今日は父・大山妙善と僕、大山貴善で『ぶらり虚無僧寺院巡りの旅 vol.2』をして参りました
全国の色々な所にあった虚無僧寺院を訪ねてみようというこの企画
企画といっても全く公開していないので、つまりはただの小旅行なのですが(笑
今回、向かったのは相模国三浦にありました竜山寺
一説には陸奥国弘前藩の御家流として伝承されてきた根笹派の源流だともいわれている、そんな虚無僧寺院跡に参ります
地元、平塚市からは相模湾を走る134号線を走り、向かいます
『スラムダンク』『ぼくらの』『つり球』『TARI TARI』など数々のアニメに登場している道路を走り、まず向かったのは
神奈川県葉山町にあります森戸神社
僕は音楽大学を卒業している訳ではなく、一般大学で自然環境について勉強してました
なので地形図、航空写真の見方は多少なりと出来ます
そんな機会はほぼないですが(苦笑
そのゼミで度々研究の為に訪れていた森戸川
そこをもう8~9年振りに訪れました
尺八を吹きたくて吹きたくて大学へは勿論、ここは葉山神社、森戸川にも尺八を持ってきては吹いておりました
今の僕を夢見ていたあの頃の僕
悩みながらも、
ただただ我武者羅だったあの頃の僕
…そこは今も変わらないですね笑
でも、
あの頃の僕は今の僕の中で確実に活きています
そんな昔の僕と会えた気がします
森戸川河口から見た森戸神社と江の島
さぁ、あの頃の自分に恥じないように頑張ろう
そんな寄り道をしながら来ました神奈川県三浦市
海と山と空の美しい町!
住所を把握していたのでそこに向かいます
向かいます
向かいます
ちょっと迷います
向かいます
着きました
空き地でした
背後にモウソウチクの竹林があり、少しそんな気分にはなってきますが特にこれと云った碑も墓石も何もない場所でした
近所の方がたまたま通りかかったので竜山寺について聞いてみると
「あぁ、なんか忍者だか隠密だかがいたって話は聞いたことあるなぁ」
「虚無僧?あぁ、そんな感じの忍びみたいなやつだよね」
との情報
たぶん、近隣住民の認識としてはそういう意識だったのでしょう
奥州花巻の松巌軒の場合は、明治維新後は旅館を経営していたので「虚無僧が昔いたんだよ。小さい頃、よく見たよ」という話を聞く事が出来ました
でも、
この竜山寺
明治維新まで残っていたのかも分からない寺院
江戸時代後期になると廃寺となり打ち捨てられていた虚無僧寺院も多かったようで、ここもその一つだったのかもなぁと静かに思いながら献奏してきました
根笹派錦風流所傳『調』『獅子』
相模国三浦の竜山寺から上野国高崎の慈上寺へ、そして9代藩主 津軽寧親公の命により弘前藩へ伝えられた根笹派
そして津軽の地のみで、現代まで伝えられてきた根笹派
勿論、この竜山寺にて吹奏されてきた時とは影も形も異なっているでしょうけど
しかし、
この地に確実に生きていた虚無僧たちへ、そして人から人へと時代を超えて伝承されてきた竹韻の軌跡
その言葉では言い表す事の出来ない感動と感謝を込めて吹いてきました
尺八人口が減少している現代ですが、願わくばこれらの曲がまた数百年の時を超えて伝わっていきますように
それをしていくのは僕らですけどね
明日はカルチャーセンターでレッスン
弟子の稽古も演奏同様、気合いを入れて頑張ろう!