【ドラえもん のび太の結婚前夜】 人間にとって一番 大事なこと | 本好き精神科医の死生学日記 ~ 言葉の力と生きる意味

本好き精神科医の死生学日記 ~ 言葉の力と生きる意味

「こんな苦しみに耐え、なぜ生きるのか…」必死で生きる人の悲しい眼と向き合うためには、何をどう学べばいいんだろう。言葉にできない悩みに寄りそうためにも、哲学、文学、死生学、仏教、心理学などを学び、自分自身の死生観を育んでいきます。

のび太くんとしずかちゃんの結婚前夜、

マリッジブルー(?)のしずかちゃんに対する、お父さんの名言です。



■ドラえもん のび太の結婚前夜


「私…不安なの。うまくやっていけるかしら」

「やれるとも。のび太くんを信じなさい。
 のび太くんを選んだ君の判断は正しかったと思うよ。
 あの青年は人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ
 それが一番人間にとって大事なことなんだからね。
 彼なら、間違いなく君を幸せにしてくれると僕は信じているよ」


のび太の結婚前夜/おばあちゃんの思い出新装完全版―映画ドラえもん (てんとう虫コミックスアニメ.../小学館

¥600
Amazon.co.jp




他人の幸せを、一緒に喜んでくれる人は、

本当に有り難い人です。


自分よりも幸せそうな人を見ると、

嫉妬したり、うらやんだり、素直に喜べない心が、

ついつい出てきがち。(反省…)



他人の不幸は蜜の味。

悲しむどころか、「ざまあみろ」なんて思ってしまう心も、

ないような、あるような。。。


「人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる」こと、

それは人間にとって一番大事なことだけれども、

決して当たり前のことではないと思います。

だからこそ、意識して心がけることが、

人間らしい生き方をするために、大切なんだと思います。


自分がツラくても、巻き込んで道連れにするんじゃなく、

自分が嬉しいときも、自慢するんじゃなく、

一緒に喜べれば、幸せは2倍に、

一緒に悲しめれば、苦しさは半分に。




「愛とは

 お互いに見つめ合うことではなく、

 いっしょに同じ方向を見つめることである」


  (サン・テグジュペリ)