日本語アレコレの索引(日々増殖中)
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日本語アレコレの索引(日々増殖中)【11】
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mixi日記2014年03月03日から
「~な(さ)そう」「~な(さ)すぎる」
何度か書いたテーマなんで、まとめておく。
まず、結論の表。
■動詞+助動詞「ない」
■形容詞
1)一般の形容詞
2)語幹が1音の形容詞
あたりを覚えておけばいいだろう。
「しなすぎる」「見なすぎる」あたりは「サ」を入れたくなる。でも本来の形は、「サ」を入れない。
これを細かく見ていくとキリがなくなる。
まず、「~な(さ)そう」の話。
【「行かなそう」と「行かなさそう」をめぐって 独り言です38くらい──日本語教師関連編16くらい】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-724.html
【「行かなそう」と「行かなさそう」をめぐって2 独り言です40くらい──日本語教師関連編17くらい※全体公開】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-727.html
形容詞の分類に関しては、下記だろう。
【「~ない」形の形容詞の迷宮──〈1〉~〈4〉】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1814.html
「濃い」に関しては、下記か。
【濃いめ 濃い目 濃め 濃目 濃さそう 濃そう】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1610.html
mixiのトピだと、下記がまとまっていると思う。よくわからないコメントも入っているけど(笑)。
【「動詞+なさそう」の用法について】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=398881&id=38319292
ちょっとみっともない抜けがあったんで、修正版を〈2〉としてアップしておきます。
5)を追加している。
「~なそう」「~なさそう」「~なすぎる」「~なさすぎる」〈2〉(修正版)
何度か書いたテーマなんで、まとめておく。
まず、結論の表。
■動詞+助動詞「ない」→「サ」は不要。「サ」入れも許容
■形容詞
1)一般の形容詞 →「サ」は不要
2)語幹が1音の形容詞 →「サ」は必要
あたりを覚えておけばいいだろう。
「しなすぎる」「見なすぎる」あたりは「サ」を入れたくなる。でも本来の形は、「サ」を入れない。
これを細かく見ていくとキリがなくなる。
まず、「~な(さ)そう」の話。
【「行かなそう」と「行かなさそう」をめぐって 独り言です38くらい──日本語教師関連編16くらい】
http://
【「行かなそう」と「行かなさそう」をめぐって2 独り言です40くらい──日本語教師関連編17くらい※全体公開】
http://
形容詞の分類に関しては、下記だろう。
【「~ない」形の形容詞の迷宮──〈1〉~〈4〉】
http://
「濃い」に関しては、下記か。
【濃いめ 濃い目 濃め 濃目 濃さそう 濃そう】
http://
mixiのトピだと、下記がまとまっていると思う。よくわからないコメントも入っているけど(笑)。
【「動詞+なさそう」の用法について】
http://
[22]でリンクは張った下記は興味深い。
【「知らなさすぎる」文法的に…】
http://
■5)の例
危ない/拙い/切ない(これは微妙かも)
【「~ない」形の形容詞の迷宮──〈1〉~〈4〉】 の表を見直すと、4)か5)か微妙なものがいろいろあるような(泣)。
そう すぎる サの要不要 備考
■動詞+助動詞「ない」 書かなそう 書かなすぎる 不要 「サ」を入れた形も許容されつつ
しなそう しなすぎる
見なそう 見なすぎる
■形容詞
1)一般の形容詞 長そう 長すぎる 不要
2)語幹が1音の形容詞 なさそう なさすぎる 必要 法則性で考えると「必要」だが、例外もチラホラ
よさそう よすぎる*
濃さそう** 濃すぎる*
*法則性としては必要そうだが、「よすぎる」「濃すぎる」はサが不要
**法則性としては「濃さそう」だが、「濃そう」も使われる
3)語尾が「ない」の形容詞で「ない」を「ぬ」にできるもの
つまらなそう つまらなすぎる 不要 「サ」を入れた形も許容されつつある。助動詞から派生したものと考えられる
4)語尾が「ない」の形容詞で「ない」を「ぬ」にできないもの
せわしなさそう せわしなさすぎる 必要 「ない」が「ある」「ない」の「ない」から
派生したと考えられる
5)語尾が「ない」の形容詞で↑の3)でも4)でもないもの
幼そう 幼すぎる 必要
少なそう 少なすぎる 必要 一般の形容詞で単に語尾が「ない」になっているだけと考えられる。現段階では「サ」を入れた形は×
「~なそう」「~なさそう」「~なすぎる」「~なさすぎる」〈3〉
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12263740649.html
テーマサイトは下記。
