川越style「最終日 ミニタイフェアin川越第二回KOEDOアジアフェス」 | 「小江戸川越STYLE」

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川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

2015年3月22日(日)10時、

ミニタイフェアin川越第二回KOEDOアジアフェス、最終日を迎えました。
初日は一日を通して曇り空でしたが、日曜日は朝から青空が見えて過ごしやすくなり、

イベント日和になることが予想された。

気温も17度くらいまで上がるとのことでした。

初日、最初から最後まで元気だったタイ人たちは、
さすがに二日目は疲れて多少おとなしくなってしまうのかと思いきや、
朝からさらに元気で、パワーアップしていることに驚いた。
「イベントは今日が本番」と意気込むタイ人たちは、一体どこまで元気なんでしょう。
朝から「いらっしゃいませー!!」と大声で呼び込む。

アジア、というと、賑わいとか喧騒というキーワードで語られますが、

それはつまりタイのことではないかと思うほど、

アジアらしい賑わいと喧騒、タイ人にしか出来ない空間を作り出していた。




 

 



(この日も、埼玉県在住タイ人クラブ スパッタラ会長は元気)


初日のフード部門は昼過ぎに完売してしまうという事態でしたが、
勢いを身に染みて感じ、最終日はさらにたくさんの食べ物を用意しようと、
初日終了後から急きょ食材を増加させて手配に走っていたタイ人たち。
なんとか昨日の倍以上の量を作って最終日を迎えました。
それでも作るのは限られた人なので、

特に人気のガパオは何時までもつか、という嬉しい悩みがありました。
ガパオは当初、内部で

「もう少し日本人向けにアレンジした方がいいのでは?」という話しにもなりましたが、
ガパオを作るタイ人スタッフは「それじゃあ、ガパオじゃない!この味と辛さがガパオ!」と譲らず、

タイそのままのガパオを提供することなりました。
このような話しはガパオだけでなく

結局ほとんどのフードで「タイ人が食べ慣れたタイ料理」にすることになっていった。
ガパオを食べてみると、ナンプラーをかけて調整しても確かに辛い。
でも、これはこれで良かったと、お客さんの反応を見て思いました。
食べ物は、辛いソースをかけなければ辛くならないものが多く、

そうしていても辛くして食べる日本人がたくさんいて、
「辛いけど美味しいね~!」と口に運んでいた。
辛いものが好きと話すお客さんも、

「これ辛い!」と汗をかき、シンハービールを喉に流し込みながら食べ、

その体験がまた楽しいと話していた。
タイに何度も行っているという方が、「なんだかタイに行きたくなってきた」と漏らしていたほど、

本物感をここに再現できていたのではないかと思います。


最終日の雑貨部門には川越の連雀町にある「WARMTH(ウォームス)」さんが出展。
自身で海外へ赴き買い付けてきた雑貨をたくさん蔵里に持ってきて、特別店舗をオープンしています。

朝から女性を中心にWARMTHさんに足を運ぶ方が絶えませんでした。




 

この日も朝から人気だった、タイマッサージのトゥクトゥクさん。

 

 


二日間に渡って大盛況のブースで,、6人のセラピストが川越に駆け付けましたが、
もう始めから最後まで休む間もないくらいお客さんさんがやって来ていました。
いろんな種類のマッサージが用意された中で、タイマッサージを受ける方が多く、

 

また、木槌を使ったトークセンを

「試しに受けてみたい」と初めての体験を楽しんでいる方も多かったです。
アジアの賑やかな雰囲気の中だからこそ、青空マッサージが気持ちいい。
このイベントには欠かせない特設ブースです。

ちなみに、セラピストとして施術していた一人が、イベントのことを自身のblogで振り返っています。

http://ameblo.jp/lomthai/entry-12005204486.html

 

 

お昼近くになってくると、すっきりとした青空になり、続々と人がやって来て蔵里の広場は埋まっていく。

 

 

