下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html
下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【17】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1950899196&owner_id=5019671
二の働きに関してメモしておきたい。
まず言い訳。
助詞の話は非常に微妙で、だいたい泥沼にはまる。
【助詞に関する話】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-3159.html
なかでも二は用途が多彩で、「助詞のゴミ箱」なんてヒドい表現も見たことがある。
まず某所に入れたコメントを回収しておく。これは閲覧制限がある気がするので、家主のコメントもひいておく。
(略)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
場所の「に/で」
Mさん·2016年5月16日
〇 自宅「に」こもる
〇 自宅「で」こもる ・・・微妙だが
〇 庭「に」水をまく
△ 庭「で」水をまく
X 庭「に」朝顔に水をやる
〇 庭「で」朝顔に水をやる
〇 墓前「に」参る
X 墓前「で」参る
〇 山頂「に」立つ
△ 山頂「で」立つ
X 山頂「に」逆立ちする
〇 山頂「で」逆立ちする
〇 東京「に」住む
△ 東京「で」住む
X 東京「に」生活する
〇 東京「で」生活する
X 湯河原の別荘「に」仕事する
X 湯河原の別荘「で」仕事する <<< 公私混同しちゃいかん!
友達のTLに書き込んだ内容+を備忘録として残します。
場所の「に/で」も説明するとなると厄介です。
以前 One Hundred Club でも議論しました。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【tobiクンのコメント】
二とデの話は助詞のなかでもとくにむずかしくて。
じっくり考える時間がないのでサワリ(誤用か正用か)だけ。
グタグタ書いても何もわかっていません(泣)。
http://ameblo.jp/kuroracco/entry-11795665585.html
意外なことに(←オイ!)下記の辞書が「的を射て」(やはりジジムサ)いるような。「いいセン行っている」「いいとこをついている」くらいですかね。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/thsrs/17117/m1u/%E3%81%AB/
ポイントがいくつかあって。
================================
【3】「に」は、ものの存在する場所を表わす。「に」と結びつく動詞は、「ある」「いる」「住む」「勤める」「座る」「立つ」「泊まる」「止まる」など。
【5】「で」は、「に」あるいは「を」とも組み合わせて用いることができる。この場合、「で」の方がより広い範囲の場所を表わす。「東京でホテルに泊まった」「高速道路で追い抜き車線を走った」
================================
このところボンヤリ感じているのは自動詞と他動詞の関係との類似性です。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2936.html
場所に関係すると……考えていたのですが、違う気がしてきました。
場所に関係するのは大前提ですが……。
なおかつ移動にかかわると自動詞になる。
「グラウンドを見る」は他動詞。
「グラウンドを走る」は自動詞。
同じように?、二も場所に関係するのは大前提で、さらに存在に関係するとニになりやすいということでは。
ただ、〈 庭ニ水をまく〉のように油断するとほかの働きが紛れ込んできます。「まく」は存在には関係ないので、このニは違う……という感じに考えてなんとかなりませんかね。
〈湯河原の別荘ニ仕事する〉はまたちょっと違って、「阿寒に果つ」「ベニスに死す」の仲間ですよね。動詞はいずれも存在系ではなく……。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
庭先生のサイトもひいておく。
http://www.geocities.jp/niwasaburoo/07kakujosi.html#7.3
==============引用開始
7.3 に
用法の広い格助詞です。基本的な意味は何らかの意味での「点」を示すことでしょう。
形容詞文にも多く使われます。「受身」や「使役」という「ボイス」にも使われます。
①目的地・到着点 物理的・抽象的移動 「へ」に近い
家に帰る 部屋に戻る いすに座る
家に呼ぶ/招待する 棚に置く/並べる 部屋に運ぶ
上に伸びる 天井に届く 駅前に止める 家に泊める
②存在の場所 物理的・抽象的
家にいる 結論に問題がある
この病気は子どもに多い
③対象 「到着点」と同じ方向性がある
人にかみつく 人に頼る 仕事に慣れる
人に親切だ 仕事に熱中する 地理に詳しい
④相手 対象の「Nを」がある場合 「到着点」と同じ方向性がある
人にものをあげる/文句を言う/手紙を書く
⑤恩人 「Nから」とも言える
人にもらう/借りる/教わる
⑥時点 時間の一点(長くても)
2時に会う 縄文時代に発達した
⑦原因 生理的・心理的な原因が多い
物音に驚く 酒に酔う 雨に濡れる
⑧基準
親に似ている 服に合う 仕事に要る/必要だ
私には難しい この仕事に適当だ 駅に近い
⑨変化の結果
赤に変わる 病気になる
円をドルに替える 服を背広に着替える
⑩使役の対象 (→「25.2 使役」)
子供に行かせる 国に補償金を払わせる
⑪受身の「元の文」の動作の主体(→「25.1 受身」)
親に叱られる 雨に降られる スリに財布をすられる
==============引用終了
で、この「資料」を踏まえた上で下記に進んでほしい。
【場所を表わすニの働き 二の特殊用法?】
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://
下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【17】
http://
二の働きに関してメモしておきたい。
まず言い訳。
助詞の話は非常に微妙で、だいたい泥沼にはまる。
【助詞に関する話】
http://
なかでも二は用途が多彩で、「助詞のゴミ箱」なんてヒドい表現も見たことがある。
まず某所に入れたコメントを回収しておく。これは閲覧制限がある気がするので、家主のコメントもひいておく。
(略)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
場所の「に/で」
Mさん·2016年5月16日
〇 自宅「に」こもる
〇 自宅「で」こもる ・・・微妙だが
〇 庭「に」水をまく
△ 庭「で」水をまく
X 庭「に」朝顔に水をやる
〇 庭「で」朝顔に水をやる
〇 墓前「に」参る
X 墓前「で」参る
〇 山頂「に」立つ
△ 山頂「で」立つ
X 山頂「に」逆立ちする
〇 山頂「で」逆立ちする
〇 東京「に」住む
△ 東京「で」住む
X 東京「に」生活する
〇 東京「で」生活する
X 湯河原の別荘「に」仕事する
X 湯河原の別荘「で」仕事する <<< 公私混同しちゃいかん!
