした家族じゃなかったから。

 

家は、刑務所であり収容所であり、祖父と父親は、独裁者。

 

俺は、生まれた時から、死刑囚だったのです。

 

 

だから、人間以下の扱いを受けても、仕方がないのです。

 

人格を否定されても、尊厳を踏みにじられても、立ち向かう手段がないのです。

 

 

父親を殺して、この世から消すか。

 

自殺して、自分がこの世から消えるか。

 

疾走して、世界の果てまで逃げて、別の世界を探すか。

 

 

俺には、殺人はできませんでした。

 

妻と娘が、殺人犯の家族になってしまうのが、不憫だから。

 

自殺のチャンスは何回もあったけど、未遂に終わりました。

 

プチ失踪は何回かしたけど、結局、家に帰りました。

 

逃走資金と、行く当てがなかったから。

 

ホームレスになる根性も、なかった。

 

 

でも、気がついたら、病状は次第に回復し、再就職活動をするまでになった。

 

俺は、父親と会わなければ、生命力が湧いてくることに気づいたのです。

 

主治医からは、できるだけ距離を置くように、と言われています。

 

地域の相談センターの保健師からも、同じように言われています。

 

 

今度、父親と対峙したら、間違いなく、血の雨が降る。

 

だから、そうならないように、できるだけ、親子の断絶が望ましいのです。

 

世間一般では、到底理解してもらえないことですが、

 

俺の命と、家族の命を守るためには、他に方法がないのです。

 

 

 

生き物は、育つ環境によって、健やかさが左右される。

 

動物も、人間も同じ。

 

お前はダメだ、ダメだ、ダメだと言われ続ければ、ダメな人間が出来上がる。

 

親の言葉は、よくも悪くも、子供の人生に大きな影響を与えます。

 

 

子供は、親の言うことは聞かないけど、親のやることは真似する。

 

それって、普通の家族の話でしょ。

 

悪いけど、俺には、そういうお題目のような方程式が当てはまりません。

 

 

俺は、親の言うことをちゃんと聞こうとして、おかしくなってしまったから。

 

 

親が正しくて、自分が間違っていると思い込んでいたから。

 

悪いことが起きると、自分のせいでそうなったと決めてかかっていたから。

 

 

父親は、悪いことを全部、家族のせいにします。

 

母親は、そうやって、いじめ殺されました。

 

俺は、家を出たけど、母親が心配で、時たま、実家の様子を見に行っていました。

 

母親がこの世にいない今、俺が実家に行く理由はなくなりました。

 

あるとすれば、それは、父親を殺しに行く時だけです。

 

 

だから、もう、行かない。

 

それが、一番、いい。

 

親子、断絶。

 

息子、失格。

 

最高権力者で人格者で成功者の、父親。

 

精神病で、社会不適応者で、ろくでなしの、息子。

 

社会的には、そういう評価なんでしょう。

 

 

それでも、いい。

 

妻と娘が、安全に生きられるなら、俺は馬鹿にされたっていい。

 

 

今、俺にできることは、

 

必死に働いて、生活費と学費を稼ぐことです。

 

俺の残りの人生は、それで燃焼しきっていい。

 

 

 

娘は、保育士を目指しています。

 

先週から、ピアノ教室に通い始めました。

 

家でも練習する必要があるので、ピアノを買いました。

 

安い電子ピアノですが、我が家にとっては、大きな買い物です。

 

 

それを娘は、自分で買いました。

 

 

ファミレスでずっとバイトをして貯めたお金で、買ったのです。

 

親が買ってあげたのではなく、自分の力で、手に入れたのです。

 

だから、きっと、がんばると思います。

 

えらいぞ、ムスメ。

 

 

今日は、夜に、ピアノを取りに行く予定なので、

 

朝からずっと、家の片づけをしていました。

 

ふうふう言いながらも、仕事より、楽しい作業。

 

 

妻がパートから、娘がバイトから帰ったら、一緒に行きます。

 

 

 

俺の仕事は、養豚業。

 

農場の仕事は、体力はもちろんですが、精神力も強靭でなければなりません。

 

