海外にいる時には、高野山は夢のまた夢で
敷居が高く感じていました。
お誘いいただいたツアーより、１日早めに入って、
はじめに驚いたのは、宿坊のお部屋がグレードアップされ、
特別室でご用意いただいていたこと。
松下幸之助氏が長期で滞在された西禅院ぼ宿坊は
１５００年前からある入口の景観から、大感動です。
背景の山や数百年の高杉の景色と見事に調和しながらも、
主張しずぎない、それでいて計算されつくした日本の美
凛とした静けさの中に、葉っぱ１枚、枝一本の動きに注意を払う
そのおもてなしのただ住まいに、初めから放心状態でした。
【和】の心が随所に感じられます。
日本の皆さんは、これを当たり前のように目にされて、
美しいと感じ、共にある心地よさも
きっと、遺伝子レベルで浸透されているでしょう。
心正しく、清く、勤勉に、目に映るものに感謝の意を持ち、
心豊かで、愛しみ多き 周囲の方々へのご配慮や、
思いやりにあふれる日本人の姿を 重ねて感じてしまいます。
翌朝、6時半からのお説教に出ました。
1200年前に、弘法大師が最後の場所としてこの地を選ばれた後も、
現在に至るまでの長い年月、
弘法大師は今も人々の心の中に生きて
人々のために祈っていらっしゃるとの信仰に基づき、
今も一日二回食事が届けられています。
この真心を込めた膳を今もなお、
毎度届けられる行為を通じて見えてくる思いに触れたとき
その美しさに涙がこみ上げてきました。
今日は、皆様に、高野山の素晴らしい気と
目に映る建物と自然の調和の造形美を
お届けさせていただきました。
素晴らしい御利益を受け取られますように！
心より応援させていただきます。
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