9月の古酒冒険シリーズは一応蒸留酒をやったのであるが、やはりワインでも1本。
古酒と言いながらさほど古くは無いかもしれない、1994年のスペインワインを。
CONTINO RESERVA 1994
スペインは、前回に続き今回もリオハのワイン。
スペインワインで古酒となると、まずはリオハが主流だ。
しかも1994年のリオハは、なかなかブドウの出来は良いはずである
こちら「コンティーノ」、クラシカルなラベルだが、このデザインを見てピンと来た方は相当にスペインワイン通。
デザインがリオハの老舗ワイナリー「クネ(C.V.N.E.)社」に似ている。
まあラベルを見えてピンと来るレベルのスペインワイン好きなら、「コンティーノ」がクネのプロデュースするワインの一つであることは知識として知っているであろうが。
と言うわけで、リオハの代表的なボデガ(ワイナリー)である「クネ」が1973年からリリースしている「コンティーノ」の1994年ヴィンテージ、熟成はレゼルバが今回のお題。
例によってオークションで、と~っても安く落札した1本であり、状態はいつものように全く保証されてない。
まず液面は完璧なようだ。
キャップシールもキレイそのもの。
コルクも良好かと思われたが、ちょっと湿り気を帯びていた。
抜栓を試みると、7割がたで断絶。
残りの3割がなかなかキレイに抜けず、コルクかすをボトル内に結構落としてしまった。
よってグラスに注ぐときは茶漉しを使用
ブドウはテンプラニーリョ、グラシアーノ、マズエラのブレンド。
色はかなり濃く、若干熟成を思わせるも、しっかりした色合い。
香りはねっとりとしており、熟成した味噌を思わせるコクを感じる。
なめし革のニュアンスや、豆や栗を蒸したような風味も感じた。
ヘビーな味わいで、苦味とコクの余韻がかなり重くて若干飲みにくさを感じるぐらい。
その分、旨味はたっぷり。
飲み頃はたぶんもう過ぎているのだろうが、それでも枯れたといった弱い感じはほとんどない。
好みは分かれそうだが、クラシカルで力強いリオハワインの熟成した方向のひとつがわかる1本。