「従業員第一、顧客第二主義」の著者はサウスウエスト関係者から"「NUTS!」（本書の原題）を読め"とことあるごとに勧められた。サウスウエスト航空の伝説を語るこの本が社員の求心力に一役買っていることは間違いない。
社員を信頼し、社員に愛を注ぎ、社員に情報を十分に与え、派手な祝典で成功を実感し、社員に自信を与え、といったサウスウエスト航空精神が延々とつづられている。従業員を侮辱する顧客には搭乗を断るとか、ライバル会社と宣伝文句の権利を社長同士が腕相撲をやって決めたとか（ダラスの対決）、面白いエピソードも満載です。
以下、備忘録
■サウスウエスト航空の企業文化を支える要素
価値観
・利益率 ・従業員持株制度 ・低コスト ・伝説的なサービス ・家族主義 ・平等主義 ・楽しさ ・常識/適切な判断 ・愛情 ・単純化 ・勤勉さ ・利他主義 ・個性の尊重
規範
・ビジョンを持て ・何でも祝おう ・適材を採用せよ ・戦う精神を失うな ・くだけた態度で ・行動は迅速に ・他人と違ったことをやれ など
われわれはもっと笑い、お祭り騒ぎを重ね、自分を誇れる目的を追求し、自分自身や自分の仕事を向上させながら、物事をもっと簡略化し、危惧を恐れず、もっと自由に考え、自分の殻を打ち破って自由に個性を発揮し、人から愛され、人を愛しながら生活し、働くことができるのだ。これはサウスウエスト航空の人々が躍動している理由であると同時に、しばしば、変わり者と非難される理由でもある。P.402
破天荒!―サウスウエスト航空 驚愕の経営/ケビン フライバーグ
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