あと
共に活動致すのは
数日となった
誰よりも優しい男であった
いつの時も冷静な心を持っておった
冷静過ぎるやもしれん
優しさ故に苦悩を抱える事も
多かったであろう
我が弟と同じ名
墓も同じ場所にある
家臣とはなんたるかを常に考え清正に尽くしておった
成そうと致せば成せる男であった
己の理想を語るのが好きな男であった
日の本を越え上海へも共に参った
あの戦場は刺激的であった
我が講演会にも共に参った
が、、、、お主は殆ど寝ておったな
人の痛みが分かる男であった
何事にも我慢強く耐える男であった
口には出さぬが寂しがりな男であろう
あと
少しの時間
共に戦おうぞ
言い置く儀億万あり共
肥後國
宇土城主
小西攝津守行長