「そして、バトンは渡された」(瀬尾まいこ)
一緒に暮らした期間が短い血のつながっていない子どもに対して、本当にそこまで思いやることができるのか、面倒がみれるのか、自分の想像力が足りないためか最後まで森宮さんや梨花の気持ちに入り込めないままだった、というのが正直な感想。
実際、そういうこともあるんだろうな、とは思うが、少し冷めた感じで読み終えた。
少しでもいいので、森宮さんや梨花の生い立ち、育った環境、価値観・人生観、等の描写があれば、感情移入できたかもしれない。
程よくカジュアルなストーリーで、退屈せず、程よく考えさせられつつ、楽しめる本ではありました。
以下、備忘
優子ちゃんの母親になってから、明日が二つになったって
明日が二つ?
そう、自分の明日と、自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日が、やってくるんだって。親になるって、未来が二倍以上になることだよって。明日が二つにできるなんて、すごいと思わない?
11月14日追記
今日、家族で「そして、バトンは渡された」の映画を観に行った。
誘われてついていった感じで、正直あまり期待してなかったが、小説より断然良かった。
2-3回、泣けた。感情移入してしまった。
ストーリー的にも映画の方がいい。
小説の方が、サラサラ読めてしまって、薄っぺらい感じがした。