筑豊風土記 | 筑豊風土坊のブログ

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筑豊風土記 の名称は明治前期の石炭採掘より 筑前の遠賀・鞍手・嘉麻・穂波の4郡と 豊前の田川郡の5郡の石炭組合の設立によって 筑前・豊前の頭字を取り 筑豊 の名称が使われました。 この 筑豊の歴史・生活を知って頂ければの 筑豊風土記 です。

 

      60尺橋(第二金辺川橋) と ねじりマンポ(欅坂橋梁) (5)


 前回紹介しましたが、通称 60尺橋 と呼んでいますが正式名は、第二金辺川橋梁 という名称が正式の名前ですが゜60尺橋のほうが地元や鉄道マニアからは良く知られています。


60尺橋は、金辺川に架かる 大鉄道橋で川水面まで60尺(18.2m)で当時の最新技術を取り入れて造られ 橋台・橋脚が幅広く造られています。 これは近い将来に鉄道輸送の増加を見込んだ 複線化の先行投資の名残 です。 列車でこの橋梁を通過時は、飛行機にも乗ったような周りの展望を一時的に楽しむことができますし 周りの反響で大音響の中に60尺橋を列車は通過します。


日田彦山線は将来の石炭等の輸送増加を含め計画された為 、将来隧道・橋梁に複線化のため手間と工事費のかかる 複線サイズの建設 がなされています。(今から記載する日田彦山線の構造物はほとんど複線化計画が予定され建設されています。)


香春駅より採銅所に向かう列車は、60尺橋を通過するとすぐに ねじりマンポ といわれる橋梁を通過します。 この橋梁も、正式の名称は、欅坂橋梁 という立派な名称がありますが独特の構造を持つため ねじりマンポ の名称のほうが親しまれています。 


この 欅坂橋梁 は道路を跨ぐ10mくらいのレンガ造りのあまり目立たない橋梁ですが ねじりマンポ といわれる レンガを斜めに積む特殊な構造が美しいのですが、 造られたのは美しさのためではなく、地盤の軟弱の所や 線路を斜めに交差するアーチ橋で用いられ荷重を分散させる効力がありまさに 理にかなった美しさ を表しています。 


現在国内には、約30か所の ねじりマンポ があると言われています が その中でも欅坂橋梁は、貴重な建造物であり 美しい流れるようなレンガの積み方は 素晴らしい近代化遺産の中でも美の鉄道建造物 の一つと言われています。 ねじりマンポの名称は、マンポ はトンネルを意味する北陸・東北の方言からで トンネルを曲げたような 構造が ねじりマンポ といわれています。


   筑豊風土坊のブログ-60尺橋遠景   筑豊風土坊のブログ-60尺橋近景
     60尺橋(第二金辺川橋梁)遠景            60尺橋(第二金辺川橋梁)

  
     筑豊風土坊のブログ-60尺橋橋脚        筑豊風土坊のブログ-60尺橋橋台
           60尺橋脚                        60尺橋台
      
     
    筑豊風土坊のブログ-60尺橋と列車    筑豊風土坊のブログ-ねじりマンポ遠景1
         60尺橋通過の列車              ねじりマンポ(欅坂橋梁)右側

    
    筑豊風土坊のブログ-ねじりマンポ遠景2    筑豊風土坊のブログ-ねじりマンポ2
          ねじりマンポ 左側                  ねじりマンポレンガ積1   

    
    筑豊風土坊のブログ-ねじりマンポ1    筑豊風土坊のブログ-ねじりマンポ3        
         ねじりマンポレンガ積2                ねじりマンポレンガ積3


   60尺橋(第二金辺川橋)  北緯33度41分03秒  東経130度51分12秒

   ねじりマンポ(欅坂橋梁)  北緯33度41分10秒  東経130度51分10秒  

     


        次回は 採銅所駅 と その周辺   (6)