小田さんの話, etc | Kyoko's Happy Table

Kyoko's Happy Table

~ キーナートきょうこの美味しいおもてなしテーブル〜 

先日、
すごく感激する出来事があって。。。

中学生から大ファンだった、
あの小田和正さんに、
会う事ができたのです。

この拙ブログの読者の方は、
きっときっと
オフコースと小田さんの歌が青春の1頁にある筈。。。
と勝手に思い。。。
少し感動をシェアさせてね。

東北大学建築学科卒業の小田さんは、
大学のたっての依頼で、
現学生への講話のために来仙台。
歌は歌わなかったけれども、
かわりに、建築家を目指していた自分が、
なぜ音楽家になったのか、
自分の半生を、名曲とその仕事の一部と共に
振り返ってくれました。

建築設計という仕事より、
音楽がどうしても好きという想いを
払拭できずに、
早稲田大学院の建築学科までいきながら、
あてもなく、しかも
それまでの恩人へ恩を仇でかえすようにしてまで
最終的に音楽の道を選んだ事。

オフコースでは、
おもいもがけず、あっという間に売れたけれども
訳あって解散し、
その後、自分が今まで嫌だと思っていた仕事も
ひとつひとつ引き受けるようになった事。
例えば、CM作成や、他人に歌を書く事、
TV番組などなど。。。

そして、
売れるようになって
何でも出来るような気になり、
今度は、
初の映画監督、製作を手がけたら、
人生最大の酷評を受けて大失敗し、
とことん落ち込んだ事、
それでもめげずに
第2作の映画にも取り組んだ事、

近年の代表作である
コンサート番組
「X'masの約束」は、
当初、自分が声をかければ
誰もがきてくれると思っていたら、
他のアーチストのだれも
小田さんのアイデアに賛同してくれず、
初年度はたった一人でステージに立って、
他人の曲を全曲歌ったこと。
まだ、他人の曲のカバーが全盛で
なかった頃の話。

でも、
2年目から、
ひとつずつ、一人ずつ、
説得を続け、
とうとう全員で皆の代表曲を歌うという
今までにない手法でコンサートと
番組を成功させる事ができた事。

などなど、、、
その合間、
数数のヒット曲や、映像シーンが流れて、
オフコースと小田さんの曲が
リアルタイムの体験
もろにオーバーラップする私にとっては、
感涙しきりの話でした。

決して、
話上手とはいえない小田さんは、
原稿をとうとうと読みながら、
そんな自分のキャリアの道を
曲とともに紹介しおえました。

そして、
学生達に、
自分のどうしても好きな事があって、
もし少しでも自分のその才能を信じているのなら、
まずつき進んでみる事、

失敗しても失敗しても
必ずそこから何かがでてくる筈、
やらないより、失敗した方が100倍いいという事、

人生において、
本当の友人が大事になってくるという事、

また、アーチストとして、
まあまあの才能の人と仕事をすれば、
予想がつく結果しかでてこないが、
くせがあっても、嫌いでも才能のある人と
組めば、衝突しても必ず良いもの
出来上がる筈、という事、

そして、失敗も成功もぜんぶあわさって、
ひとつひとつの積み重ねが、
今の小田和正を作ってきたんだという事、

そういう事を
たんたんと学生に語った後、
最後に、

「だから、貴方達のこれからの人生に
無駄な事なんて
ひとつもないわけだから」


さらっといいました。

年をとってくると
なんとなく、いろいろと無駄な事に思えてくるでしょう?
「こんな事しても無駄かなあ?」
なんて
てね。。。

だから、
若い人にこそ、

「あなたたちのこれからの人生に
無駄な事なんてひとつもない

って
言葉、すごくジーンと来ました。

うちの話で申し訳ないのですが、
うちのアメリカン夫は、
日本語もまだおぼつかない20代に来日して
それ以来、いろいろな仕事をしてきました。
年とった今、よく、「日本であなたのようなキャリアを築くには、
どうしたらいいですか」と外国人や日本人学生から
聞かれることも多々あります。

そういう時、
夫は、必ず

「あなたは僕でないから、
どうしたらいいとはいえない。
でも、
チャンスがきたらなんでも挑戦する事
目の前の仕事をひとつひとつ丁寧にこなす事、
一度作った縁を切らさない事、
なんでも無駄にしない事」

と答えています。

こういう言葉は、
文章にすると、とっても陳腐に
聞こえるかもしれないけれども
実践するのは、すごく難しいことで、
それを積み重ねてきた人だけが
口に出して言える言葉であると思うのです。

またそれは、
私にはいえない言葉でもあるから。

キャリアというのは、
成功の度合いや稼いだ額ではなくて、

小田さんや、夫のいうとおり、
ひとつひとつの失敗と成功と
人の関わりの積み重ね
で、
かつ年月の歴史でもあって、
なかなか一朝一夕ではできあがらない。

私自身は、
夫や娘のおかげで広がった自分の人生に、
おおいに感謝してるけれども
好きだった自分の仕事は、
残念ながら積み重ねてはこれなかった。

だからこそ、
そんなシンプルな小田さんの言葉が、
小田さんの歌が実体験に刷り込まれていない
今の学生さん達の
心の底に響いたらいいなあと思いながら、

「そうだよそうだよ、
なんでも無駄にしちゃあいけないよ」

と、
なんだか勝手に涙していたという始末。。。

わかるかしら、
このアラフィフの気持ち!???

という訳で、
今朝、小田和正ベストアルバムを
河原で歌いながら犬散歩していた怪しいおばさんは私です。。。

アメリカ~ン夫と小田さん
小田さん、ステージおりると
とっても物静かでクールです。。。。。



震災の後、
小田さんは、特別に母校の為に
校友歌を書いてくれました。
「緑の丘」という歌で、
有名な東北大の合唱部が歌っています。
これがまた心に響く歌なのですよお。
仙台の人なら、なぜか涙しちゃうかも。。。


https://www.youtube.com/watch?v=7Ueb69MUAS4


東北大学の顧問もしているアメリカン夫は、
常々、
愛校心を育てるのは、偏差値ではなくて、
芸術=歌、スポーツ、そして友人、と
力説しています。

本当、音楽の力って素晴らしい。。。

感激さめやらないままに
書いてしまったので、
長くなってしまった。。すみませ~ん。

明日、これ載せてみるね~。
フィリピンの春巻きルンピア と
ほくほく長芋ととろっとチーズの春巻き
だよ~


今日もみて頂いてありがとう。

 レシピブログ と
  おもてなし料理 の ランキング  

2つに参加しております。。
本当にお手数ですが、
下記のマークを、
ぽちぽちっと押して頂けると
励みになります。

THANK YOU SO SO MUCH!!
(↓ この下のマークを両方とも、
 クリック1回して頂けたら嬉しいです~)

 
にほんブログ村