クールか? ジャパン… | kon3。(このさん)の創作活動日誌ブログ

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福岡でクリエーターをしている僕は、ここでは主に最近の創作活動のことを中心に書いて公開中。

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最近 東京オリンピックのためか やたらと戦後の日本の文化のあゆみの番組や記録映像などを見る機会が多かった。それは日本のサブカルチャーからアダルトビデオ産業などのことなど。そういう情報にふれ それらのデータを砕き 分析してみて 思ったことを今回書くことにした。なお これはあくまで個人意見(分析)なことで 公共なことではないかもしれないことをご了承ください。

バブルがはじけてのその後を 人々は「失われた10年(または20年)」と呼んだ。 それは日本経済が低迷期に入ったといわれてるからだ。 倒産 失業 派遣社員 格差社会 もっとも大きいのがそれまで日本を支えてきた株価 建築/不動産 製造業、自動車 家電などの落ちこみ

それはハードの部分というところだが それと反するようにそれまで遊びとさげすまされてきた アニメ J-POP ゲームソフトなど サブカルチャーがポップカルチャー化してきた。(ちなみに現代の大衆文化は三つに区別できるといわれている。一般的なポップカルチャー 反抗的なカウンターカルチャー アウトロー的なサブカルチャー) それはまるでカンブリア紀にいろいろな生命がうまれたように 水面下にいたオタク文化がいっきに花開くことになった。

国や企業は これらをクールジャパンとネーミング(ひとまとめに)して、バブル後の日本経済の建て直しと これからのグローバル戦略にしていこうと考えるようになる。 最初の頃のクールジャパンは 漫画 アニメやゲームなどで それは海外の人たちの口コミでできていったようなものだったので好調だったが だんだん行政は そこにファッションやスポーツ 伝統芸能 コンビニ 自動車なども入れ始める(カワイイ大使やカワイイ大臣なる役職などもあるそうだ)。 そうなるとまたもとのハード主体になっていくようで それに反比例するように(品種が増える)クールジャパンの伸びは落ちていく。 また行政は クールジャパンの戦略のひとつとして海外に前線基地なるクールジャパン支援施設を建てようとくわだてているようだ。 それは国内でのハコモノ(施設など)が国民の理解なしにつくりづらいので海外にハコモノをつくろうとしている感じもする。

一方 クールジャパン自体も確かに変化しつつある。 漫画やアニメ ゲームなどから 鉄道システム 水道システム コンビニシステム Jリーグのアジア戦略(運営/育成システムなど)など それまでハードのおまけのような存在だったソフト(サービスやシステム)の部分が海外に輸出されようとしているからだ。 またこれまで日本人が当たり前と思い「ふつう」と感じるものが 海外の人には興味の対象にうつるようだ。 弁当箱 文房具 水洗トイレなど 彼らはこれらを日本の漫画やアニメで知ったようだ(漫画などに描かれているなにげない日本の風景)。

そしてこれからは地方の文化 職人の技能などが クールジャパンとして海外に出て行くように思える。 ただグローバルだから海外にむけてと それにあわせようとすると本来の質の良さやもっていた力を失いかねないのでそこは「ありのまま」がいいだろうという意見が多い。 例えば いくら日本を強調したいといって フジヤマ ゲイシャ サムライ/ニンジャなどを無理につけようとしないことだ。


ボクは以前の仕事は広告関係だった。 そこで感じたことは 「あおりの創作(文化)」。

例えば新人のタレントがいて それを売るため 広告、テレビ&ラジオに露出しまくる。 映画出演で実力派 個性派の人と競演することでステイタスをあげるように事務所は営業する。 最終段階は 視聴率の力がタレントのランキングとなり その上位のタレントに企業のCM契約金もあげられていくようにしていくというか しむけるというか。 企業にとっては 広告契約があるから契約タレントがメインにつかわれるようにメディア(テレビ局 ラジオ局 新聞社など)にプレッシャー(スポンサー力)をかける。 タレントはタレントで 番組出演の条件として 自分の活動告知をしないと出ないといってくる(いわゆる番宣や映画告知など)。 だがそういうことも そんなことはテレビでは当たり前のようになり バラエティー番組でもへんなところでタレントの告知が… そしてそういうタレントは段々 ちやほやされるのが当たり前と思い込み 自分を見失っていく。そしてそれを狙う写真週刊誌や芸能レポーター しかし彼らも芸能人のスキャンダルを暴露するというジャーナリズムではなく 業界を盛り上げる一躍をになっているのだ(システムの一部) そんなことが視聴者を無視して繰り広げられていたようだ…が それもそろそろあきられてきたようだ(というより 9.11の震災以降 「あおりの文化」から目が覚めたような雰囲気もする)

夢を売る仕事 それがエンターテイメントといわれるが基本は「あおり」ではないか… それが当たり前のシステム(いいとか悪いとかではない それが長年その時代の人たちが地道につくりあげていった仕組み)となっている。 そう思ったから ボクはCSSをたちあげたのだ。 もっと自由に創作ができる環境(システム)をつくらないと 日本は危ないかもなぁ…という危機感からだ。 

