川越style「初日 ミニタイフェアin川越第二回KOEDOアジアフェス」 | 「小江戸川越STYLE」

「小江戸川越STYLE」

「時が人を結ぶまち川越」
川越のヒト・コト・モノ、川越物語りメディア、小江戸川越STYLE。
川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

「サワッディ・クラップ!(おはよう!)」
「サワッディ・カー!(おはよう!)」


 

朝から明るい声が蔵里の広場に溢れていました。

 

声に、香りに、煙に、色に、

普段の川越ではなかなか味わえない異国感がここに出来上がっていました。

楽しみにしていた方も大勢いたと思いますが、

一番楽しみにしていたのが、何を隠そう、出展するタイ人たち。

全身からわくわくして、終始笑い声が絶えず、楽しそうに初日の朝準備を進めていました。


蔵里の広場はどこまでもタイ語に溢れ、
街中でこんなにタイ語が聞こえてくる空間は、いまだかつてなかったのではないかというくらい、

タイ語が聞こえてくる空間となっていました。

 

2015年3月21日、22日に小江戸蔵里で開催した

 

「ミニタイフェアin川越第二回KOEDOアジアフェス」。


1.タイのヌードルコーナー タイラーメン、パッタイなど
「お米の粉から作るタイの麺。ラーメンもパッタイ(焼きそば)も並んだ調味料で自分好みにカスタマイズするのがタイスタイルです!」

 

2.タイのお惣菜 タイカレー、ガパオなど
「タイ人の作る本格タイ料理はいかが?定番料理を揃え、会場全体をタイの香りで包みます!」

 

 

3.タイ東北部(イサーン)料理 ガイヤーン、ソムタムなど
「幅広い食材を使い、くっきりした味が特徴のイサーン料理。カオニアオ(餅米)と一緒に召し上がれ!」

 

 

4.タイのファストフード 生春巻き、春雨サラダ、ネームなど
「タイ人も大好き!タイの街角屋台で人気のメニューを揃えました。」

 

 

5.タイのドリンク ジュース、タイビールなど
「ココナツ、ライチジュースなどの清涼飲料水と、これがなくては始まらない(?)タイビールもあります!」

 

 

6.タイのお菓子作り体験 花かりんとうなど
「1回500円。お持ち帰り出来ます。タイのお菓子作りを覚えて、恋人や家族を驚かせてみては?」
体験コーナーは、午前(11時)と午後(15時)の2回です。

 

 

7.カービング体験
「タイカービングとはタイの伝統工芸の一つ。野菜や果物を花の形に彫刻します。その他に石鹸も使用します。イベント当日は作品販売と体験を行います。石鹸カービング体験1回500円。」

 

 

8.タイのハーブと野菜販売 パクチー、空芯菜、カナー、バイカパオなど
「タイ人栽培のタイ野菜たち。アメ横でも手に入らない珍しい野菜に出会えるかも?」

 

 

9.タイの雑貨
「タイ女性の視点で選んだかわいい小物たち。手作り小物などもあります!」

 

 

10.アジアン雑貨
・サニーサイドテラス
「ベトナムで直接買い付けたカラフルで小粋な雑貨と綿や麻など自然素材のお洋服を揃えました」
・WARMTH
「アジアの素朴な素材とヨーロッパの洗練されたデザイン性の調和をコンセプトにアジア各国へ直接買付、オーダーしております。」

 

 

11.ヌアッドケアトゥクトゥク タイ古式マッサージ
「タイに古くから伝わるその技法は、ストレッチ&ヨガを取り入れた珍しい手技です。さらに今回は、タイ北部伝統療法「トークセン」木槌と杭でお体をほぐします!タイマッサージ&トークセン1回10分500円です!」

 

 

アジアフェスとしては去年に引き続き二回目の開催で、

 

今年はタイを全面フィーチャーしての開催でした。

タイを取り上げることになったのはなにより、この人たちの存在が大きい。

それが、埼玉県在住タイ人クラブです。

その名の通り、埼玉に暮らすタイ人が中心となって集まっている団体で、

昨年のアジアフェスでもイベントを盛り上げに盛り上げてくれ、

この人たちをメインとしたらどんなに楽しいイベントになるだろう、とのことから

今年はミニタイフェアというテーマとしました。

 

ミニタイフェア、ミニとしたのは、タイ人にとってのタイフェスは

 

あくまでも代々木で開催される一大イベントタイフェスティバルのことで、

それより小さい規模だから「ミニじゃないと!」という話しの経緯がありました。

代々木のタイフェスに出展しているので、大規模イベントに慣れている面々。

ミニと言いつつも、タイフェスティバルの雰囲気、ノリはそのまま川越に持ち込んでくれているので、

あのタイフェスが川越で再現されていた、という言い方も実はできるのです。

 

イベントの準備は2014年秋から始めました。

 