俺は、毎日、怒られてばっかりで、この仕事に向いてないんじゃないかと思ってたんですが、

 

先日、勉強会に参加して、懇親会の席で獣医さんとお話できる機会があり、

 

仕事上の苦悩を相談すると、こんな風に言われました。

 

『…肥育は、大雑把な人には向かない仕事なんですよ。』

 

むしろ、細かいことに注意して、考える人の方が適任だそうなんです。

 

 

大事なのは、コミュニケーション。

 

些細なことを敏感に感じ取り、人に伝える能力こそが、一番の肝。

 

自分の担当エリアだけでなく、みんなつながっている、という意識を持つことが大切。

 

 

そう思うと、俺は、自分の中だけで、悩んでいたような気がしました。

 

そして、思ったことを、言わずに飲み込んでしまっていることにも、気づいたのです。

 

 

 

俺の上司は、気難しくて、怒りっぽい。

 

何度も言っていますが、会話の大半は、お叱りです。

 

ただでさえ、体調が思わしくないので、精神的な圧力は、ご法度だっつーの。

 

 

先日なんか、ひどかったんですよ。

 

8時出勤のところを、7時に出勤して、早く仕事をしようとしたら、

 

朝から、1時間半の説教…

 

仕事を始めたのは、30分遅れになりました。

 

また、別の日は、お昼から説教が始まって、1時間…

 

俺の昼休みは、15分しかありませんでした。

 

 

とにかく、話し出すと止まらなくて、長くて長くて…

 

仕事が多いのに、時間が足りなくて、毎日残業になるのは、

 

仕事の組み立て方が悪いとか、段取りの効率がどうのこうのとか、

 

そういうこと以前に、あんたの話が長えからだよ!

 

 

それを、ずっと言えなくて、我慢していたんですが、

 

さすがにやはり、限界だったので、

 

ある日、ついに、たまりかねて言いました。

 

 

①お怒りはごもっともですが、長時間のお叱りは、精神的なダメージを受けます

 

②体調がさらに悪くなり、仕事の能率が低下して、失敗や見落としが増える原因になります

 

③このままでは、また倒れてしまい、長期療養に追い込まれる危険性があります

 

 

大体、そんなようなことを、誠心誠意、言ったつもりです。

 

それを、社長に言いつけると、いじめの悪循環になるので、

 

ここはあくまでも、男同士の問題として、当事者間で解決した方が賢明。

 

数々の修羅場をくぐり抜けてきた男にとっては、それが最善だと思いました。

 

 

…ついに、言ってやったぜ!

 

 

たぶん、普通に育った人なら、素直に言える何でもないことなんでしょうが、

 

俺みたいないくじなしにとっては、とても、勇気のいることなんです。

 

 

結果的には、上司が、もっと簡潔に短く話すようにします、と言ってくれました。

 

社長の息子さんだから、次期社長という立場なわけで、

 

そういう立場になると、注意してくれる人もいなければ、ほめてくれる人もいない…

 

 

孤独なんだそうです。

 

 

彼は、俺に言ってくれました。

 

『…桑畑さんは、うちの農場に必要な人なんです!』

 

俺は、誰か他の人を雇ってもらって、俺はその人のサポートをする立場にしてもらって、

 

格下げで、バイト扱いになってもいいと思っていました。

 

でも彼は、あくまでも、俺にやって欲しいそうなんです。

 

俺みたいな、使えない男を…

 

 

言われるうちが、花なんだそうです。

 

自分が社長になると、もう、直接指導することができなくなるから、

 

今のうちに、レベルアップして欲しいから、厳しくやっているんだそうだ。

 

 

やっぱり、俺に休まれると、困るらしい。

 

体調が悪い時は、悪いなりに、できることだけやってくれれば、それでいい、と。

 

来てくれるだけで、ありがたい、と。

 

 

そうか、そんなもんなのか。

 

 

俺はてっきり、役に立っていない人間だと思ってました。

 

まあそれでも、誰もいないよりはましか、と。

 

 

