「岩井屋」は20時を過ぎると男湯と女湯が入れ替わる。
「いわいの湯 」は女湯となり、次に入ることができるのが「長寿の湯」と「露天背戸の湯」。
2つの湯の入口は同じである。
まずは足元湧出湯としてその名を温泉好きに轟かせている「長寿の湯」へ。
岩井温泉「岩井屋」長寿の湯
入口の御簾をくぐると脱衣場があり、そこから入って右に行くと長寿の湯。
浴槽はパッと見、「元湯飲泉」と表記された湯口からのみ注がれているように見える。
味わいは先ほどの「いわいの湯」と同じ、微塩味と微苦味があり、美味しい。
そしてこの湯口からだけ源泉が注がれているわけではないところに「長寿の湯」の最大の魅力がある。
浴槽の深くなった部分の下がスノコ状になっており、そこからぷくぷく源泉が出ているのだ。
写真の浸かっているあたりは、その足元から湧出しているところで、立ってもかなりの深さがある。
この豊富な湯量の浴槽ももちろんかけ流し。
深くなった部分の底を撮った写真がこれ↓。
足の右側に白く光る小さな点が、下から気泡となって湧いて出た源泉である。
源泉名が他と同じ「岩井温泉第一泉源」なので、47.6度のカルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉と湯的には同じなのであるが、やはり空気に触れずにそのまま出ている湯に直に入れるのは素敵な経験だ。
もちろん自然湧出。
何もいじってない。
「いわいの湯」よりごく僅かにささ濁っている気がした。
これは時間や気温などによってすぐ変わるようなレベルであろう。
浴感は硫酸塩温泉らしく、パリっとした湯触り。
そして浴後はスベスベとなる。
足元湧出の深い浴槽にややぬる目の適温で浸かっていると、もう出たくなくなってしまいそう。
それほど気持ちよいものだった。
「長寿の湯」で十分満足なのだが、併設されている露天風呂「背戸の湯」にも、もちろん入る。
露天風呂だがご覧のように屋根はある。
かけ流しで使用されている温泉は同じ「岩井温泉第一泉源」。
抜けはあまりよくないため、あくまで外気を感じられる露天風呂といった感じだ。
こちらも適温であった。
岩井温泉「岩井屋」長寿の湯・露天背戸の湯
鳥取県岩美郡岩美町岩井544
0857-72-1525
宿泊料 15000円~
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉 (岩井温泉第一泉源)
47.6度
pH7.3
成分総計 1.735g/kg
ごく僅かに白っぽくささ濁り、細かな湯の花あり
ほぼ無臭で微塩味と微苦味あり
自然湧出
長寿の湯では足元湧出もあり
そのままかけ流し
硫酸塩泉的なパリっとした浴感あり