しかし 現在はその環境も変化してきたようだ。 インターネット SNSなどの影響からだろう。 まず いままではこんなもの売れないだろうというものが …イイネと世界中の人たちから言われ 世界中に拡散される。 それで自信をつけ ビジネスが成り立つようになる。まるでオタク文化が現実化(実体社会に影響)。

オタクの市場といわれるコミックマーケットでも 告知しなくてもイイネと思われるものは商売になっていた。 ボクの仕事関係の知り合いでも 大手雑誌ではなく コミケ販売向けに小説を書いていた商業プロではない作家がいた(本業はシステムエンジニア)が それでも出展一回で20万円はコミケでもうけているといっていた(その臨時収入で好きなフィギュア人形を買っていたことを思い出す)。 つまりそのときメジャーな市場でなくても もうける市場が存在することを知ったものだ(大手雑誌でなくてもコミケ市場で十分いけるのか…っていう驚き)。 それがいまネットによって いままでの市場を飲み込み それまで当たり前であったシステムなどを崩壊させていっているようだ。 それは口コミ速度がネットによってスピード化されているようなものだからいままでの広告よりも効果が大きい。 それに気がついた広告や宣伝などあおりの創作をメインにしていた人たちは困惑し混乱しているように思える。 また企業もそれに対応したシフトを進めている。

だからテレビ局などにお金が流れなくなり それまでの当たり前のシステムが成り立たなくなる。 以前の映画産業がテレビの普及で窮地に追い込まれた状況にテレビ業界がなりつつあるといえなくもないかもしれない。 それまで自社の専属俳優をもっていた映画会社は その権利を手放す。 または ピンク映画などにいくプロダクション(それが現在AV業界産業になっていく ほんと日本の文化は陰陽 すべてに裏表なくつながっていることを感じるものだ)も…。 これはなにもテレビに限ったことではない かつては大衆演劇(舞台役者が映画に流れる)だったり  映画だったり(映画俳優やスタッフたちがテレビに流れる) だからといって業界がなくなることはない、だからいまテレビにおきているのは日本の大衆文化の流れのひとつだと考えられる。 テレビが面白くないのではなく お金が集まらなくなってきたということ それにともない それまでのシステムも通用しなくなるということだろう。

つまり いま何が売れるかわからない それはネガティブではなく。 「あおり(告知やしかけなど)」などなくても しっかりしたものをつくり 売れば ビジネスは成立するということだ。(以前 いいものさえつくれば売れるといっていた人に ボクは反論として、広告や営業力がないと表にもでないといっていた。でも最近はやはりいいものをつくる 本物をそろえることが 売れるという時代にむかっているように思える<あくまでむかっているようで いまはまだそうではない…ということも付け加える)

ボクが現在 やろうとしていることはこの分野だといえる(CSSの活動も含め社会実験的に) 実体化し巨大化しつつあるOTAKU文化市場。 やっとデータがとれ、自分なりだが実体も見えてきた。 そしてボクの方もそれにともない、いろいろな動きも出てきたようだ(デジタル漫画が売れるようになった あとは予兆-サインだ) まだ 正直 いまはかつかつの利益だろうが 将来は大きな利益につながると信じてやっている(そういう流れはおきつつある状況にはなってきた)。





ちなみにテレビ批判ばかりとおもわれそうなので、これからのテレビへの提言として…。

ある意味 いまがチャンスかも、演劇や映画 たしかに一時期繁栄はしたがすぐに次のメディアにとってかわれれた(演劇から映画 映画からテレビ テレビからネットやワンセグ)。 しかし その繁栄の間 力をふるっていた権威が崩壊(徒弟制度) 新たな試みや若手育成が進むきっかけになったいった。 また予算が少ない分 いいアイデアが出てきたりした。 潤沢な資金よりも足りない方がそれをおぎなおうというアイデアが生まれるのは確かだ。 だからテレビを援護するわけではないが、いまが 若い人たちが活躍でき、そこからアイデアがどんどん生まれるチャンスでもあるのだ。 演劇や映画はいまでは世界でも活躍できる監督や役者 作品をどんどん生み出している(それらはしっかりしたベース つまり積み重ねた底力をもっているということ。例えば 歌舞伎役者が映画やテレビに出る 昔なら考えられなかったが 特に若い役者はどんどん出演するようになった。けっきょく視聴者は 普通の役者よりも 歌舞伎という伝統芸能が背景にある役者の演技の方にひきよせられる)。 テレビはいままで国内だけだったのが これら本格的なグローバル化の番組をつくる。アイデアやスタッフを生み出す環境にシフトするのにいいのかもしれない(いままで日本のテレビ界が積み重ねたコンテンツづくりのノウハウを背景を力として)。



















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ヒーリングアート/この絵の意味は「生きる活力・元気をあたえる」。2005年に「DEEP Medicine」に掲載した作品です。


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