そんな、50歳のおっさんなんです、桑畑という男は。

 

うつ持ちで、いくじなしで、ヘタレでございます。

 

 

そんな俺が、男として、人間として、生きていけるのは、

 

家族がいてくれるから、という面もありますが、

 

映画という、生きがいがあるからです。

 

 

落ち込んで、行き場がなくなると、いつの間にか、映画館の前に立っていた。

 

 

今回も、そんな感じでした。

 

 

これから、やっと、映画記事を執筆します。

 

期待しないで、お待ち下さい。

 

 

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2017-12-08

U-NOTE Ⅱ 「7年目の壁」

テーマ:ケガ・病気

桑畑です。何とか、生きております。

 

 

映画を何とか2本見られたので、まもなく映画l記事を再開できると思うのですが、

 

心を整理してからでないと、文章が出てこない性格なもんで、

 

しばらく、数本は、メンタルな記事をアップします。

 

(これで、アメーバから映画レビューという肩書をクビになっても仕方がない)

 

 

 

毎年のことですが、この時期は、精神的にヤバいのです。

 

7年前の12月9日に、発病しました。

 

つまり、明日が、発病記念日。

 

今までの元気な自分は死に絶え、真の正体が明らかになった日です。

 

 

得体の知れない恐怖に怯え、24時間、緊張状態になります。

 

安定剤も、睡眠導入剤も、多めに飲まないと、効きません。

 

何とか眠れても、1~2時間くらいで、目が覚めてしまう。

 

悪夢をたくさん見て、飛び起きるように、現実に戻されます。

 

 

毎度のことながら、つらいですね。

 

 

しかしながら、今年は、それを理由に欠勤はしていません。

 

休まずに、仕事に行っています。

 

今は、がんばって稼がねばならないので、

 

働くことが、最優先になっています。

 

 

なので、映画も、ライブも、ブログも、休止して、

 

倒れない程度に、毎日、仕事していたのです。

 

 

帰って、風呂入って、夕食を済ませ、ほんの数時間、束の間の休息を味わって、

 

早い時間に薬を飲み、読書などしながら、ゆっくりと、体の力を抜いていく。

 

 

あと、もう少し。

 

明日を乗り越えれば、きっと、何か見えてくる。

 

 

この2週間くらいの間に、色んなことがありました。

 

死にたくなるような出来事も、たくさんありました。

 

 

でも、こうして、生きています。

 

命って、不思議ですね。

 

 

今年もあとわずか。

 

悔いのないように、力を出し切りたいと思います。

 

 

映画を見に行った本数は、ブログを始めてから最低ですが、

 

ちゃんと、恒例のランキング記事は書きますので、そこはご心配なく。

 

 

明日を勤めあげれば、待望の2連休。

 

今夜を越えて、明日の朝を越えて、午前中を越えて、午後を越えて。

 

1つ1つ、ゆっくりと、こなしていく。

 

 

それができたら、自分を少しだけ、ほめてあげたいと思います。

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2017-11-26

U-NOTE Ⅱ 「しばらく、休みます。」

テーマ:ケガ・病気

とてもとても、苦しい状況が続いています。

 

 

毎年のことながら、この時期は、発病したトラウマがよみがえるので、

 

通常なら耐えられることも、2倍、3倍のつらさで、精神にダメージを受けます。

 

 

やっぱり、一番のストレスは、

 

①何をしても、怒られること

 

②長時間にわたって、怒られ続けること

 

 

上司の“ありがたいお話”は、想像以上に長くて、

 

朝、1時間早く出勤した時に、1時間半怒られて、仕事がスタート。

 

休み明けだと、働く意欲がなくなってしまいます。

 

 

これから昼休みという時に、1時間の説教…

 

俺の昼休みは、ほとんどなくなってしまいます。

 

 

こんな状況は、珍しいことではないんですが、

 

6月くらいから、どんどんエスカレートして、

 

毎日、平均1時間以上は、長いお叱りを受けていることになります。

 

 

もっと簡潔に短く話してくれれば、仕事の時間を奪われずに済むのに、

 