シンハービールに豆乳ジュースが飛ぶように売れていきました。

さらに、フード部門には行列も出来始めていった。

やはり、イベントは晴れると勢いが増していきます。

 

 


人気はこの日もガパオか。それにカオマンガイも、

「今まで食べた中で一番美味しい!」との声が上がっていました。
日本人のお客さんがタイ人に話しかける光景があちこちに見られ、

「仕事でタイに行っていた。懐かしい」と日本語とタイ語を織り交ぜながら

タイの話しで盛り上がっていました。
また、お客さんとしてイベントに遊びに来ていたタイ人も多く、

この川越のタイフェアのことは遠方のタイ人まで情報が行き渡っていたとのこと。

そんな方にスパッタラ会長が話しかけ、埼玉県在住タイ人クラブのことを紹介していました。

そうしてまた、タイ人コミュニティが少しずつ広がっていくことに繋がる。


最終日のパフォーマンスは、昨日に引き続いてのタイダンスと、さらに2つを用意。
・タイポップデュオ
「多様で多彩なタイ音楽の中から、いまタイの若者が聴いているアコースティックサウンドをデュオでお届けします!」

・アミターユ ベリーダンス教室
「川越のベリーダンス教室です。生徒さん大歓迎!体験レッスンも随時開催、詳しくは『ベリーダンスリーラ』で検索!」

 

タイ人デュオとしては2組登場。

 

タイ人が弾き語りで歌うところを初めて見た方も多かったでしょうが、

彼らは日本の歌や英語、タイで今人気の曲など、

お客さんに親しみを持ってもらえるよういろいろ趣向を凝らしていました。

 

 

 

 




 

そして、パフォーマンスの目玉と言えば、ベリーダンス。
川越の大人気ベリーダンス教室、「アミターユ ベリーダンス教室」から

 

先生Lilaさんと生徒さんが蔵里に駆けつけてくれました。
アミターユのメンバーはみんなこのイベントをとても楽しみにしてくれていました。
Lilaさんは時間を掛けて曲と踊りの構成を練り、

メンバーが集まった事前の通しリハーサルでは本番さながらの熱演を繰り返していた。
もともと、今回Lilaさんに出演依頼したのは、

タイフェアならベリーダンスは絶対いい形で融合できると信じていたからでした。
あのノリノリのタイ人スタッフにタイダンス、タイ独特の賑やかで濃厚な雰囲気なら、
ベリーダンスのショーとしてもこれ以上ないくらいの舞台になるのではないかとイメージしていました。
タイ人のノリも知っていたし、アミターユのメンバーのノリも知っていた、
ベリーダンスなら、というよりもっというと、アミターユのメンバーなら

タイ人との融合は何乗にも熱気が絡み合って、アジアの混沌をここに作り出せると思っていました。
ここまでは、あくまで事前予想の範囲内のこと。
やはり、現実は想像を超えます。いや、現実はいつだってそういうものなんだ、だから楽しさも悲しみも起こるし、人間らしい感情が前に進む原動力にもなる。
しかし、まさか、あんな展開になろうとは。。。
ここからが、今年のイベントのクライマックス。

実行委員がこのイベントで表現できたらいいなと思っていた事が、
いつの間にか私たちの手を離れ、何の打ち合わせもしていない自然発生的な形で、
思いがけない状況に進み、タイ人と日本人が踊り合った。
あの瞬間が、今年一番の川越の異文化交流の現場だったと、

のちのち振り返るだろうと確信できる時間でした。

ここから、最終日クライマックスに突入します。
ベリーダンスショーは、ゆったりした曲から始まり、ソードを使ったダンス、
華麗な即興ダンスと、だんだんと会場のボルテージを高めていきました。
そして、Lilaさんのソロでは、

ギター、バイオリン、パーカッションの楽器演奏に合わせて踊り、観客の目を釘付けにした。

 

 




 

 


 

 

 

 



 

 

 

 

 

 



