「誤前提誘導」という相手の心理を誘導するテクニックがあります。
例えば、目の前にいくつかの果物があります。
リンゴが四つ、オレンジが三つ、梨が六つとします。
この果物を10秒間だけ見せて、相手に「オレンジはいくつありましたか?」と質問します。
三つと答えて正解する方は多いと思います。
しかし、「オレンジは二つでしたか?四つでしたか?」と質問すると、多くの人は混乱し、二択の答えを一先ず出して誤った回答をします。
このように最初から間違った前提を与え、その中から答えを引き出すというテクニックを「誤前提誘導」と言います。
人はふいに選択肢を与えられると、他の選択があるにも関わらず、つい与えられた選択肘だけに目を向けてしまいがちです。
これを更に利用した心理操作テクニックに、「二分法の罠」というものがあります。
デートなどのお誘いで、「食事に行く?」と誘うより、「和食にする?イタリアンにする?」と誘ったほうが成功率が高いのです。
最初から「Aか?Bか?」という二者択一を迫る事で、相手の選択肘を極端に狭め、いつの間にか誘導される心理テクニックです。
様々な情報がありふれる現代社会において、取捨選択が難しい中、巧みにこう言った心理テクニックが使われ、いつの間にか誘導されていたりします。
大きな話を考えると、この混乱した社会は、「資本主義社会が良いのか?共産主義社会が良いか?」という二分法の罠が使われます。
これだけ資本主義の矛盾が問題となり、格差や競争により人々の精神性が失われてしまっています。
しかし「共産主義という中国や北朝鮮などのような独裁社会となり、一部の特権階級の為の国よりは良いでしょ?」と迫ります。
本当はもっと違う社会のあり方があるにも関わらず、「まあ共産主義よりは良いよね」と誘導されてしまうのです。
そして今の日本はまさにそう感じないでしょうか?
特に身近な問題である食や医療。
様々な利権やイデオロギーにより、これが良い、あれは悪いなどと言った論争が絶えません。
ネット上でこのようなブログが論争となっています。
ブログ「しあわせごはんとおやつneem 」で、「僕が菜食をやめた理由①~⑨」では、このような事が書かれています。
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・菜食やマクロビオティックについて自身の紹介を踏まえて紹介
・22歳の時にベジタリアンライフをスタートし、31歳になるまでほぼヴィーガンスタイル(完全菜食主義)な食生活だった
・白砂糖は食べないし、野菜や米や調味料を厳選して食べてきた
・健康的だと思うかもしれないが、体調不良にしばしば陥った
・また常に低血糖症という問題に悩まされた
・マクロビオティックの教えにあるような食生活をしても体調トラブルを重ねるばかり
・そんな時、歯科医である長尾周格先生の「肉食を推奨し、菜食を痛烈に批判」する情報発信に出会った
・人類が誕生して以来、農耕による炭水化物主体の食生活をしているのは、わずか1/700という期間
・先住民族は食事の7割程度を動物性から摂取しており、植物性のみで健康体を維持した民族は皆無
・マクロビオティックと真逆の考え方だが、歴史的な検証をもとに語られる情報は、根拠の説明できない陰陽論をベースに語られるマクロビオティックよりも遥かに信憑性が高いと感じた
・肉食の方がヒトの食性にあっていると判し、思い切って断糖肉食をスタートした
・その結果、低血糖感が消え、劇的な体調の好転が訪れた
・また、心が穏やかになり怒りっぽくなくなった
・断糖肉食によってマクロビオティックを信じていた価値観が180度変わった
・マクロビオティックで体調が良くなった人達もいるが、それは「甘いもの中毒」など元の食事が悪すぎる人の場合
・しかし数年経つと、その人達は疲れが見えるようになり、人によっては深刻な体調不良に見舞われえる
・マクロビオティックの講師や信仰者は、その体調不良を口を合わせたかのように「過去の動物性、砂糖、添加物の取りすぎの排毒」とか、「正しいマクロビオティックが出来ていない」と言う
・僕も似たようなことを言ったことがあり、心の底から反省している
・玄米の炊き時間の1分2分の差が人生を左右するとか言うバカな人までいて、酷いビジネスだ
・そもそもマクロビオティックに何の根拠も研究もなく、宗教的感覚のようなものだ
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↑これが先にあげた心理テクニックによる誤誘導なのです。
ベジタリアンと肉食の論争は常々あります。
当会としては、健康問題、環境問題、格差問題、道徳問題、精神性の問題など多角的に考えて、肉食は一切反対だという事はこれまでも何度もお伝えしています。
しかしここで取り上げられているのは、ベジタリアンと言っても鶏肉は食べるものやチーズや乳製品は食べるもの、または植物由来のものしか食べなかったり、アップル創始者のスティーブジョブスのように木の実や穀物しか食べないものまであります。
一括りにするのも難しいのです。
しかしここでの論争は、菜食主義と言っても、その中でも極度に偏ったマクロビオティックか断糖肉食かという二分法によるものです。
当会の見解でも、マクロビは病人食であって、こうでなければならないという要素が強いマクロビは問題があると思っています。
そしてこのブログ主のように、マクロビの推進者に不健康な人が多いのも事実です。
玄米食ばかりをしていると、大切なミネラルなども一緒に排毒されてしまい、虫歯や低血糖症の症状になる事も多々あります。
しかし断糖肉食にも誤った考古学や人類文化から導き出されたものであり、新しい未知の栄養学です。
近年の栄養学は利権や主義主張の論争に終始し、間違え続けています。
何より断糖肉食は精神衛生上良くない事例も報告され始めています。
このように、最初から誤った選択肘を突きつけ、どちらかに誘導しているだけです。
肉食は一切必要ありません。
しかしマクロビのように極端に偏ってあれもダメ、これもダメ、陰性陽性など人それぞれの体調を無視した食養学も問題があります。
その答えが、伝統的な和食にあります。
四季折々の旬のものが体の循環を整えてくれるものであり、小魚や海藻類なども入れた魚介類をしっかり摂取すれば問題はありません。
それを日本の先人は示してくれています。
こうした体力や健康の源は、明治時代にドイツのベルツ博士が調べた所、質素な和食文化にあるとしています。
私達はこのようにあらゆる面で、誤誘導されてしまっています。
しかし本来の日本人はシンプルで中庸的な精神性を宿しています。
あらゆる面で二分法の罠にはまり、誘導されていますが、調和・バランスを大切に育ててきた日本の精神性が、今必要とされているのです。
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