川越style「第二回川越水かけまつり@蔵里 ヒャッハー」2015年8月30日川越ラブストーリー | 「小江戸川越STYLE」

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「時が人を結ぶまち川越」
川越のヒト・コト・モノ、川越物語りメディア、小江戸川越STYLE。
川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

童心に返った、

大人だってやっぱり童心に返りたい時があるんだ、

心を開放した一夏の思い出。。。

みんなで水浸しになった奇跡のような時間。

数え切れないほどの水風船が飛び交い、手作りした竹水鉄砲や水道管鉄砲を乱射させ、

水が入るものならとりあえず水を入れて掛け合い、大いに遊び、笑った。

川越の街中でこんなことをしてしまうなんて、

というか、こんなことをやることを許してしまうなんて、とも思った、

さらに大人がこんなに参加してくれたことに感動した・・・

 

 

 

 

(川越水かけまつり2014より http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11918411620.html

 

あれから早一年。。。

 

今年に向けた準備は年明けから着々と進められ、

2015年1月には小江戸蔵里餅つき大会というイベントも主催していた。

2015年6月には、小江戸川越親善大使である阿里耶さんの動画配信番組に、

水かけスタッフが出演して盛り上げたことはついこの前のこと。

(2015年6月「阿里耶」×「川越水かけまつり」 http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12041263037.html

 

さらに、7月に行われた川越Farmer'sMarketでは、

 

楽しいお野菜帽子が話題になって記念写真する人が続出していましたが、

あの帽子を制作&雑貨出店していたのも、実は水かけまつり実行委員長たちだったのです。

(2015年7月川越Farmer'sMarketより http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12050268991.html

そして今年の夏も終わりを告げようかという時季になると、

いよいよあのイベントの出番となる。

川越で一つの事件のような出来事となった第一回水かけまつり。

あ、すいません、

正式イベントタイトルを間違えました。(という毎度の振りですが)

夏の川越の、まるで事件のようなイベントが、

「今までの事は水に流そう。クーラーより蔵で水かけ。『大人よ遊べ。』

第一回川越水かけまつり@蔵里 ヒャッハー」、

今年もまた、やってしまうんです!

 

今年のイベントタイムは昨年と同様、

●水かけ合戦
①13:00~13:01(子どもメイン)
②14:00~14:01(女性メイン)
③15:00~15:01(無差別級)
となっています。

参加費全て無料。 各回30分前に受付、5分前にルール説明があります。
蔵里広場を使って、2チームに別れて水をかけ合ってください。
※チーム分けは受付で分けさせていただきます。
水かけ用の水は、鏡山の樽に、ビニールプールを用意。
水鉄砲、水風船などを使い、1分間かけ合って、一番目立った人が優勝となります。
優勝者を決めるのは、審判である蔵ーク博士(ひろし)です。

■持ち物
当日の持ち物
・濡れてもいい服装(室内ギャラリーを女性用更衣室として使用します)
・動き回れるシューズ(ヒールでのご参加はご遠慮ください)
・自慢の水鉄砲(水圧などあまりに強力すぎるものは使用をご遠慮いただく場合もございます)
■注意事項★
・帽子や水分補給などの熱中症対策を十分過ぎるほど摂っていただき、
みんなで最後まで元気に楽しく遊びましょう。
・当日、会場に荷物置き場はご用意しますが、盗難・紛失等は一切責任は取れません。
心配な方は駅のロッカー等をご利用ください。
・携帯やカメラなどイベントでの携帯品の破損や故障は一切責任は取れません。
またジップロック等の水対策は各自でお願いいたします。

 

一分間というイベントタイムは、一見短いように思うかもしれませんが、
実はやってみると果てしなく長く感じる時間なのです。
という上記の内容を企画していましたが、

 



 

 

当日は朝から雨、蔵里の広場だけでなく、通りという通りに人が歩いていない状況、

この天候に、水かけまつりはきっと中止になっているだろう、

そう思った方も多かったと思います。

蔵里の広場ではテントの下せっせと水風船の準備をするスタッフたちの姿。

そう、水かけまつりは雨天決行していたんです。

ビニールプールに水を溜め、ひたすら水風船を作っていく作業が続く、

雨が上がりますように・・・祈りを込めながら1200個の水風船を作っていく。

 