ベリーダンスショーの最後には、アミターユのメンバーが用意していた

たくさんのヒップスカーフを貸し出し、「一緒に踊りましょう♪」とダンスタイムとなりました。
ここで、会場に来ていたお客さんが

「踊ってみたい!」と次々とヒップスカーフを腰に巻いてダンスの輪の中に入っていった。

そして、ベリーダンスショーを傍らで見守っていて

踊りたくてウズウズしていた大勢のタイ人やタイダンサーたちも続々と加わってきた。






タイ人スタッフもタイダンサーも即興でベリーダンスを踊る。
国境を越え、笑い声が絶えず、言葉を交わさずともダンスという言語で濃密なコミュニケーションをとる日本人とタイ人。
こういう現場が発生するから楽しい。

ベリーダンスの後は、二日間に渡って開催したイベントの締めくくりとして、
タイダンスのイサーンダンスが始まった。

 


最高潮に興奮が渦巻く中、そのダンスの間にも、アミターユのメンバーはそばで見ながら
「ダンスタイムの時には私たちも入ろう!」
今度はタイダンスの時にベリーダンスの方から輪の中に加わろうと話し合っていました。
ダンスショーが終わるとタイ人たちが「さあ、一緒に踊りましょう!」と呼び掛け、

 

いよいよ、来場者も巻き込んだラストダンスタイムへと突入。

 

日が傾き始めた16時近く、アジアフェスの最高の盛り上がりを見せる瞬間がやってきた。
この時にはすでにフード部門の全ての食べ物は完売していました。
(ガパオは8キロの肉を仕込んでいたが、この日も真っ先に完売)
二日間開催してきた、準備期間も含めると半年間、疲労とやりきった充実感に浸りながら
最後の時を分かち合うように、イベントに関わった人たちがステージに集まる。

 

出展ブースのタイ人スタッフもみんな集まって、

フィナーレのダンスタイムの輪がどんどん大きくなっていく。
そこへ、ベリーダンスが歩み寄る形でタイダンスに参加。

 

 

 

 




誰もが楽しそうに、笑顔で、その時を共有していた。
最後の曲が終わっても会場は興奮の余韻が続く。
まだこれから、まだまだ踊りたくてしょうがない様子を見たスパッタラ会長が、
「アンコールいきましょう!」と宣言。
再び広場はダンスホールとなり、
その曲が終わっても、またさらに「最後の最後にもう一曲!」とダンスタイムが続いていった。
まさなこんな展開になるとは思ってもみませんでしたが、
タイ人とアミターユのメンバーが、最高の形で異文化交流を表現してくれたと思います。
タイ人もアミターユも最高です!





こうして、「ミニタイフェアin川越第二回KOEDOアジアフェス」終了となりました。
二日間、たくさんのご来場ありがとうございました。
食べて、呑んで、踊って、というアジアらしい賑やかな雰囲気になればと思っていましたが、
ここまで盛り上がるとは想像以上です。
今年のアジアフェスは今までの川越のイベントにはないいろんな挑戦を行ったイベントでした。
タイを全面フィーチャー、瀧澤選手に蔵里に登場してもらう、ベリーダンス出演等々、
振り返ると、全てが良い方向に作用し、うねりとなってさらに熱気を増していきました。

アミターユのLilaさんが、後日こんなコメントを寄せてくれました。
「生徒の皆、外部ダンサーさん、演奏の方々、来てくれたお客様、
みなから、感謝の声や、メールいただきました。
そしてわたしも本当に楽しかったです。
皆にとって最高の日になりました」

タイ人スタッフが蔵里をあとにする日本人のお客さんを見送ります。
「また来年会いましょうね!!」
タイ人に「またね!」と手を降って帰る日本人。

 

来年はどういう形になるか分かりませんが、少なくともタイ人たちの出展は外せないものだと思います。
また、しばらく充電して、来年に向けて準備していきます。

 



 

 


 

それまで・・・

 


「サワッディ・クラップ!(さようなら!)」
「サワッディ・カー!(さようなら!)」

 

ミニタイフェアin川越第二回KOEDOアジアフェス、完。

 


 

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