同じことを繰り返し何度も何度も何度も言うから、だんだんうんざりしてきちゃう。

 

 

大事なことだから、何回も、時間をかけて言うんだろうな。

 

重要なことを教えてくれるために、強い口調で言うんだろうな。

 

そう思って、耐えてきたんですが、

 

先週から急激に、体調が悪くなり、頭が朦朧として、呼吸が苦しくなり、

 

ちょうど、発病した時の、1週間前のような状態になってしまいました。

 

 

 

このままいくと、また再発して、療養しないといけなくなる。

 

今は、娘の教育費のために、バリバリ働かないと。

 

だから、もう、あんな地獄に戻るわけにはいかないのです。

 

 

 

それで、昨日、ついに…

 

勇気を振り絞って、上司に、ありったけの気持ちをぶつけました。

 

 

首になるのを覚悟で、精一杯、命がけの、自己主張。

 

 

 

その詳細な会話は、ここではとても書けません。

 

ただ、すごくすごく、無様だったことだけ、覚えています。

 

 

 

本当は、今日は、早朝から出荷で、6時半に出勤しないといけない日でした。

 

しかし、今日と明日は、カレンダー通りに、2連休をもらえることになったのです。

 

 

無理して倒れて、何日も休まれる方が、困るらしい。

 

俺がいくら無能でも、いないよりは、ましな存在らしい。

 

毎日0点ではなく、10点や20点くらいは、取れているらしい。

 

 

誠心誠意、言ったことが、どのくらい相手に伝わったかどうか、わかりません。

 

その結果、立場が悪くなっても、後悔はありません。

 

たぶん、いずれは、もっと若くて優秀な人を雇って、

 

俺は、その人のサポートをして、アルバイトに格下げになるかもしれません。

 

ただ、今、無職になるわけにはいかないので。家族のために。

 

 

 

今日は、朝から強い安定剤を飲んで、ずっと横になっていました。

 

明日も休めるので、ありがたいです。

 

2連休は、久しぶりのことだから。

 

 

農業は、甘くありません。実に、厳しい世界です。

 

生き物を育てるための管理能力を身に着けるのは、並大抵じゃないです。

 

 

もうすぐ、この仕事を始めて、4年半になります。

 

この世界で生きるのは、なかなか大変です。

 

 

心と体が、どこまで持つかどうか。

 

 

主治医は、抗うつ剤を処方しようかと言ってくれていますが、

 

あれを飲むと、仕事にならないので、

 

弱い安定剤を、1日2錠に増やして、なんとか持ちこたえています。

 

 

睡眠導入剤が、だんだん、効かなくなってきています。

 

昨夜は、多めに飲んで、何とか、眠れました。

 

 

さて、明日で、どこまで回復できるか。

 

今はまだ、頭がグルグルして、考えられません。

 

 

 

うつがひどくなると、喜怒哀楽の振れ幅が激しくなるので、

 

気分転換に、映画に行くとか、飲みに行くとか、できなくなります。

 

楽しんだ後の、精神的な急降下が怖いからです。

 

自分が楽しむことに、罪悪感を感じてしまうのです。

 

 

自分は、楽しんではいけない。

 

自分が楽しむことによって、誰かが不幸になる。

 

 

だから、感情の振幅を抑えようとするブレーキが無意識に働いて、

 

だんだん、無気力で無表情な能面のような顔になっていくのです。

 

 

何を話しても、相手が誤解して不機嫌になってしまうので、

 

会話自体が億劫になり、黙り込んでしまいます。

 

 

そして、自分の中だけで、毒がどんどん回り続けるのです。

 

それは、自殺という、最悪の事態に向かって、一直線。

 

 

その恐ろしさを体験したからこそ、

 

今はまだ、死ねない身分だからこそ、

 

ここは、こらえるだけ、こらえないといけない。

 

 

 

こんな状態なので、映画館に行けません。

 

運よく見られたとしても、文章にする力が湧いてきません。

 

 

 

この逆境を、乗り越えられるかどうか。

 

自分の命を、守ることができるかどうか。

 