【「騒がなそう」は「騒がなさそう」のように「さ」は】
https://okwave.jp/qa/q9303649.html
BAの説明のしかたが斬新だった。
こういう考え方もあるのね。
自分なりに結論が出ている気がしたんで、とっても新鮮だった。
【追記】
これって、文体はいつもよりまともだけど、文末の■をみると●●坊主のSF文法では。あっちでもこっちでもこういうことを……本当に迷惑。
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12429517796.html
ちょっと引っかかっていたことがあるんで、再度辞書をひく。
===========引用開始
デジタル大辞泉の解説
そうだ[助動]
[助動][そうだろ|そうだっ・そうで・そうに|そうだ(そうな)|そうな|そうなら|○]
1
㋐動詞・助動詞などの連用形、形容詞・形容動詞などの語幹に付き、語幹が1音節の形容詞には「さそうだ」、また助動詞「たい」「ない」に付くときは「たそうだ」「なそうだ」の形をとる。様態の意を表す。…というようすだ。今にも…するようなようすだ。「雨が降りそうだ」「彼はいかにもじょうぶそうだ」「自信がなさそうだ」
===========引用終了
『大辞林』もほぼ同様(重言?)。
接続に関しては明らかだろう。「騒がない」の「ない」は助動詞ってことは、「騒がなそうだ」。「たい」は「騒ぎたそう」ってことだろう。
「騒がなそうだ」は近年は「サ」が入る形も許容されつつあるが、あくまでも「許容」。当方は「準サ入れ言葉」と呼んでいる。
===========引用開始
デジタル大辞泉の解説
す・ぎる【過ぎる】
[動ガ上一][文]す・ぐ[ガ上二]
7 (動詞の連用形、形容詞・形容動詞の語幹などに付いて)行為・状態などが度をこえている。はなはだしく…する。または、はなはだしく…である。「めだち―・ぎる」「働き―・ぎる」「テレビの音が大き―・ぎる」「欲がなさ―・ぎる」「地味―・ぎる着物」
===========引用終了
こちらも『大辞林』も同様。つまり、Web辞書レベルでは不明ってこと。これは前から気づいていた。
状況がよく似ているので、当方は「すぎる」も同様と考えている。
違っていたら、素直に謝る。(←オイ!)
「~なそう」「~なさそう」「~なすぎる」「~なさすぎる」〈4〉「帰る」+「そうだ」の否定形は「帰れそうもない」?「帰れなそうだ」? アルク
【「話を聞いてくれなさそうだ」「話を聞いてくれそうにない」】
https:/
問題はリンクが張られた下記。
【「帰る」+「そうだ」の否定形は「帰れそうもない」?「帰れなそうだ」?】
http://
===========引用開始
「帰る」+「そうだ」の否定形は「帰れそうもない」?「帰れなそうだ」?
ご質問の中の「帰れそうもない」ですが、これは「帰れる」(「帰る」の可能形)に様態の助動詞「そうだ」が付いた「帰れそうだ」を否定形にした「帰れそうにない」を、とりたて助詞「も」で取り立てたものです。様態の助動詞「そうだ」は、動詞(「雨が降りそうだ」)、形容詞(「難しそうだ」)に付くことはできますが、助動詞に付くことはできません。したがって、否定の助動詞「ない」に「そうだ」をつけた「雨が降らなさそうだ」「帰れなそうだ」は、文法的には誤りということになります。
「難しくない」の「ない」は、「お金がない」と同じ形容詞の「ない」です。したがって、「お金がなさそうだ」「難しくなさそうだ」は文法的に正しいと言えます。
まず、否定の助動詞「ない」と形容詞の「ない」を区別してください。学習者に「そうだ」の否定形を教えるときは、動詞の場合は「降りそうにない」「帰れそうにない」、形容詞の場合は「難しくなさそうだ」「元気ではなさそうだ」とするべきでしょう。ただし、最近は、おっしゃるように「帰れなさそうだ」や「雨が降らなさそうだ」も言えるという日本人が増えてきていることも事実です。
===========引用終了
これはalcの記述がおかしくないか? それを何も考えずに孫引きすると「ホニャララの流布」になりかねない。
〈3〉でひいた大辞泉には助動詞の「そうだ」は〈動詞・助動詞などの連用形、形容詞・形容動詞などの語幹に付き〉とあり、〈助動詞「たい」「ない」に付くときは「たそうだ」「なそうだ」の形をとる〉とある。
alcの〈助動詞に付くことはできません。したがって、否定の助動詞「ない」に「そうだ」をつけた「雨が降らなさそうだ」「帰れなそうだ」は、文法的には誤り〉と真っ向から対立する。
〈3〉で紹介した説は〈「騒がない」という静的な属性の語幹に実体化、量的な程度を表す接尾語「さ」が付加され「「騒がなさ」と捉えられ、さらに推測の「そう」が付加され、「騒がなさそう」と表現される〉だった。これはこれで初めて見た。
今度は、「帰れなさそうだ」も「雨が降らなさそうだ」もXらしい。
たしかに、個人的に「雨が降らな(さ)そうだ」は使わない。
「降りそうにない」
「降りそうもない」
「降らないようだ」
「降らないみたいだ」etc.……
言いかえがいろいろあるのだから、こんな不自然な言い方をする必要はないだろう。
だからと言って、「雨が降らな(さ)そうだ」が誤用なんてことはない(はず)。
下記のコレクションがひとつ増えたかも。
【若干批判的な記述を含むモロモロ お品書き】
http://