友達のTLに書き込んだ内容+を備忘録として残します。
場所の「に/で」も説明するとなると厄介です。
以前 One Hundred Club でも議論しました。
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【tobiクンのコメント】
二とデの話は助詞のなかでもとくにむずかしくて。
じっくり考える時間がないのでサワリ(誤用か正用か)だけ。
グタグタ書いても何もわかっていません(泣)。
http://
意外なことに(←オイ!)下記の辞書が「的を射て」(やはりジジムサ)いるような。「いいセン行っている」「いいとこをついている」くらいですかね。
http://
ポイントがいくつかあって。
================================
【3】「に」は、ものの存在する場所を表わす。「に」と結びつく動詞は、「ある」「いる」「住む」「勤める」「座る」「立つ」「泊まる」「止まる」など。
【5】「で」は、「に」あるいは「を」とも組み合わせて用いることができる。この場合、「で」の方がより広い範囲の場所を表わす。「東京でホテルに泊まった」「高速道路で追い抜き車線を走った」
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このところボンヤリ感じているのは自動詞と他動詞の関係との類似性です。
http://
場所に関係すると……考えていたのですが、違う気がしてきました。
場所に関係するのは大前提ですが……。
なおかつ移動にかかわると自動詞になる。
「グラウンドを見る」は他動詞。
「グラウンドを走る」は自動詞。
同じように?、二も場所に関係するのは大前提で、さらに存在に関係するとニになりやすいということでは。
ただ、〈 庭ニ水をまく〉のように油断するとほかの働きが紛れ込んできます。「まく」は存在には関係ないので、このニは違う……という感じに考えてなんとかなりませんかね。
〈湯河原の別荘ニ仕事する〉はまたちょっと違って、「阿寒に果つ」「ベニスに死す」の仲間ですよね。動詞はいずれも存在系ではなく……。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
庭先生のサイトもひいておく。
http://
==============引用開始
7.3 に
用法の広い格助詞です。基本的な意味は何らかの意味での「点」を示すことでしょう。
形容詞文にも多く使われます。「受身」や「使役」という「ボイス」にも使われます。
①目的地・到着点 物理的・抽象的移動 「へ」に近い
家に帰る 部屋に戻る いすに座る
家に呼ぶ/招待する 棚に置く/並べる 部屋に運ぶ
上に伸びる 天井に届く 駅前に止める 家に泊める
②存在の場所 物理的・抽象的
家にいる 結論に問題がある
この病気は子どもに多い
③対象 「到着点」と同じ方向性がある
人にかみつく 人に頼る 仕事に慣れる
人に親切だ 仕事に熱中する 地理に詳しい
④相手 対象の「Nを」がある場合 「到着点」と同じ方向性がある
人にものをあげる/文句を言う/手紙を書く
⑤恩人 「Nから」とも言える
人にもらう/借りる/教わる
⑥時点 時間の一点(長くても)
2時に会う 縄文時代に発達した
⑦原因 生理的・心理的な原因が多い
物音に驚く 酒に酔う 雨に濡れる
⑧基準
親に似ている 服に合う 仕事に要る/必要だ
私には難しい この仕事に適当だ 駅に近い
⑨変化の結果
赤に変わる 病気になる
円をドルに替える 服を背広に着替える
⑩使役の対象 (→「25.2 使役」)
子供に行かせる 国に補償金を払わせる
⑪受身の「元の文」の動作の主体(→「25.1 受身」)
親に叱られる 雨に降られる スリに財布をすられる
==============引用終了
で、この「資料」を踏まえた上で下記に進んでほしい。
【場所を表わすニの働き 二の特殊用法?】