日にちは、どんな出展が、細かい段取りは、じっくりと内容を詰めながら、

今までの川越で体験できないようなものにしていこうかと、

日本人、タイ人が大勢集まって話し合いを重ねていった。

当初は1日だけの開催を考えていましたが、タイ人たちが「二日間やりたい!」と譲らず、

お祭は1日じゃもったいない、二日間やらないと!と

川越のイベントではあまり例のない、二日間強行という開催としました。

タイ人たちの熱気を思えば、確かに1日じゃ収まらないことは今になると理解できます。
また、「アジアフェス」として取り上げる国の中で二日間お客さんを呼べるものとして、

タイなら大丈夫だろうという考えもあった。
タイ料理、タイビール、カービング、タイダンス、タイボクシング、

タイは、賑やかな野外イベントとしてお客さんにアピールできる要素がたくさんあり、

とてもやりやすいことは当初から思っていました。






 

 

広場では、みんなの準備はてきぱきと、あっという間にブースを作ってしまい慣れたもの。

9時頃にはフード部門の準備も整っていて、どんどん調理し始める。そしてどんどん売り始める。

イベントは10時スタートとしていたのに9時過ぎから、

「タイラーメンいかがですかー!!」

「ガパオ美味しいですよー!!」と売り始めるのがタイ人らしいというか。。。




(お供えで置かれたタイラーメンには、神様の代わりに紅茶が。「神様は心の中にいるのです」とのこと)

 

10時のイベントスタート時に、埼玉県在住タイ人クラブのスパッタラ会長による開会の挨拶がありました。

 

趙個性派集団のタイ人クラブをまとめるのは本当に大変なことだと傍から見ていてずっと思っていました。

タイ人それぞれに、こうしたい、ああしたいという主張があり、

それを聞きつつバランスをとりながら出展を調整していった。

スパッタラさんがいなかったら成り立たなかったイベントです。

それにタイ人クラブの中には、日本人も入って活動している方もいるのですが、

日本人メンバーによるタイ人たちとの橋渡し、イベント準備の積極的な支えがありました。

開会の挨拶は川越市文化スポーツ部副部長の松田さんから

「川越には5000人の外国籍の方が住んでいる。
異文化体験、交流が街の活性化にも繋がると信じています」との挨拶がありました。

異文化交流、今までいろんな川越のイベントに関わってきましたが、

その中でも今回のアジアフェスは本当に大変だった。

イベントでタイ人たちがやりたいことは実現したい、でも出来る事と出来ない事はある。

日本人、タイ人が歩み寄って、一つの着地点に収まることができたからこそ

こうしてイベント当日を迎えられたと思うし、半年に渡る準備のやり取りが、

異文化衝突から、それを超えていって異文化交流に繋がりました。

終始元気に話すタイ人たち、笑い会って明るいタイ人たち、

音楽がかかるとすぐに踊りだすタイ人たちを見ていると、

その姿に、いつの間にか「マイペンライ」という気持ちになっているのも確か。

タイ人たちの明るい姿があって、「このイベントは最後までやりきりたい」と想いを強くしました。

 

「ミニタイフェアin川越第二回KOEDOアジアフェス」、ここにスタートです。

 

 


来場者の方がクレアモールから蔵里に続々と入ってくる。
あるいは人の流れとタイ人の大きな声の呼び込みで、

 

「何やってるんだろう」と通りから除き見るようにして入ってくる人たち。
イベントのことを知らなくても、
「あ、この香りタイだ!」と気付いて入って来る方も多かった。
なにより、広場に充満したこの香りが異国へと誘う効果を発揮していたと思います。

 

蔵里の入口からタイフードの出展が並び、

 

タイラーメン、パッタイ、カオマンガイ、ガパオ、タイカレーなどが並んでいます。

 



 

ちなみにタイラーメンなどタイ料理の調味料として欠かせないのが4つある。
それは砂糖、ナンプラー、唐辛子、酢で、
甘くしたい時、しょっぱくしたい時、辛くしたい時、酸っぱくしたい時で使い分けていき、

プレンドしながら自分好みの味にしていぎす。

 

広場の奥に足を踏み入れていくと、

 

タイのシンハービール、タイのコーヒー、ビタミルク(豆乳ジュース)といったタイドリンクブースへと続く。

「タイビールいかがですかー!!」

タイ人たちの大きな声が広場に響き渡ります。

現場にいた方はみんな感じたと思いますが、タイ人はとにかく元気で、もうその一言に尽きます。

そして、その元気が人へ伝染していくようで、呼び込みの声につられてタイビールがよく売れていく。

天気は曇りで、少し肌寒い気温だったので、ビールは売れるだろうかと思っていたにもかかわらず、

来場者の方もいつの間にかタイ人のノリに染まって、楽しんでいるようでした。

 

その隣からは、「鏡山スパークリングいかがですかー!!」

 

という呼び込みが重なる。

タイのドリンクの横には川越の地酒の出展。

日タイのお酒の競演と呼び込みの声が重層的に響く空間が独特。

 

雑貨門を覗きに行くと、初日の出展は女性に人気の「サニーサイドテラス」さんの出展。
優しい風合いの雑貨を蔵里にたくさん出展し、開始直後から女性が集まっていました。
サニーサイドテラスのバッグは、このイベントのためにオーダーしていたもので、

 

