リング2 | KURI of the DEAD

リング2

夏休み企画「リング」シリーズ その5
日本の夏、金鳥の夏、ホラーの夏・・・。

見た者を1週間後に呪い殺す「呪いのビデオ」に翻弄される主人公たちを描いた前作『リング』の続編。映画『らせん』とは別時間軸の後日談。

【STORY】
浅川玲子とその前夫・高山竜司が発見した山村貞子の遺体は解剖されることに。身元確認のため遺体と対面した貞子の従兄弟・山村敬は、30年前に井戸に投げ込まれたはずの貞子の遺体が死後1~2年しか経過していないことを知らされる。一方、恋人の高山竜司の死に疑問を抱いていた高野舞は、ビデオの件を調査しているTVレポーターの岡崎と出会う。岡崎は、浅川玲子の仕事を引き継いでおり「呪いのビデオ」を持っているという女子高生・沢口香苗からビデオを受け取る。そして舞と岡崎は、「呪いのビデオ」による最初の犠牲者である大石智子の死亡現場に居合わせ、現在は精神病院に入院している少女・倉橋雅美の存在を知り、彼女の担当医師・川尻医師のもとへ向かうが…。

【REVIEW】
「リング」の続編は「らせん」であるが、「らせん」とは違った続編として作ってしまったのがこの作品である。
これは「らせん」の続編である「ループ」が、とある理由で映画化できないため、だがしかし、このリング景気を続けなければならない大人たちの欲望のため「らせん」ではないもうひとつの展開として製作されたのである。
しかも、この作品の脚本は一般公募された。残念ながらどれも採用されず、4本の佳作が「the Ring もっと怖い4つの話」として書籍化されている。

さてストーリー。
浅川玲子と高山竜司の手によって発見された山村貞子の遺体。遺体は解剖されることに。たしか白骨化していたはずだが、解剖できるのだろうか。
貞子の従兄弟・山村敬は、身元確認のため遺体と対面。しかし、そこで貞子の遺体は死後1~2年しか経っていないという衝撃の事実を知らされる。びっくりする山村敬。
貞子は井戸の中で30年くらい生きていたという、どえらい展開。

一方、高山の恋人・高野舞。高山の死に疑問を感じていたところに、呪いのビデオテープの存在を知り、その謎を追う。舞は、浅川の同僚でテレビリポーターの岡崎と出会い、行方不明になっている浅川のマンションを訪れる。マンション内では、浴室でビデオテープが焼かれていたのだった。
浅川の仕事を引き継ぎ、JKにビデオテープの噂をインタビューする岡崎。このJKは、沢口香苗こと深キョン。友人が問題のビデオテープを持っているらしい。ビデオテープを借りる約束をする岡崎。

前作で呪いのビデオの最初の犠牲者となった竹内結子演じる大石智子。その死亡現場に居合わせ、現在は精神病院に入院している倉橋雅美。演じるのは前作と同じく、佐藤仁美。彼女の存在を知った舞と岡崎は、彼女の担当医で高山の大学時代の同期・川尻医師のもとへ。川尻医師は、超常現象を研究しているという予定調和。
倉橋雅美は、常に心ここにあらずといった様子。雅美がテレビに近づくと、テレビ画面に井戸が映し出され、周囲の患者が突然苦しみ出す。

その後、舞は偶然にも行方をくらませていた浅川玲子と息子の陽一に出会う。陽一は話すことができなくなっていた。2人はアパートでひっそりと暮らしていた。
浅川は、舞に陽一が呪われているかもしれないと告げ、川尻医師に何とかしてもらうように依頼する。

一方、約束通り岡崎のもとへ呪いのビデオテープを持ってきた深キョン。やたら深刻そうな顔をしているが、どうやら友人から借りたときにビデオを見てしまったらしい。深キョンは岡崎にもこのビデオを見てほしいと哀願するのである。