 


 

 

この天候もあって、濡れたまま長時間いるのは風邪を引いてしまう恐れもあり、

13時から全ての階級を合わせた「無差別級一本勝負」のみの開催に変更となっていました。

その分、一回に全てを懸ける、という熱狂的な水かけになりそうだった。

急きょ変更となったタイムスケジュールは、

■12:00 オープニング 鏡割り
■12:15 スイカ割り
■13:00 無差別級一本勝負
というものでした。

形を変えて開催することはFacebookにて発信されましたが、

雨の中でも水かけやりたい!どうせ濡れるんだし!と参加表明する方が相次いでいました。

 

水かけ合戦に使用する水風船は、すべてスタッフによる手作業で作っていて、

 

これが意外と手間のかかる作業なんです。

水かけ合戦では大勢が嵐のように水風船を使うので、あっという間になくなってしまう。

数を用意するためになにより大量に用意することが大事で、

朝からひたすら黙々と水風船作りに没頭する裏舞台があります。
昨年、蔵里の広場に設営されたテントの下で

ビニールプールに浮かべられた水風船の様子を見かけたでしょうか。
あれがまさに水かけ合戦に使う水風船制作の現場で、
たくさんのボランティアのスタッフで大急ぎで制作しています。

今年も川越の到達点を塗り替えるであろう歴史的なイベントまで、あと3時間。。。

 

スタッフは各担当に分かれ、メインとなるのが上記の水風船班。
そしてテントの下では、スイカを使ったカービングに取り組んでいるスタッフがいました。

 

このスイカはイベントが盛り上がるように、と実は蔵里さん提供の代物。

大切な5個のスイカを受け取り、

水かけスタッフはスイカを使ってどう遊ぼうか、あ、いや、どう生かそうか考え、

カービングに挑戦して作品を展示し、その後にスイカ割りに使おうと考えました。

一心不乱にスイカを彫り込む姿。

一つは・・・顔??見本としている紙を見ると、あ!これは・・・


Su○caだ。スイカにSu○ca。。。本気でやってるんです。

さらにこちらでは、綺麗な曲線をすいすい引いていく。

この段階で分かったらかなりの川越通です(笑)

 

そして川越水かけまつり、と川越を冠しているからには外せないあのキャラクターも。。。!

 

これはすぐに分かりますね。

「これ難しそう~!できるかな」と言いながらも軽やかに彫り始める。

 

もう一つはカービングではなく、ひたすらスイカの中身をくり抜いていく作業。

 

何をするつもりなのか・・・??

カービング班、一体どうなるのでしょう。乞うご期待!


そして、水路班の様子に移ります。

水かけまつり実行委員長の斬新なアイディアは、毎回川越を驚かせますが、
昨年は蔵里の水路を、足踏み健康ロードならぬ、足踏み健康水路に変えてしまった。

裸足になった子どもたちは、じゃぶじゃぶと水の中に入り込み、

大人は竹を踏み踏み足ツボを刺激して歩いていました。

(2014年川越水かけまつりより)

 

今年はこの水路をどう使おうかといろいろアイディアが出る中で、

 

スタッフの一人の何気ない、「『水路バー』なんて楽しいんじゃないか」という一言から、

それやってみよう!と本当に実現してしまった・・・

(それを実現させてくれる蔵里さんの度量が凄い。一体どこまで許されてしまう施設なのでしょう)

朝から水かけスタッフが水路を掃除し、水の流れを堰き止めて水を溜め、

水路の上にテントを張り、椅子やテーブルを水路の上に置いて、自由に寛いでもらおうというもの。



これが水路バー。

ここでコエドビールを飲みつつ、蔵里で買ったつまみでも食べてもらったら最高の時間になる、

晴れていたら利用者が続出していたかもしれないと思うと残念でならない。。。
そしてテントには飾りをたくさん下げて、

子どもたちに持って帰ってもらおうというプレゼントも用意していました。

 

