胡弓ー第1回研究会ー
2023年11月23日(木・祝日)大阪市内肥後橋の玉水記念会館での演奏風景です
いつも大阪から愛知県の岩倉市までお稽古に来て下さっている先生です。
菊信木恵美先生、菊信木洋子先生
当日は久保田敏子先生の解説という豪華な会でした。
「朝戸出(あさとで)」作曲:玉岡検校、村住勾当 作詞:泉明
”朝戸出”という言葉は、「朝、戸を開けて外に出ること」という意味だそうです。
大坂新町高島屋でんの追善曲といわれます。早世した故人を、惜しむ気持ちを歌っています。
「綾衣(あやぎぬ)」作曲:藤谷勾当 作詞者不詳
京(都)にいる恋しい人に会うために淀川を舟で上ろうとしても舟が出なかったために行ったり来たりしたが、
結局八軒家で一夜を明かすことになったという話を歌ったものです。
「芦刈(あしかり)」作詞、作曲者不詳
身分の差から別れて芦売となった男と良家の乳母となった女が再開して再び熱く恋をするさまを歌った曲
「ままの川」三曲合奏です
「黒髪(くろかみ)」
作曲:湖出市十郎とも杵屋佐吉とも 作詞者不詳(蓮如上人ともいわれる)
地歌の代表的な曲。独り寝の女心、淋しい郷愁を歌ったもの。
「松竹梅」
「ひなぶり」作曲:八百六伊八
「黒髪」と同じ「歌系図」(1782年刊)に記載のある曲です。
「ひなぶり」は漢字で書くと「鄙風、鄙振、夷曲」といろいろあって、
それぞれ’田舎風’とか’宮廷に取り入れた古代歌謡’とか’狂歌(戯れに作った唄)’などの意味があるようです。
この曲は恋の火遊びや色恋の情緒を駕籠かきの陽気な姿で描いたもののようです。
「鶴の声」作曲:玉岡検校 作詞者不詳」
地歌の稽古においては比較的初心者向きの曲です。
恋の歌ですが、「互いに白髪になるまで」と歌っていておめでたい曲とされています。