□第十弐夜 蛹女＜サナギ・レディー＞
□2011年制作
□物語の主なあらすじ
妖怪の棲む地獄（魔界）と、それを管理してしていた閻魔大王などがいる冥界のモノたち。
そこに御子守（みこがみ）と呼ばれる謎の精霊がやってきて、魔界に穴をつくってしまう。
そしてその穴とはヒトがつくった電脳世界とつながり、
そこからヒトの想いや魂たちが入り込んでくるという設定。
そしてそのことを知った妖怪のひとり「鴉」が御子守を捕らえ、
電脳遊楽「YOU」という場所をつくるのだった。
この物語はその電脳遊楽「YOU」を舞台にさまざまなことが展開されていくのだが…
DEEP Forest」は地を舞台にした森の精霊たちのお話。「DEEP Sky」は空を舞台にした八百万の神などの神話。「DEEP Night」は闇＜魔界＞に棲む人の魂と虫＜妖怪＞の物語。
●あいドル＄ http://www.cj3.jp/works/views/48169
●お願いDJ http://www.cj3.jp/works/views/98724
★作者からのひとこと・・・
東京での創作活動をひと段落終え、ボクは一路 福岡に…
そのときなんの因果か、母が四国48箇所めぐりのにお遍路さんツアーに出かけるのでボクもついていくことに。そしてその旅の途中、ボクはあるお寺にインパクトをうけたのでした。それは雲辺寺というロープウエーで山を登るところにある寺で、そこにいくまでにはたまたまだが白い霧のようなものがたちこめて、この世ではない あの世にいくような感じをうけたのです。そして最初に目にするのは巨大な毘沙門天の像。そしてその下にはたくさんの阿羅漢の像があったのです。それを見たときボクに中で以前「あいドル＄」を上演した後に考えていた「DEEP Night」のことが蘇ってきました。まるでいままで頭の中でしかなかったものが、その世界観を現実に見たような印象をうけたのです。そのとき、この世界観を物語にしようと作品の構想を考えはじめるようになったのです。しかしそれはすぐにつくりはじめるとはならなかった。しばらくはアイデアをねるといった感じだったからです。
そういう時期に別では、「あいドル＄」の続編「パート2」の話を描こうと脚本の構想を考えていました。それは 今度は「あいドル＄」に登場したプロデューサー「飛鳥涼」を軸にした話の予定でした。しかしあるとき、それが「DEEP Night」の構想とリンクしはじめたのです。当時のボクはあまり脚本など文章系が気乗りしなくてペンというかワープロでの文字うちがあまり進まなかったのです、それはどちらかというと絵を描きたい、デジタルでの漫画制作をしたかったからです。そしてそのときボクは「はっ」とひらめいたのです。「あいドル＄・セカンド」の構想をそのまま題材として「DEEP Night」にしては…と。そこから「DEEP Night」のデジタル漫画制作はスタートしました。
まず、当初予定していた「あいドル＄・セカンド」でのプロデューサー的な登場キャラ「飛鳥涼」が妖怪の「鴉」となっていきました（果たして鴉が狙う真の狙いとは…）。そしてここではこれまで「あいドル＄」で描いてきた物語も再度登場させる予定です（これで話のネタはたくさんできた）。この物語のキャッチコピーも浮かびました。「I（自分）を探していたらYOU（みんな）に出会った」となり、あいドル＄の「あい（I）」と「DEEP Night」に登場する「電脳遊楽-遊（YOU）」と語呂合わせできることもできるのでした。
これはいわゆる「あいドル＄」シリーズの集大成といえる作品なのだと自分でも思うようになったのです（そして、そこから現在にいたるというわけです）。
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