捨てる人あれば拾う人あり | 海月のそらみみ

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動物の世話に追われる零細漫画家 古林海月 だいたい月・木曜更新です


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実家にはほんとうにたくさんの動物がいました。
両親が営む果樹園の客寄せに一役買っているとはいえ、数が多すぎます。
うさぎ26頭。亀14匹。チワワ犬、柴MIX犬、フェレット。
にわとり、七面鳥、ウコッケイ、鳩、セキセイインコ、グッピー。


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このミシシッピアカミミガメは、ドッグフードを食べています。
甲羅の長さが30cmくらいあるのもいます。
縁日などで売られている、小さなミドリガメがこんなに大きくなるのです。


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うさぎとかめの大部分と、にわとりの一部、そしてチワワとフェレットは、警察で拾得物として保護されたのを両親が預かって、持ち主がみつからずそのまま飼っているものです。
ただし、にわとりのうち食肉用のものは、食って良しとのことだったので、時期を見て鍋にしたそうです(^^;)

このチワワは預かり期間(6ヶ月)が過ぎて正式に里子になりました。
チワ子あらためチャッピーと命名され、両親に溺愛されています。


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このフェレットも同様で両親が預かっていたのですが、依託期間終了後、縁あって私がひきとることになりました。
立派な犬歯がありますが噛み付いたりせず、甘えっ子のべた慣れフェレットです。
逃げたのか捨てられたのかわかりませんが、元の飼い主は見つからず仕舞だったそうです。


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柴MIX犬のチビコロは、子犬のとき住宅街で捨てられてさまよっていたところを、母の知り合いがみつけ、飼ってくれと連れて来られたそうです。


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この書類は、両親が亀を預かった時のものです。
保管物件に改造や避妊手術をしてはいけないとか、動物が死亡または逸走のときは依託解消といった注意事項が書かれていて興味深いです。
犬の場合、保健所などに収容されて飼い主がみつからなければ、数日後には殺処分ですから、6ヶ月だけ命が延びたということです。

両親は飼い主がみつからないことを前提に預かっていますが、シーズー犬を預かった時は、じきに飼い主が迎えに来たそうです。

でもこういうのはまれなケースで、引き取り手がなくて殺処分される犬はたくさんいるんですよね...

にくきうさんやmanenyanさんのブログで紹介されていた「奇跡の母子犬」というフラッシュムービーを見ました。宮崎中央犬管理所であった実話だそうです。
収容された母犬とその子犬のために、職員さんが懸命な努力をされたことが淡々とつづられていました。
犬への愛情が感じられて、嬉しかったです。
善意の人に頼るだけでなく、動物を捨てさせない対策が必要だな、とつくづく思います。
いいムービーですしそんなに長くないので、御用とお急ぎでない方は、ぜひごらんになってみてください。