ちょっと前にベトナムから日本に着いたばかりという直送品でした。





その隣のブースでゆったりとした雰囲気を醸していたのが、

今年のイベントで特に大盛況だった、タイマッサージ。
提供していたのは、川越の仙波町にある「ヌアッド・ケア・トゥクトゥク」さん。
昨年も広場に特設テントブースを開設して青空マッサージを受けられ、多くの方が体験してましたが、
今年はさらに人気ブースとなっていました。


 

 

気持ち良さそうにマッサージ受けている人を見て、

「タイマッサージやってるんだ!受けてみようかな」と途切れることなくお客さんが続いていました。
トゥクトゥクさんも、「タイマッサージが大分知られて浸透してきたことを感じます」と話しています。


タイマッサージの隣でワークショップとして用意していたのが、カービング。
これもタイ人の先生が教えてくれる本場のもので、

作品販売と石鹸をナイフで彫るソープカービングを体験できるブースです。



このイベントで欠かせないのが、広場の一角を使ったパフォーマンス。

初日はタイダンス2つにキックボクシングチャンピオン登場!

・新日本キックボクシング協会 ビクトリージム川越所属
第十一代日本バンタム級チャンピオン 瀧澤博人選手
「川越発、キックボクシング日本チャンピオンが蔵里に登場!
ミット打ちパフォーマンスをお楽しみください!!」
・タイ舞踏 イサーン地方のスーンダンス
「イサーン伝統衣装に身を包んで踊ります。稲作が終わったあとの喜びを表現して多人数で踊る伝統舞踏です。飛び入り大歓迎!」


11時のタイダンスの回では、チェンマイの伝統的ダンスを披露。

傘を使ったダンスが特徴です。




踊っていたのは、2月にTBSテレビの

「所さんのニッポンの出番」の収録現場にも登場していたタイ人の面々です。
去年のアジアフェスの時も感じましたが、タイ人は本当に踊るのが大好き。
音楽がかかれば、ダンサーだけでなく、出展ブースの中にいるスタッフも踊り始めるのは今年も同じ。


そして、アジアフェス、初日のパフォーマンスの目玉といえば、

川越の南大塚在住のキックボクシング日本チャンピオン瀧澤博人選手の登場です。

2014年10月26日後楽園ホールで行われたタイトルマッチに見事勝利し、

チャンピオンに登り詰めた瀧澤選手。
14時になろうとしている時、川越にいるチャンピオンの姿を一目見ようと

広場には人が続々と集まり始めていました。

待ち構える人人人。いよいよ、瀧澤選手の登場です。
「赤コーナー、新日本キックボクシング協会、ビクトリージム川越所属、日本バンタム級チャンピオン、瀧澤博人選手の入場です!!」
アナウンス後、瀧澤選手の試合の入場曲である「Trust」が会場に轟く。
「ひろひと!ひろひと!」コールと手拍子が鳴り響く中、
広場に作った花道から、チャンピオンベルトを肩にした瀧澤選手が入場した!

 

 

 


マイクを手にすると会場を埋めた人と挨拶をし、ミット打ちパフォーマンスの開始です。

 

時間は3分、試合と同じ時間として、試合のようにパンチやキックや打ち込んでいった。
ミドルキックが入った瞬間、その重い音に会場から「おおお」というどよめきが起こりました。






3分間に及んだミット打ちパフォーマンスが終わると、
瀧澤選手から、サプライズが。。。

「誰かミット打ちたい人いますか??」

会場がざわざわする。瀧澤選手がミットを持ち、

来場者の方のパンチやキックを受けるとの想定外の展開になりました!

呼びかけに手を上げたのが一人の女性。

前に出た女性がグローブをはめ、瀧澤選手がパンチやキックの指導をして、ミットで受けてくれました。



全てのパフォーマンスが終わってもやはり現役のチャンピオンを目の前にして会場の興奮は収まらず、

ここからも交流タイムとして、瀧澤選手と自由に記念写真を撮ってもらう時間としました。




そして15時から、初日最後のパフォーマンス、イサーンダンスへと突入し、

会場の熱気は最高潮に達しました。







大盛況だった初日。今年は二日間開催することで、来場者がばらけてしまうのではないか、

初日にどこまで人出があるか心配していましたが、

最初から最後まで多くの来場者で広場は賑わいました。

終わってみればフード部門は一つも残らず全て完売という結果となりまし。
一番始めに売り切れたのが、ガパオ。
イベントスタートから終始ブースに人の列が途切れず、お昼頃にはなくなっていた。
元気なタイ人たちは、
「明日はもっと、もっと、もっと作ってくるからねー!!」と笑顔で話していました。

 

16時。

 

イベントが終わると、タイ人クラブのメンバーが、用意していたケーキを運んできた。

実はタイ人クラブのスパッタラ会長がこの日、誕生日だったのです。

会長にケーキの事を秘密にしていて、サプライズ誕生日ソングを歌い始め、蝋燭に火を灯すタイ人たち。

初日が終わった後会場では、実はこんなドラマもあったんです♪


 

そして、気を引き締めていよいよ、最終日の準備に取り掛かる一同。二日目に続く。

 


 

 


 

 

 

読者登録してね