下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【15】
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直接的には下記の続きだろうな。
突然ですが問題です【日本語編109】──「!」「!」「!!」の使い方【解答?編】
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テーマトピは下記。
【日本語に「?」をつけますか】
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■Wikipediaから
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==============引用開始
疑問符、クエスチョンマーク(?)
疑問文の最後に付けられる。しかし日本語の中では助詞「……か」などだけでも疑問が示されるため、むしろ発音上イントネーションを上げる(ことで疑問を表現する)記号として使われることが多い。逆に言えば、疑問文であっても語尾を上げて発音する必要がなければ使用されない。驚きと疑問を同時に表すときは感嘆符疑問符「!?」や疑問符感嘆符「⁈」のような使い方をされることもある。耳垂れ、はてなマークとも呼ばれる。疑問の意味を増幅させるために疑問符二つ「⁇」が使われることもある。
感嘆符、疑問符の後ろに句点を置くことは誤りである。
==============引用終了
■「?」はけっこう便利
↑のWikipediaの記述でおおむねいい気がする。細かいところでは疑問もあるが。
「感嘆符、疑問符の後ろに句点を置くことは誤り」とする根拠はたぶんないはず。まぁ、「誤り」ではないだろうが、一般的ではないのでやめておいたほうがいい。
マンガなどでは、「?」はもとより「??」「!?」「?!」なんかも相当自由に使っているが、フツーの文章では乱用するとホニャララな文体に見える。
基本的な使い方は、疑問符と似ている。
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==============引用開始
ちょっと補足すると、「!」(?も同様)のあとに改行せずに続けるなら、!のあとは全角アキにするのが一般的(文にかかるのではなく、単語にかかる場合はアキは不要だが、使い方がむずかしい)。最近は半角アキで十分という考え方もある。とくに横書きの場合は微妙になる。「!」(全角)か「!」(半角)かという話も絡んできて、「好み」の問題って気がする。例をあげておく。
後始末に5年もかかったのか! それはたいへんだ。
後始末に5年!もかかったのか。
後始末に5年(!)もかかったのか。
==============引用終了
後始末に5年もかかったのか? なんでそんなに苦戦したんだ。
※これが一般的な使い方だろう。
後始末に5年?もかかったのか。/後始末に5年(?)もかかったのか。
※単語などが曖昧で「5年でよかったっけ」のニュアンスを出すときにはこんな使い方をする。昔は( )をつけるのが主流だった気がするが、つけなくてもいいみたいこれは特殊な使い方だろう。ここで問題にしているのは、文末の「?」。
話をまぎらわしくしているのは、一般に「?」があると語尾が上がることを示し、「?」がないと語尾は上がらないこと。
その結果、「?」の有無によって意味がかわることが多い。
1)後始末に5年もかかったのか? なんでそんなにてこずったんだ。
2)後始末に5年もかかったのか。それはたいへんだったな。
1)は疑問文で、2)は確認を表わす文だろう。2)文頭に「そうか」を補うと意味がハッキリするかも。
トピのタイトルの〈日本語に「?」をつけますか〉も、「?」がないので「確認」の意味にとれる。
これを「?」を使わずに明らかな疑問文にするためには、下記くらいだろうか。正確には「つける」はヘンな気がするが、その話はパス。
〈日本語に「?」をつけますか、(それとも)つけませんか〉
これはけっこうまどろっこしい。
そんなことになるくらいなら、「?」を使うほうがいいだろう。
■「?」を使わない書き方
たとえば、「?」の使い方を考えるかための文章を書くとする。
タイトルは下記のような感じになる。
〈「?」はどのように使えばいいのか〉
これなら、「?」がなくても疑問文だとわかる。こういう感じで書くなら、「?」を使わなくても誤解を招く心配はない。おそらく、「疑問詞」の類い(「だれ」「どれ」「どこ」「いつ」「なぜ」etc.……)をうまく使えば、「?」がなくても疑問文であることがはっきりする。
ところが少し砕けた書き方をするとあやしくなり、文末の「?」が必要になる。疑問詞を使っても、やはり「?」が欲しくなる。
〈「?」はどんなふうに使えばいい?〉……微妙かな。
〈「?」はどう使う?〉……文末の「?」がないとダメだろう。
「?」を使わなくてもなんとかなるのは、書き言葉(?)限定の気がする。話し言葉に近づくほど、「?」がないと意味が通じにくい。
まぁ、現実の会話ではかなり省略しても語尾の上げ下げで疑問文であることがわかるから、さほど問題はない。小説なら「?」をつけるかわりに「~と訊いた」と書くテもあるかも。
困るのは、抑揚も不明な書き言葉で、砕けた調子で書いたときだろう。話し言葉に近い、と解釈して「?」を適宜使わないと意味が通じにくい。
■トピのコメントから拾ってみる
トピのコメントを見ても、↑のようなことを指摘しているものがいくつかある。
・かしこまった文章を書くときは使わない
・文部省が『くぎり符号の使ひ方』では認められていない(ホント?)
・仕事相手へのメールには使わない
・会話表現を記述するのなら使うほうがいい
・純文学などの小説では、?や!を使わないのが原則らしい(ホント?)
・文章に【?】は使わない、文書なら【?】の使用可というのが社会的規範(ホント?)
一部、ヘニャララなことが書いてある気がするが、典拠もないようなのであまり気にしないことにする。
要は文章の種類しだいってこと。
かための文体で典型的な書き言葉だったら、使わなくてもOK(使ってはいけないってことはないと思うけど)。
やわらかめの文体で、話し言葉に近づくと、適宜使ったほうがいい。
■訳のわからない使い方は×
「!」のときにも訳のわからない実例をあげたが、「?」の使い方も一部では混乱しているらしい。
「私は好きだよ?」(コメント[9])
当方の感覚ではこういう使い方は×。
どうやら書き手は語尾を上げているニュアンスらしい。あの書き方では、ホントのことはよくわからない。
「私は……好き……?」
くらいならアリ。語尾は上がらなくても自問の感じが出ている。
「私は好きかも?」も同様。
「私は好きかな?」
「(君は)好きだよね?」
etc.……なら、フツーにOKの気がする。
うーむ。どうにも話がとっちらかっている(泣)。
いずれ書き直したい。