テントの下の水風船班の水風船作りは着々と進んでいます。

 

プールの中が水風船で埋まっていく。

「なんだか雨が強くなってきたね」

見上げると雨粒が大きくなっているのが分かり、雨脚を増していた。

それでもイベントの準備は続いている、

少しでも・・・人が来てくれたら嬉しい!みんなが心の中で願っていた。

 

 

 

「この辺でティータイムにしましょう♪」
実行委員長が切り出して、一旦休憩に。

 

休憩のおやつには、きっとあれが用意しているだろう、

みんなの脳裏に浮かんでいた通りのものが用意されていて盛り上がる。

それが、

一番街にある「バウムクーヘン ノリスケさん」のバウムクーヘンでした。

実行委員長が用意したバウムクーヘンは5つ。

それぞれに味が違っているバウム、

バニラ、さつま芋、河越抹茶、マンゴー(8月限定)、紅茶(9月限定)が並べられている。

五つのバウム、五つの輪が並んでいる様子はまさにオリンピックのよう。。。!

 

 

2020年東京オリンピックゴルフ競技川越開催を祝しているような五輪バウムでした。

 

ノリスケさんは、6月の阿里耶とのコラボにも参加していて、

 

普段のコックコートとは違うスーツ姿で水浸しになっていた。


(「阿里耶」×「川越水かけまつりより)
ノリスケさんはお店があるので水かけまつりの本番には来られませんでしたが、

このイベントが大好きで、ずっと気にかけてくれていました。

川越のお店の方でこのイベントが好き、という方は多く、

蔵里近くにある「大学いも川越いわた」さんも水かけまつりの準備中に

なんと揚げたての大学いもを差し入れしてくれました。



ちなみにいわたさんは、この後水かけまつりにも参戦するつもりです。


準備が着々と進む中、手は動かし続けつつも周りをキョロキョロ見回し、ソワソワし出すスタッフたち。。。
その表情には心配の色が見てとれた。
「もうすぐ開始の時間になるけど大丈夫だろうか、今年も来てくれるのか。。。」
スタッフたちが心配していたのは、あの方の到着が遅れていることだった。
昨年の水かけまつりでは颯爽と現れ、水かけ優勝者を鮮やかに選び出し、

そして風のごとく消え去ったあの方。。。
6月の阿里耶さんのイベントの時には、
審判をお願いするためにあちこち探し回り、

ようやく、某県に潜伏しているところを発見。

「水かけの審判をお願いします!」とみんなで頭を下げて、

動画番組に参上してくれた、という経緯がありました。


あの時には8月にも川越に来てくれると約束してくれていましたが、
各地の水かけに引っ張りだこの存在のため、今年は無理かもしれない、

そうなったら誰が水かけの優勝者をジャッジするのか、
急きょ代役を探さなければならないか、、、と実行委員長が動き出したその時だった。。。
あの白衣、あのメガネ、あの帽子、あのピコピコハンマー、
紛れもない、あの姿は・・・クラーク博士だ!
あ、蔵ーク博士(ひろし)だ!

博士(ひろし)がやって来てくれたんだ!

歓喜する水かけスタッフ、スタンディングオベーションで彼の到着を迎えました。




博士が来たならこれで始められる。

ほら空を見上げてごらん、雨も止んだみたいだ、スタッフがテントから出て手の平を空に向ける。

空も開催を後押ししてくれたように雨が上がり、いよいよ、

第二回川越水かけまつりの開催の時を迎えました。

まずは、オープニングでは鏡山の樽を博士の音頭で鏡割り。

それに合わせて後ろにいる参加者で水風船を上空に投げ、開催を祝いました。

 

続いて、あのスイカを使ったスイカ割の時間。

 

スイカカービング班が制作した作品は、このようになりました。。。

え??

全然彫れてないじゃないかって??

