さて、ついに面接の時間が近づき、某ホテルのレストランへと向かいました。
この話は続きものです。初めてのかたはこちらからお読みくだしゃい ↓
マネージャーと思しき年配の日本人男性二人が私の面接官 だった。
温和で穏やかな紳士という感じのお二人で、リラックスして面接に望めたのだが、
ネックは、この店では今までJ1ビザでの雇用は経験がないというだった。
「あなたを採用することになったら、初の雇用ということになります。」
といわれたので、ちょっと緊張・・・。
もし採用が決まったとしても、働き始めるのは早くて4ヶ月くらい先になる。
それまで会社に待ってもらわなくてはいけないのだ。
つまり、四ヶ月待ち、さらに面倒な手続きを踏んでまで、J1ビザの人間を雇いたいと思うかどうか
ってところが一番の問題点。
そこまでのデメリットを押してまで、「ぜひこの人を雇いたい」って思ってもらわないといけないってことです。
面接してくれた方の話だと、
長くハワイに住んでいる日本人は段々頭の中身がアメリカンになっていってしまうので、
アメリカナイズされていない日本人を雇いたいとのこと。
その意味では、J1で雇うことのメリットも少しはあるのかな・・とも思う。
「四ヶ月ほど待つということは、その間オルオルさんは収入がないわけですよね?
それで生活は成り立ちますか?」
と聞かれた。
これは正直に、
「正直言って経済的には楽ではないですが、J1ビザを取るつもりで来たので、
わかっていたことですから、準備はしてきました。」
と答えた。
そして、
「私のほうはそれで差し支えないですが、
そちらは、今すぐ人手が必要なのに、何ヶ月も待つということになりますよね?
やはり店にとってのデメリットだと思うので、
もし働かせていただけるなら、研修の意味をかねて、ボランティアでお手伝いに伺います。」
と、役にたちます ってところをアピール。
「でもオルオルさん、学校があるでしょう?」 といわれるも、
「いえ、学校は休みます。」 と言い切る私。
そして少し仕事の内容など、具体的な話もし、
最後に、
「わかりました。後は○○(コーディネート会社)のSさんにお返事差し上げます。」
といわれ、
面接終了~~。
このころまだジェームスさんと仲良くしてたので、
ジェームスってどなた?の方はこちらをお読みくだしゃい ↓
彼から、「どうだった?」と電話が入る。
「う~~~ん。まだわからないよ。でもそんなに悪い感触はしなかったな。」
といったら、
気が早く、テンションの高いジェームスが、
「お祝いに夜ご飯ご馳走するから、どこかに食いに行こう」
とおっしゃる。( ̄_ ̄ i)
「いや、まだ受かってもいないんだから、結果がわかってからにしようよ。」
というと、
「とにかく詳しい話聞かせて」
というので、
バッファローウイングにご飯を食べにいき、
チキンを食べながら、一通りどんなやり取りをしたのか説明する。
「オルオル、これはいけるんじゃないかな。いけるかもよ。」
「えええ。そうかなっ」 と少しその気になる、イージーな女。
「で、最後はなんて言ってた?」
「ええとね。後日、コーディネート会社のほうに合否は連絡しますって。」
というと、
ジェームスの顔が見る見る曇り、
がっくり肩を落とす。
えええ??? なんですか そのわかりやすい反応は?((((((ノ゚⊿゚)ノ
「面接で気に入ったときってさ、
『気に入った。ぜひうちで働いてください』とか言って、
握手を求められたりするものだよ。
『あとで知らせます』は見込みなしって場合が多いよ。」
とジェームス。
まぢっすか???ヽ((◎д◎ ))ゝ
「オルオルはその人たちと話していて、『私を気に入っている』っていう感触はなかったわけ?」
「そんなのわかんないよ。
相手はアメリカ人じゃなくて、日本人だよ。
そんなわかりやすく顔や態度に出さないって。」
そうか・・・。日本人じゃあなあ・・。わからんわな。
と日本に住んでいたことがあるジェームスのわかりやす~~いお言葉に
「だ・・よ・・ね・・・。」
とつられてテンション下がる私。
「まあまだ駄目とわかったわけじゃないから、もう少し待ってみなよ。」
「そうだね。」
となんとも微妙な結果報告会になりました。(-。-;)
翌日の学校でも、
「昨日の面接どうだった?」と聞かれまくりました。
ま、予想通りですが。。( ̄_ ̄ i)
「もうほっといてくださいっ」とも言えず、
面接の様子を報告すると、
先生もクラスメイトも興味津々。
というのは、私のクラスには日本人が私だけだったので、
日本式の面接というのが皆にとってかなり興味深かったらしい。
先生も、アメリカンなので、色々と聞いてくる。
「どんな質問されたの?」
「高級和食レストランでの接客の経験はありますか?って聞かれました」
というと、
「で、君はなんて答えたの?」
「ファーストフードなら、高校生のときにバイトしたことがあるけど、高級和食は経験ないですって答えましたよ」
「ああああ・・・・いかんなあ。そりゃあ いかんよ。」
えっ???どぼじて?((((((ノ゚⊿゚)ノ
「は? 経験? な~~にを言っちゃってるんですか?
私はもう長年高級和食の仕事やっていて、
もうプロ中のプロですよ。
私を誰だと思ってるんですか?」
くらい言わないと~~~。
とおっしゃる先生。
あ~~~ そうなんだ。
・・・・じゃなくて、
そりゃああかんだろう。(((( ;°Д°))))
「アメリカナイズされた日本人は使えない」っておっしゃてるんだから、
そこで思い切り、アメリカンになったら、
絶対断られると思うよ?
とそんなわけで、周りを巻き込みながらの就活第一弾でしたが・・・。
続く
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