浅川に頼まれた舞は病院へ。しかしそこには浅川の行方を追っていた刑事・大牟田の姿が。岡崎がちくったらしい。岡崎も合流。
川尻医師は、倉橋雅美が霊的な怨念に取り憑かれているとにらみ、どうみても胡散臭い実験器具で倉橋雅美から怨霊を取り除こうとしていた。雅美の中の呪いのパワーをビデオテープに放出しようというものひとつ間違えば被験者を廃人にしかねない危険な実験である。案の定、雅美は瀕死の状態に。

会社に戻った岡崎。深キョンに電話し、ビデオテープを観たと嘘をつく。どうしようもない男・岡崎。
ということで、深キョン死亡。竹内結子同様、どえらい顔をさせられている。

警察は、浅川の身柄を確保。陽一は、父親の高山から超能力を受け継いでいたようで、貞子の呪いによってなのか覚醒。ビーストモードに入り、警察を攻撃。吹っ飛ぶ刑事たち。その隙を突いて、浅川は「承知しました」とばかりに陽一を連れて外へ飛び出す。だがしかし、なぜかトラックに轢かれて浅川死亡。
そしてその隙に、警察を訪れていた舞が陽一を連れて逃走。ちなみに陽一はビーストモードに入ってから話せるようになっている。

舞は陽一を救うため、貞子の故郷大島へ。そして、山村敬が営む山村荘へ。警察は追ってこない模様。陽一のビーストモードに恐れをなしたようだ。
山村敬に話を聞くため、舞は夜の海岸へ。この人いつも海岸にいるなぁ。ここで貞子が生まれたという場所が明らかに。浜辺にある洞窟「賽の河原」である。
その頃、舞たちを追ってきた川尻医師登場。陽一が霊媒となって貞子の怨念が呼び起こされることを危惧しているようだ。
ということで、島のどこにあるんだろうかという大きなプールで実験開始。陽一を守ろうとする舞も実験に参加。顔に器具を付けられて、いささか恥ずかしい格好に。
貞子パワーで、あの世とつながったプール。川尻医師と山村敬は、プールの中へ引き寄せられて落下。そして舞と陽一も落下。
気がつくと井戸の中。最後は必ずここ。姿の見えない陽一を必死に探す舞。すると突然高山(の幻影?)が現れ、陽一を差し出す。しかもその際に、陽一の邪悪なパワーを吸い取ったようだ。はじめからこうしてくれればね。
なぜか降りてきたロープを掴み、地上に上がろうとする舞と陽一。なんかこの井戸、いつもより深い気が。
そして、下から貞子が追ってくる。舞たちに追いつき、「何であなただけが助かるの?」と耳元でささやき落下。え、何もしないの?
舞と陽一は井戸から這い上がり、気がつくとプールの水面。川尻医師と山村敬はどざえもん状態。プールに落ちていなかったはずの川尻の助手もなぜか死亡。

場面変わって深キョンを裏切った岡崎は、深キョンをインタビューした映像の編集中。すると、深キョンが突如収録したはずの映像とは違う動きをはじめる。深キョンは恨みのこもった表情で画面越しに岡崎を見つめるのである。
これをきっかけに心を患って入院した岡崎。病室でぼーっとしているところに背後から笑う深キョン。おしまい。

ちょくちょく強引な展開があるのはいいとして、貞子がほとんど関係なくなってしまって残念。最後、何もしないで落下するし。
シリーズ全体の中でも、ちょっとパンチが無かった作品。胡散臭い実験が失敗する流れとか嫌いじゃないけど。

さあ、次は禁断の続編『ループ』の紹介といこうか。

●関連作品・記事
リング
リング』(小説)
らせん
らせん』(小説)


【MARKING】
オススメ度:★★★★4
えげつない度:★★2
深キョン度:★★★★★★★7
禍々しい度:★★★★4

【INFORMATION】
・製作年:1999年
・製作国:日本
・監督:中田秀夫
・製作:一瀬隆重、石原真
・製作総指揮:原正人
・脚本:高橋洋
・出演:中谷美紀、大高力也、小日向文世、佐藤仁美、沼田曜一、深田恭子、柳ユーレイ、石丸謙二郎、雅子、伊野尾理枝、松嶋菜々子、真田広之

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