先日、こちらの記事→ 勉強ができない理由を自分の「能力」のせいにしている人へのお勧め本
で紹介した本を読まれた方はいますか?
こちらです。
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読者のトムさんから、さっそく感想がコメント欄に寄せられていたのでこちらにも紹介しておきます。
(寄せられたコメント)
ご紹介されている西林さんの著書を読みました。
昨今話題になる「地頭力」「論理的思考能力」といった
「○○力」という論点を漠然とさせ、わかった気にさせる言葉の問題について、鋭く切り込んでいますね。
「応用力」と言っても、単にその問題を解く補助知識の欠如にすぎず、
補助知識の蓄積と組織化により解決できる問題も多く出てくる事を指摘しています。
「思考力」や「忍耐力」についても、ある特定の分野ではいい解決策が見つかる分野と全く見当もつかない分野、
また、よく我慢できる分野と、簡単に怒りが爆発してしまう分野が個々人によってありますし、
このように、様々な精神活動の活発さが、それぞれの分野で異なる事を認知心理学の分野で「領域固有性」と
著書の中で紹介されています。
「○○力」という言葉が出てきたら、そこで思考停止せず、
その具体的中身を検討するようにしないと低速少量回転の罠にはまってしまうと思いました。
(寄せられたコメントは以上)
さて、あなたは「自分には応用力が足りない」とか、「応用力を鍛えないと……」というように「応用力」という言葉を使っていませんか?
また、「思考力」という言葉を使っている人がいるかもしれません。
このブログでも
「応用力や思考力を鍛えるためには、問題を解く必要があるのではないですか?」
「考えることもしないと、応用力や思考力が鍛えられないのでは?」
といった質問が何度も寄せられてきました。
しかし、この「○○力」というのが曲者なのです。
たとえば、何か少しひねったいわゆる「応用問題」ができなかったとしましょう。
このとき、あなたなら、次の二つのうちどちらの考え方をするでしょう?
● その応用問題を解くためには補助知識が必要で、自分にはそれが不足している
● 自分にはその応用問題を解くために必要な「応用力」や「思考力」が不足している
そして、どちらが苦手意識を持ちやすいでしょう?
ちょっと考えてみてください。
続きはまた改めて。 - ご意見、ご感想、ご質問はお気軽にコメント、メッセージでお寄せください。
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