暗いところで待ち合わせ@シネスイッチ銀座


「春になれば芽吹くように少しずつ開いていけたら、って思います」


奇しくも2本連続で主人公が盲目(「武士の一分 」)です。
劇場予告 → 原作  → 映画の順番だったので、読んでいるときから映像は田中麗奈とチェン・ボーリンになってました。
アキヒロ「人嫌い」というところが日本と中国のハーフで偏見でみられてきた、と原作と設定をちょっと変えてますが全然おっけー!!!というかこのキャスティングでめちゃめちゃハマってます~ チェン・ボーリンの端正で凛々しい顔に苦しそうな表情がツボでした♪


目が見えないけれど誰かの気配を感じとろうとしているミチルと必死で気づかれないようしようとするアキヒロ。台詞が少なく、表情と動きだけで二人の緊張感がびりびり伝わってきました。


できるだけ人と関わらずひっそり生きていきたい二人の奇妙な生活。一人でも生きていけると思おうとしてきたのは本当は誰かとの付き合いで同情されたり傷つけられるのを恐れていたらか。本当は寂しくて、でも一人では歩み出せない。ある事件をきっかけに二人なら勇気を出せることに気づいた。


なんだか二人の関係がパッフェルベルの「カノン」のようでした。



http://www.kuraitokorode.com/ 暗いところで待ち合わせ  (2006/11/25公開)

解説: 人気小説家の乙一による同名ベストセラー小説を、『AIKI』の天願大介監督が映像化した異色のラブストーリー。父親を失い、視力も失った薄幸のヒロインと殺人事件の容疑者のおりなす奇妙な共同生活をサスペンス仕立てにつづる。連続して不幸が降りかかるヒロインに田中麗奈、容疑者の青年に『幻遊伝』でも田中と共演を果たしたチェン・ボーリンがふんする。アイマスクをしてピアノの猛練習を重ね、盲目の女性を演じた田中の熱演に圧倒される。
ストーリー:3年前の事故が原因で両目の視力を失くし、実の父親も病気で亡くしたミチル(田中麗奈)。世間から取り残されたように1人静かに暮らしていたある日、ミチルの家の近くにある駅のホームで殺人事件が起こる。やがて、容疑者の青年アキヒロ(チェン・ボーリン)がミチルの家に逃げ込み、奇妙な同居生活が始まってしまい……。 (シネマトゥデイ)
製作年度 2006年
製作国・地域 日本
上映時間 129分
監督 天願大介
原作 乙一
脚本 天願大介
音楽 めいなCo.
出演 田中麗奈 、チェン・ボーリン 、井川遥 、宮地真緒 、佐野史郎 、波岡一喜 、岸部一徳 、佐藤浩市