天平九(737)年という時代設定だが、
この年は2年前から広がった天然痘が大流行していた。
そうした騒然とした時に都に住む主人公千広が、
市でにせ護符屋をしている所から物語は始まる。
千広の親はどうしたのか
千広の家に訪れた太政官の史生八尋
市で知り合った法師伊真と下働きの宿奈
疫病が広まり不安になってゆく人々など、
見たこともない平安時代の筈なのに
この本を読んでいるとその生活が目に浮かんでくる。
諦めてしまえない望みを捨てきれず、
懸命に生きながらも棄てばちでいる千広が、
人々の交流のなかから心を取り戻してゆく。
閉ざしていた心が開いてゆくラストも爽快な気持ちにさせる。
昨日 図書館で借りてまいりました。
公文の児童文学ということです。
われらが くもんですし、舞台は 奈良の土地です。
飯野さんの絵もよいので 引き込まれます。
昨日は 新庄名物 花火大会でした。
家の近所から たまやー と
涼ませてもらいましたよ。