 

休み明けから、孤独な戦いが、再開します。

 

どうなるか、わかりません。

 

 

 

もし、うまくトンネルを抜けたら、また戻って参ります。

 

それまで、しばらく、休みます。

 

 

読者の皆様が、いい映画に出会えますように。

 

 

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2017-11-18

映画 「退屈な日々にさようならを」

テーマ:邦画

羨ましい! …ひたすら、彼が羨ましくてしょうがなかった。

 

 

今泉力也監督最新作。

 

彼の映画を見るのは4本目になりますが、すごい才能ですよね。

 

毎回、目からうろこが落ちるような、人間の心の勉強になる、優れた教材です。

 

 

俺は、生まれてから50年経ちますが、

 

退屈という時間を、一度も感じたことがありません。

 

だから、退屈だと嘆く人の気持ちが、わからないのです。

 

それはそれは、贅沢な悩みなんでしょうな。

 

 

 

この映画は、「サッドティー」と「知らないふたり」の、中間を行っているような気がして、

 

でも、「nico」にも通じるところがあって、

 

きっと、彼の作品は、みんなどこかでつながっていて、

 

共通のテーマが根底にあるんだろうな、なんて思います。

 

 

何か文章を書けば書くほど、

 

知らないうちに、ネタバレになってしまうので、

 

できるだけ、書かないようにしたいのですが、

 

それじゃあ、ブロガーとしては失格なので、

 

やはり、何か書かねばならんでしょう、と。

 

 

 

人が、いなくなる。

 

突然、いなくなる。

 

あるいは、とっくにいなくなっていたんだけど、

 

ふいに知らされて、ショックを受ける。

 

そういうことが、たしかに、あります。

 

 

俺も、そういう経験を、たくさんしてきました。

 

 

 

最後に会った時、どんな様子だったっけ。

 

最後に交わした言葉は、何だったっけ。

 

最後の彼の様子は、確か、あんな感じだった…

 

 

思い出すことで、

 

その人の姿は、その人の中で、生き続ける。

 

本当のことを知らない方が、幸せなこともある。

 

 

相手が言いたくて、でも、言えなくて、

 

ずっと、心の奥底に、しまい込んであること。

 

それは、無理やり言わせようとすればするほど、頑なになっていくもの。

 

 

 

今泉作品は、人の気持ちに訴えます。

 

普段、何気なくやり過ごしていることの中に、

 

すごく大事なことを、置き忘れていたことに、気づかされるのです。

 

 

クールに突き放すような構図でありながらも、

 

しっかりと、寄り添って、傷ついた心を、あたためてくれる。

 

 

どうしようもないことがある。

 

誰にも、解決できない問題がある。

 

それを、ひとりで背負って、生きて行くのは、とてもつらい。

 

 

しかし、人に話しても、かえって難しくなってしまうから、

 

言いたくても、言えないのだ。

 

 

そういう、心のもどかしさや、絡まった結び目を、

 

ゆっくりと、解きほぐしていく力が、彼の作品には、たしかにある。

 

 

 

俺が、羨ましいと思った「彼」は、一体、誰でしょう?

 

よかったら、映画をご覧になって、俺と一緒に考えて下さい。

 

 

色んなテーマを含んだ、不思議な物語です。

 

 

 

答えは、たぶん、見つからない。

 

それがわかっていても、考え続けずにはいられない。

 

そんな悲しい生き物である人間は、

 

そういう宿命を背負っている人間は、

 

きっと、美しい存在なんだろうと思います。

 

 

苦悩した人であればあるほど、優しくなれる。

 

そう信じて、今日という日を、しっかり生きようと思いました。

 

 

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2017-11-17

映画 「ジグソウ:ソウ・レガシー」

テーマ:洋画

ああ、気持ちよく、サクッと殺されたい。

 

 

まさかの、シリーズ8作目が登場。

 

もうネタがないんじゃないの、と思いながらも、

 

やっぱり気になるので、見に行きました。

 

(俺は、2から7までは劇場で見ています)

 

 

