「新しい経営学」★★★★☆ | Jiro's memorandum

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泉治郎の備忘録 読書の感想や備忘録 ※ネタバレ注意
【経歴】 日本株アナリスト、投資銀行、ネットメディア経営企画、教育事業経営、人材アドバイザー、新聞社経営管理、トライアスリート

ターゲット(顧客)

バリュー(提供価値)

ケイパビリティ(オペレーション/リソース)

収益モデル(プロフィット)

 

で整理すると非常にわかりやすく、豊富なケーススタディで思考トレーニングができます。

 

とにかく重要なのは、ターゲットとバリューだと思った。これらは、価値を提供したい!市場を創りたい! という想いによって明確になり、

 

ケイパビリティと収益モデルについては、試行錯誤の高速回転(工夫も必要だがやっぱり努力!)が成功確率を上げる。

 

と思いました。

 

 

以下、備忘

 

ヤンマーのYTシリーズの成功要因はデザイン(フェラーリをイメージさせる真紅のボディカラーにエッヂの効いた外観)。農業従事者にとって、孫や後継者に「かっこいい!」と思われることが、多少の低価格や性能アップよりよほど大切だった。

 

セブンカフェは5度目の正直。30年間大失敗の歴史。

 

キヤノンはケイパビリティからポジショニングを決めた(中途採用したエレクトロニクス技術者100名が新規事業失敗で余剰に)。

 

アダプティブ戦略は、予測しがたい事業環境変化に迅速に対応することを「競争力」の源泉とする戦略。必要なケイパビリティは「実験する能力」「失敗への対応」。

 

「やってみなくちゃ、わからない」

でも、その戦略的なやり方は、もうそこにあるのです。