私同士のせめぎ合い。 | 脱力劇場

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まれに更新してます。




買い物袋を提げた私は、ラーメン屋の前で足をとめた。
ショーケースに並んだラーメンや餃子、生姜焼き定食の見本が煌々と照らされている。


私A「・・・・・・」
私B「どうしたの、まさか・・・」
私A「いや、うちに帰れば袋ラーメンがあるからね」
私B「分かっているならいいわ、行きましょう」


私A「・・・・・・」
私B「・・・ちょっと、なに選び始めてるの」
私A「1杯だけ・・・ 単品にするからさ。380円のやつ」
私B「家で待っている袋ラーメン(40円)に申し訳ないと思わないの!?」
私A「あの子を忘れたわけではないけど・・・ いいじゃないか、たまには」
私B「贅沢者の浮気者め!信じらんない!」
私A「まあ落ち着きなさい。帰ったら別途食事はします。」


ガラガラガラ。
間延びした声に迎えられながら、私は席につく。
Bが三角に開けた口から息を吐いている。


私B「節約生活が聞いてあきれるわね」
私A「なに、質素な生活を持続させるには、ほんの少しのエスプリが必要なのだよ」
私B「なんでもいいから早く頼みなさいな。おじさんが睨んでるわよ」
私A「あ、しょうゆラーメンをオネガイシマス」


~私同士のせめぎあい・完~
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きむら日記きむらまさよ氏


という訳で、ラーメンを食べてきたのでございます。おいしかった・・・。
今夜は冷えるますね・・・ 念のため羽布団を出しておこうかしら。
さて、ご飯炊いてきます。

う・ふ・ふ・ライター/きむらまさよ