いや、しっかり彫れているんです。反対側に回ってみてください。



ときもに川越の市章、Su○caです。一番右にあるのは・・・あえてノーコメントで(笑)

あれは先ほど一心不乱にくり抜いて空っぽにしたスイカをカットし、

ヘルメットにしてしまいました。。。

このヘルメットがスタッフにも来場者にも大うけで、被りたい人が続出していました。

しかし被った人曰く、「頭がめっちゃスイカの匂いになる」とのこと。






13時、ついに時は来た。


参加者が二手に分かれ睨み合う。
「絶対勝つ!一番目立って博士に選ばれるのは自分だ!自分が一番びしょびしょに濡れてやる!」
みな一様に濡れる気満々だった。
中には、先ほど差し入れを持ってきてくれた大学いも川越いわたさんもこの時やって来て、

水かけ合戦に参加するという。
博士が合図を送る。「それでは川越水かけまつり1分間、スタート!!」

始まった水かけまつり一本勝負!












飛び交う水風船、激しく噴射される水鉄砲、柄杓を高速ですくってかけ、
禁じ手であるホースを使った水攻撃も炸裂していた!
3時間かけて作った1200個の水風船がみるみるなくなっていく、
水風船は相手にぶつけるよりも

足元に投げつけて割った方がダメージを与えられることは昨年学んだこと、

地面めがけて両陣営に投げつける。
水風船が少なくなってくれば、もうプールの水でもなんでも、

水ならとにかく掛け合い、全員びしょ濡れに。
そんな様子を博士は涼しい顔で眺めている。
息が切れ、肩で息をしている参加者が出てくる、「まだ1分経ってないの?あとどれくらい?」
水を掛け合いながら時間を気にする参加者を尻目に、博士は一向に時計を見ようともしない。

 

「もっともっとみんな水を掛け合え」

 

 

表情からそんなメッセージが読み取れ、水かけはさらに続いていく。

 

 

 

 

 

 

 





もう水風船もなくなり、みなが気力も体力も尽きたのを確認すると、
博士は悠然と両陣営の真ん中に割って入り、
「終了!!」宣言した。
これにて第二回川越水かけまつり、無差別級一本勝負は終わった。
終わって見れば、博士の英断でなんと6分間も水かけ合戦を行っていました。
そして博士は悩みに悩んだ末、一人、無差別級チャンピオンを選び出した。
誰よりも前線でひるむことなく水を受け続け、最もびしょびしょになった男性が、
2015年のチャンピオンに選ばれました。


さらに、頑張っていた子どもも選び、博士からスイカが贈呈されました。

最後に記念写真を撮って今年の全プログラムは終了。

 

 



雨の中の開催で、正直参加者は少なかったですが、
しかし今年行った一つ一つのことは蓄積されるので、

また来年は遊びのレベルが上がっているのではないでしょうか。
来年はどんな前代未聞をやってしまうのでしょう。
常に前代未聞を更新し続け、川越の可能性を広げていきます。
兵どもが夢の跡、蔵里の広場に落ちた水風船のかけらは、

祭の後の寂しさと、夏の終わりを告げているような感じだった。
みんなで綺麗に掃除をして、片付けが終わった頃。
一人が声を上げた。
「あれ!博士がいないよ!」
一同ハッとして周囲を見回す。
「ホントだ!どこ行ったんだろう!」
「おーい!博士ー!」
一旦掃除の手を止め蔵里の中をくまなく隅から隅まで捜しましたが、
博士の姿を見つけることはできませんでした。。。
「今年もなの!どうして何も言わないでいつも消えちゃうの!」
一人が思わず泣き出す。

「仕方ないさ。博士は他の街の水かけに向かったんだよ。また来年も川越に来てくれるよ」
「そうだよ。きっと来年も川越に来てくれる!」
「きっと来てくれる」
「きっと・・・」

「きっと・・・」

博士、Forever。。。

 

「今までの事は水に流そう。クーラーより蔵で水かけ。『大人よ遊べ。』

 

第二回川越水かけまつり@蔵里 ヒャッハー」はこれにて終了。

今年も無事に開催することができました。
このメンバーはこれからも、川越を楽しみ、川越を盛り上げ、川越を巻き込んでいきますので、
また次の企画に遊びに来てください♪
2015年川越の夏、これですっきり終了です。


 

 



 

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