もうすでに死んでいるジグソーじいさんが、再登場。

 

おお、確かにトビン・ベルだ!すげえ。

 

どういうわけで出てくるかは、ネタバレになってしまうので、秘密。

 

彼がスクリーンに映ると、テンション上がりますな。

 

 

「ソウ」の人殺し装置は、手作り感があっていい。

 

じいさんがせっせと製作している姿が想像できていい。

 

(「悪魔のいけにえ」のレザーフェイスが、ミシンをカタカタやっている姿と同様)

 

 

 

本作は、随所に、過去の作品へのオマージュが散りばれられています。

 

あ~、この世界が好きなんだなあ、と思います。

 

 

15日ぶりの映画館だったこともあって、楽しめました。

 

これは、シリーズ化されたら、また見に行っちゃうかも。

 

 

「ソウ」の肝は、無差別殺人ではなく、明確なターゲットがあるところだと思う。

 

恨みを晴らすには、罪を認めさせるためには、ただ殺したんじゃ、意味がない。

 

そして、「殺す」のではなく、「助かる道」も用意した上で、自らの選択で死んでいくのだ。

 

そこには、一種のカタルシスがある。

 

 

実は俺、1作目をレンタルDVDで見て、あまり面白いと感じなかったんですね。

 

で、2をたまたま時間があったから劇場で見たんですが、

 

これが、メチャクチャ面白い!

 

トビン・ベルが、血だらけになってニヤリと笑う場面は、感動的ですらありました。

 

 

それ以降、シリーズのファンになり、7作目まで、毎年映画館で見ました。

 

もう閉店したスナックBLのバーテンダー、T君と一緒に見に行ったのが懐かしい。

 

彼は今、ダーツバーを経営しているらしいので、近いうちに顔出してみようかな。

 

 

 

 

この世に生を受けた以上、死は必ず訪れる。

 

それが早いか遅いか、自然にか突然かは、人それぞれ。

 

ただ一つ言えることは、一回しか切れないカードである、ということ。

 

 

映画は、死を疑似体験できる、優れた装置なのだ。

 

 

俺は、5歳の頃から映画館に行って、

 

一体、どれほどの死を見てきたことだろう。

 

 

一番、カッコいい死に方。

 

一番、無様な死に方。

 

 

「ソウ」に登場する人物は、全員、死の影が漂っている。

 

誰が主役か、よくわからないところがいい。

 

感情移入する間もなく、どんどん死にます(笑)。

 

だから、いちいち顔と名前を覚えなくてもよろしい。

 

 

「CUBE」という映画を、ご存じでしょうか。

 

俺は、1だけすごく好きで、2以降はアカンかったです。

 

で、「ソウ」は、1だけアカンくて、2以降にハマりました。

 

 

「CUBE」は、パズル的な装置だから、無機質。

 

「ソウ」は、作った人の思いや知性が感じられるから、有機質。

 

恨みを晴らすための、芸術的な工芸品でもあるのだ。

 

 

スタイリッシュに、残酷に、淡々と、人が死んで行く。

 

 

ああ、俺は、どうやって死ぬんだろうな、って思う。

 

 

 

あの死に方がいいか、この死に方がいいか。

 

自殺願望のある俺にとって、このシリーズは、教科書みたいな存在。

 

人の命なんて、ちっぽけで、儚い。

 

代わりなんて、いくらでもいる。

 

 

ただ、死に方くらいは、自分で選びたい。

 

だから、ある意味、彼らが羨ましいのである。

 

 

死ぬのは、苦痛に決まっている。

 

でも、それを耐えたら、終わりにできるのなら、

 

もう、悩まなくて済むのなら、早く死にたいって思う。

 

 

ただ、なかなか現実には、それが許されないようにできているんですね。

 

 

 

俺は、わけあって、もうしばらく生きなくてはならないんだけど、

 

シミュレーションとして、死の疑似体験として、この映画を楽しみました。

 

 

いつかは、死ねる。

 

その瞬間が、楽しみです。

 

 

 

…気持ちよく、あっという間に殺されたい。

 

 

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